今や説明の要らないレベルでマイクメーカーのトッププランドの一つとして君臨するSOYUZ社。
今年のNAMMで突如発表された新製品はなんとブランド初のマイクプリである「Lakeside」でした。
ようやく音が確認できる筐体が届きましたので早速チェックしていこうと思います。
冒頭で今年のNAMMのタイミングではなんと展示はモックのみであり、配線もされてなく音も聞けず状態&ブースのスタッフの方も全く内容がわからない感じでして、NAMMあるあるの一つである「宣伝だけでこれは発売ないな」と個人的には思っていたところに急遽発売開始となり驚いております。
「シンプルな構造のため難しい操作は必要なく、接続するだけで「完成されたサウンド」が得られるのもLakeside Preampの特長の1つです。」(HP抜粋)
と製品説明かなりシンプルかつ、現時点では海外でもサウンドレビューが全然ないんですよね。ということは、ワタクシ「あのにまうす」の出番かと思います(笑)
個人的にマイクやマイクプリを試す際の順番がありまして、まずエレキギターでDIインの音をチェックします。理由としてはシンプルにマイクだと距離や位置でも音の変化が出てくるので、それを避けてサクッとキャラクターを掴んでいきます。
その後にマイクを立ててアコースティクギター(以降、アコギ)→声といった順番に試します。自分の声だけだど体から響いてくる分が大きいので、アコギでの印象を評価の基本にしております。
キャラクターをチェックする際に余計な追加要素はいらないので、マイクはキャラクターが少ないものを選びたいところです。個性は少ないけど出音を余すことなく拾えるAustrianAudioのOC18が最近のメインです。
GAIN(Input)、HPF、Outputというかなり潔いシンプルな構成&入出力部Soyuzのカスタム・トランスを搭載ということなので、Input、Outputの2つの関係値でいろんな音を作ってくれるタイプと安易に想像しましたが、さてさて。
この機種はOUTPUTフルが0dbなので、GAINに合してクリップしない様にOUTPUTを下げていくタイプの様です。
まずOUTPUTをフルに設定し、GAINの適正値を探ってみたところDI inで35dbと思いのほか高めの数字になりました。コンデンサーマイクでも40db周辺と一般的な機種に比べて15~20db近く高い感覚なので、PADがない分GAINの懐が広い設計にしたのかなと推測します。
GAINをフルにして60dbなので、生粋のリボンマイクとかだとゲインが足りないな、、、とマイナス面から始まってしまいましたが、肝心なのは出音ですよね!q
ということで早速行きます。
はい。一聴でわかりました!言葉そのままの「The良質なトランスが入った音」です。
音の傾向としてはパキッとした立ち上がりのあるクリーントーンで、XLogicの頃のSSLに近しいハリと存在感を感じます。GraceDesignやMilenniaのクリーントーンにも似てるのですが、それに+αで、前述の「The良質なトランスが入った」ってのがかなり効いています。その結果、ちょっとだけクリーミーになってるので、どちらかというとSPLのCrescendo Duo系の粘るクリーンにパッキリ感がついたキャラクターと言えます。
普通のクリーン系のマイクプリで「Lakeside」くらいのパッキリ感を出そうとすると、強い音が入った時にちょっと耳に痛い音が出やすいんですよね。そこの部分が暴れない様にトランスでしっかりと受け止めてくれてる感じです。
言い換えるとしっかりと音のエッジを感じるけど、嫌な角は丁寧にやすりがけをした様な「なめらかに尖ってる」印象です。
INPUTをあげてOUTPUTを絞る的なマイクプリあるあるも試してみましたが、個人的な感想としては荒くなるだけでそこまでメリットが生まれず、設計自体がその様な使い方を想定してなさそうに感じました。
まさに冒頭の「シンプルな構造のため難しい操作は必要なく、接続するだけで「完成されたサウンド」が得られるのもLakeside Preampの特長の1つです。」の言葉通りでした。
お使いのマイクはもちろん、ギターやベースでも繋いでGAINの適正値を探し、OUTPUTで出力レベルの調整のみ。そこに必要あればHPFを調節するだけというシンプルな操作で、誰もがいい音と思う「芯があり滑らかなサウンド」になってくれるマイクプリなので接続するだけで完成されたサウンドが欲しい方にはもってこいの機種だと思います!
渋谷店にデモ機が到着しておりますので店頭にてお試し頂けまうす。