パラダイス

Symphony Studio を改めてご紹介

2025.05.15

こんにちは。Rock oN梅田店のタムラです。

今回はApogeeの新製品『Symphony Studio』を紹介させてください。

価格帯ではSymphony Desktop , フラッグシップ機のSymphony I/O MkⅡに挟まれた本機種。
改めて何が一緒で何が新しいのか??メーカー担当に話を聞いてきたのでご紹介します。

誕生経緯

有名な話ですがApogeeの社長Betty Bennett氏の旦那様はBob Clearmountain氏(ボブ・クリアマウンテン)です。ボン・ジョヴィやローリング・ストーンズ、デヴィッド・ボウイなどのMIXを手がけた超凄腕レコーディングエンジニアです。当然Apogeeの商品開発にはBob Clearmountain氏が密接に関係してます。つまりApogee製品は全てBob Clearmountain氏のお墨付きという訳です!(音が良いのも納得ですネ)

そんなBob Clearmountain氏が立体音響の普及によりステレオ・レコーディングから、イマーシブ・ミックスまでが必要なこの時代のオーディオ・インターフェイスに求めるものを詰め込んだのがこのSymphony Studio なのです。

従来の製品より継承された点

まずは従来の製品に引き続き搭載された機能を紹介します。

・Symphony I/O MkⅡ SEモデルと共通のADCチップ、AKM AK5574搭載。

似たような構成であれば数倍はするであろうフラッグシップ機と同じチップを積んでいるのはかなりうれしい点。

Symphony I/O MKII Thunderbolt. 2-2X6SE

・ゼロオーム・ヘッドフォンアウト

知ってる人は知っていると思います。Apogee IFの代名詞です。これはエントリー機種の『BOOM』にも搭載されているスゴイ機能です。超ざっくり説明すると『どんなヘッドフォンでもかかってこい。本来の音で鳴らしてやるよ…』みたいな感じです。今回も無事搭載(しかも二機)されましたので既存ユーザー様の乗り換えも問題ナシです。

👇詳しくはこちらへ
https://www.minet.jp/contents/article/apogee-boom-tips-02/

・レコーディングに最適なインプットDSP搭載

こちらもApogeeといえばの機能です。Bob Clearmountain 監修のECS Channel Strip ベースのEQ、コンプレッション、サチュレーションをDSPで動作させることができます。UniveasalAudioのapolloに近いとイメージをしてもらえたら分かりやすいと思います。さながらアウトボードのような音質で掛け録りができる上、IF内でエフェクトを処理するのでPCに負荷がかかりません。

・コントロールはApogee CONTROL 2

非常にありがたい…全く新しいソフトになるとwebのノウハウも最初は少なくて何気に大変なんですよね…

新たに実装された点

そして新たに『Symphony Studio』より導入された機能を紹介します!

・アウトプットDSP

スピーカーキャリブレーションももちろん可能。モニタースピーカーとスタジオの環境を理想的な環境に補正するDSPプロセッサーが新たに搭載。いわゆる音響補正ってやつですね。

そして各キャリブレーションのセッティングはプリセットとして8つまで保存可能。ステレオ、5.1、7.1.4などお使いになるモニター・セットアップをボタンひとつで切り替え可能です。ワンタッチでの切り替えはありそうでなかったありがたい仕様です。

そして今後のアップデートで外部キャリブレーション・ツールとインテグレーションに対応予定ですとのこと。
(ソナーなんとかですかね…?)

セッティングのプリセットを8つまで保存可能

・最新のESS Sabre DACチップ(ES9027PRO)をラインアウト、ヘッドフォンアウトに独立して搭載

どれだけ最新機能を積んでも音に一切妥協しない姿勢..好きですね。そして8×16と8×8 には 3基、2×12には2基DACチップを積んでるとのこと。

結果的にダイナミックレンジ AD124 dB、DA129dB という惚れ惚れする数値が公表されてます。

実装されなかった点

コストパフォーマンスを高めるために排除された機能もございます…

・後から構成変更できない

I/O Mk2 はサウンドカードの抜き差しが可能、後から構成変更できました。Studioは最初の構成から変更できませんので将来性をきちんと考えて購入いただく必要があります。構成は『8×8』『2×12』『8×16』の3種類です。将来性を考えての導入を。

私が買うなら『2×12』ですね。インプットは少ないですが、アウトボードを使う際にはFreqInOut FO1などを使いたいと思ってます。

・デジタルI/Oが無い

Desktop や I/O MkⅡのサウンドカードには基本的にADATなど拡張用のデジタル端子が付いてますがStudioはアナログ onlyです。振っても出てきません。ただMacユーザーであれば機器セットを組んで拡張できますよね。価格がここでかなり落ちてるのであればむしろありがたい変更です。

・InputがXLRのみ

ギタリスト、ベーシストの皆さん!!!要注意でございます!

Hi-Z入力がありません。つまりDI必須になりますのでご注意ください。

全機種共通でinputがXLR、outputはD-subです

正直このあたりは音を聞いてもらえれば価格を考えれば納得してもらえると思います!それぐらい音とその他の機能に関して自信を持ってオススメできます。

その他言いたいこと

windows対応!

I/O Mk2 はTB2 接続でしたのでMacのみでしたがStudioはUCS-Cの接続でwindowsにも対応しております。

そして梅田店では実際にwinにてAtmosを体験できる展示を行ってます!ゲームやNetflixなど体験できますので気になる方は是非ご来店ください。

まとめ

今回新たに仲間入りしたStudio は 今までのApogeeの要素をうまく引き継ぎ、その上で全く新しいプロダクトだということを伝えたいです。

StudioとDesktopとI/O MkⅡ。店頭で自分の環境に最適なIFはどれか。是非頭を悩ませてください。

Symphony Studioシリーズ


Symphony Desktop | Symphony I/O MKII Thunderbolt. 2-2X6SE

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