パラダイス

Max9をはじめよう#3-2:M4Lのパッチング

2025.03.10

この連載ではノウハウ0の状態からMax9で音に関するソフトウェアの自作を目指します!試行錯誤をしながら一緒に無限の可能性を探っていきましょう。#3ではMax for Liveを扱います。


こんにちは。梅田店スタッフタムラです。認定トレーナーの大黒純一氏を勝手に師匠とさせていただいております🙏
https://www.youtube.com/@junichioguro

今回は前回紹介したM4Lで簡単なパッチを作ってみます。

ボリュームフェーダーをつくろう

M4L(Max for Live)に本格的に触れていくのは今回が初回になりますので、チュートリアルらしくシンプルなボリュームフェーダーを作ります。

音の変化に関するエフェクトなので『Max audio effect』をインサートしてから開始です。

これMaxでやったところだ!

『Max audio effect』を展開します。

なるほど。『plugin~』から受け取って『plugout~』から出力するのですね。ということはここの間にシンセの回で出てきた『*~』挟めばええんちゃうの?と。

【過去記事】Max9をはじめよう#2-1:サイン波を聞きたくて…

その通り『*~』挟めばいい話でした。一つの『*~』に集約するとデュアルモノになりますので2つ用意してます。Too easyなので今後よく使いそうな応用をしていきます。

ここ、テスト出ます。

ざっと完成されたパッチを眺めたところ『patcher』というオブジェクトが頻出してましたのでここで押さえときます。

patcher

複数のオブジェクトをまとめて1つにする感じ。Box in Boxのイメージです。

今回は先のパッチの2個ある『*~』をまとめて一つのオブジェクトにしたいと思います。

まず『patcher』オブジェクトを作ります

するとsubpatcherというパッチャーが開きます。このsubpatcherが先ほど作った『patcher』の中身です。ここに好きにパッチを組んで1つの『patcher』というオブジェクトとして動作させます。今回は2つの『*~』をまとめたいので、subpatcherに『*~』を配置します。

よく見ると『patcher』にインレットとアウトレットがありません。名前そのまま『inlet』『outlet』というオブジェクトがありますのでこれらをsubpatcherに追加します。

これらを追加すると『patcher』にインレット、アウトレットが追加されます。つまり『patcher』の第一インレットに入力した信号はsubpatcher内の『inlet①』へ入ります。アウトレットも同様です。

以下が完成のパッチです。

subpatcherはliveの画面に表示されませんので音量を調整するフェーダーはメインのパッチャーに置いておく必要があります。なので第三インレットを作り、フェーダーの値をsubpatcher内の『*~』に送っています。『patcher』は『p』で省略可能です。その後ろには他の『patcher』と区別するため名前をつけるのがセオリーっぽいです。

完成

次回は少し難易度を上げてMIDIの部分に触れていこうと思います。
更新がなければ失敗したと思ってください。

では。

チームRock oN
渋谷店と梅田店からスタッフの個性全開のマニアックなコンテンツを発信!
記事内に掲載されている価格は 2025年3月10日 時点での価格となります
パラダイスの新着記事