この連載ではノウハウ0の状態からMax9で音に関するソフトウェアの自作を目指します!試行錯誤をしながら一緒に無限の可能性を探っていきましょう。#3ではMax for Liveを扱います。
こんにちは。梅田店スタッフタムラです。認定トレーナーの大黒純一氏を勝手に師匠とさせていただいております🙏
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今回は前回紹介したM4Lで簡単なパッチを作ってみます。
M4L(Max for Live)に本格的に触れていくのは今回が初回になりますので、チュートリアルらしくシンプルなボリュームフェーダーを作ります。
音の変化に関するエフェクトなので『Max audio effect』をインサートしてから開始です。
『Max audio effect』を展開します。
なるほど。『plugin~』から受け取って『plugout~』から出力するのですね。ということはここの間にシンセの回で出てきた『*~』挟めばええんちゃうの?と。
【過去記事】Max9をはじめよう#2-1:サイン波を聞きたくて…
その通り『*~』挟めばいい話でした。一つの『*~』に集約するとデュアルモノになりますので2つ用意してます。Too easyなので今後よく使いそうな応用をしていきます。
ざっと完成されたパッチを眺めたところ『patcher』というオブジェクトが頻出してましたのでここで押さえときます。
複数のオブジェクトをまとめて1つにする感じ。Box in Boxのイメージです。
今回は先のパッチの2個ある『*~』をまとめて一つのオブジェクトにしたいと思います。
まず『patcher』オブジェクトを作ります
するとsubpatcherというパッチャーが開きます。このsubpatcherが先ほど作った『patcher』の中身です。ここに好きにパッチを組んで1つの『patcher』というオブジェクトとして動作させます。今回は2つの『*~』をまとめたいので、subpatcherに『*~』を配置します。
よく見ると『patcher』にインレットとアウトレットがありません。名前そのまま『inlet』『outlet』というオブジェクトがありますのでこれらをsubpatcherに追加します。
これらを追加すると『patcher』にインレット、アウトレットが追加されます。つまり『patcher』の第一インレットに入力した信号はsubpatcher内の『inlet①』へ入ります。アウトレットも同様です。
以下が完成のパッチです。
subpatcherはliveの画面に表示されませんので音量を調整するフェーダーはメインのパッチャーに置いておく必要があります。なので第三インレットを作り、フェーダーの値をsubpatcher内の『*~』に送っています。『patcher』は『p』で省略可能です。その後ろには他の『patcher』と区別するため名前をつけるのがセオリーっぽいです。
次回は少し難易度を上げてMIDIの部分に触れていこうと思います。
更新がなければ失敗したと思ってください。
では。