前回の内容を読んでKSPのスクリプトを覗いてみたりしましたか?Apple Scriptと同じく、最初は理解しにくいかもしれません。僕も真っ新な状態から何かKSPを書き始める事は未だにほとんどなくて、KontaktのKSPをプリセットの中から欲しい機能に近いものを選んでスクリプトを修正、改訂していくとか、過去に自分が書いたものをさらに編集してその時々に必要な使い方にマッチさせて行くことが殆どです。KSPもKontakt6までは”ほぼ”Lua言語だったんですが、Kontakt7から正統派(?)のLua言語になったようです。
話はちょっと横道にそれますが、僕はキースイッチ(以下KS)をほとんど使いません。理由はそのうちこのコラムで書きたいと思いますがその方が効率が良いからです。その効率とはモックアップ作業の効率と、ミックス作業に入った時の効率、さらに譜面作成の段階に入った時の効率と僕の作業のどこを切り取ってもKSを使った方が効率が上がる場面があまりないんです。
Rock oN注:キースイッチとは”ソフトウェア/ハードウェア音源において、何らかの機能が割り当てられた鍵盤のキーの事です。その音源にどのような機能のキースイッチがあるかは音源によって異なりますが、最もよく使われるのが奏法や音色を切り替えるなどキースイッチを押した(弾いた)後、次に弾く音をどんな音で鳴らすかを「選択する」、という機能” -Prominy公式サイトより
ま、基本はそうなん・で・す・がMacBookで作業する時はInstrumentsトラックを増やさない方が全体の視認性が良いのでKSを使うこともあります。そしてMacBookで作業する時に割合出番が多いのがCinematic Studio Stringsのシリーズです(以下CSS)。確かにCSSも最初からKSの設定はあるのですが、実はかなりのアーティキュレーションがKSから一発で選択できないようになっています。そして、それらはMIDI CC58の値を送信することで選択できる仕様になっているんです。以下はCSSのマニュアルからの抜粋です。
彼等的には大まかな奏法は一般的なKS同様鍵盤を弾いて切り替えるのがよろしい、ただこのCC58の値をMIDIトラックにコンティニュアスデータとして記録すれば楽曲のどこから再生しても即座にアーティキュレーションの切り替えができるでしょ?と言う設計哲学に基づいてこのような仕様にしているんだと僕は思います。まあ、だとしたら次回紹介するKSPのスクリプト書いてdocumentsのフォルダにでも入れといてくれればな、、、とは思いますけどね(笑)。