ソリューション

フォトグラファー・映像クリエイター柴田 陽平 氏が語る、SENNHEISER MKEシリーズによる動画音声向上のすすめ

2023.05.26

スマートフォンの普及ですっかり一般的になった動画撮影。屋内や屋外での音声収録の際に以下にノイズを減らして撮りたい音だけを収録したいと考えている方もいると思います。特にYouTubeなどの動画投稿で再生回数や登録者数を増やすためには、ぜひとも良い音質で収録したいと考えている方も多いのではないでしょうか。

SENNHEISERが展開しているMKEシリーズは、カメラに接続して動画を撮影する際の音声向上を実現する機能が充実しています。特に昨年発売したMKE 400-IIはコンパクトながら指向性の強いオンカメラショットガンで、Mobile Kitを接続することでスマートフォンも高品質録音を実現できる製品として人気を博しています。

今回はカメラマンであり映像クリエイターとして動画収録でMKEシリーズ3機種を使い分けて愛用している柴田氏に、MKEシリーズそれぞれの印象や使い勝手などのお話を伺いました。

柴田 陽平 氏

1990年生まれ 秋田出身 フリーランス。グラフィックデザイナー・フォトグラファー・映像クリエイター。主に電子機器メーカーのプロダクト撮影、グラフィックデザインの制作業務を行っている。2020年6月、カメラ機材を題材としたYouTubeチャンネル「 【カメラ】柴田 」を開設。


Twitter:https://twitter.com/y_shibata0226II

YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/@shibata.camera

マイク撮影時のマイクの重要性

Rock oN : 柴田さんは普段どういった動画収録でマイクを接続しますか?

柴田 氏 : 私はメーカーから依頼を受けた動画撮影やYouTubeなどの収録時にカメラにマイクロフォンを接続することが多いです。特に外でのロケ撮影だと自分一人でワンオペで撮影する場合が多いので、ピンマイクとかフィールドレコーダーとかを使うよりも楽なセッティングで素早く収録を行いたいので、そういう時にカメラに接続するタイプのマイクは本当に便利です。

Vlogも声が小さかったり雑音が多かったりと音が聞きづらかったりするだけで離脱者が増えていくので、後でテロップ入れたりアフレコでナレーションを入れたりする手間を考えると、収録時のロケできちんと業務用レベルの音声収録ができている方がはるかに効率的です。

Rock oN : これまでに色んなショットガンマイクを使って来られてきたと思いますが、どういったものをお使いになってましたか?

柴田 氏 : 最初はゲイン調整とか指向性とかをあまり考えず、カメラメーカー純正のマイクを使っていました。ただVlog撮影をするようになってからだいぶ動画撮影時の音声収録についてのノウハウや重要性を学んだので、そこでさらに音質の良いマイクを導入したいと思って色々調べた結果、SENNHEISERのMKEシリーズを導入しました。

MKEシリーズ3製品の印象

Rock oN : MKEシリーズは、最初にどの機種を導入したのでしょうか?

柴田 氏 : 一番最初はMKE 600でした。MKE 600は指向性が狭いのでピンポイントで声を収録できて雑音も入りづらくなっていることで、それまでとは格段に収録した音質が良くなりましたね。それにMKE 600だと電池による電源供給があるので、それだけで全然パワーが違って音がクリアになったのも大きかったです。それまでは電池駆動タイプではないマイクを使っていたので。

Rock oN : MKE 400-IIについてはどんな印象ですか?

柴田 氏 : あとMKE 400-IIはウインドプロテクションとショックマウントが内蔵されているので堅牢性が高いんですよね。持ち運びの際に壊れたり外れたりする心配がなく、セッティングもしやすいので、外で撮影する時にも安心です。それとヘッドフォン出力を備えているのでイヤホンで録音中にマイク音量のレベルをモニターができるのが便利です。

柴田 氏 : MKE 200は他の2機種と比較すると音自体は軽めな印象ですが、それでもカメラの内蔵マイクで音声収録するよりも格段に音質がいいと感じます。何より軽くてコンパクトなのに丈夫なので、安心して持ち運びができます。MKE 400-IIもそうですが電池やファンタム電源が不要でカメラと連動して自動的に電源が入るので、撮影中に電池が無くなったりする心配がないのがいいですね。GoProなどの小型カメラにも接続できます。

柴田 氏 : ちょうど私のYouTubeの企画でMKEシリーズを音声比較した動画もあるんですけど、周りの雑音が入らず、声をうまく拾えるという点で指向性はMKE 600の方がやはり優秀だなと思います。ただ価格帯を考えてもMKE 400-IIも相当音質がいいので、コンパクトさや堅牢性という意味では一番撮影で使う使用頻度は高いですね。

★柴田氏撮影による、MKEシリーズ3種類を比較した動画も公開中!

おすすめのユーザーは

それとMobile Kitはミニ三脚も付属するんですけど、それが色々使えて便利なんです。カメラに装着して手持ちの三脚としても使えますが、動画配信でよくやるのがミニ三脚にMKE 400-IIやMKE 200を接続して、話す人の口元に置くことで配信音声がとても良くなりますね。カメラを遠くに置いてもいい音で収録できるので、とても重宝しています。

●製品情報

MKE 400-II

MKE 400-IIは、コンパクトで指向性の強いオンカメラショットガンマイクロホン。カメラ内の音声を強化するために設計されています。
・ウインドプロテクションとサスペンションマウントを内蔵しハンドリングノイズを低減
・内蔵のローカットフィルターと3段階の感度切り替えにより、あらゆる環境下で柔軟にコントロール可能
・オーディオモニタリング用のボリューム調整機能付きヘッドフォン出力端子を内蔵

MKE 400-II Mobile Kit

コンパクトショットガンマイクロホンMKE 400-IIに、スマートフォンクランプ、そしてマンフロットPIXIミニ三脚のセット
・コールドシューマウントを備えたスマートフォン用クランプは、縦位置でも横位置でも使用可能
・マンフロットのPIXIミニ三脚は、プッシュボタンでロックできるボールヘッドを備えており、好きな場所に設置できます。

MKE 600

ビデオカメラに最適なショットガンマイクロホン
MKE 600は、要求の厳しい映画の撮影現場にも対応できる理想的なビデオカメラ/カムコーダーマイクです。
指向性が高いMKE 600はカメラが向いている方向の音を拾い、横方向や後ろからの雑音を効果的に減衰させます。 切り替え可能なローカットフィルターを使えば、風切り音を最小限に抑えることも可能です。ビデオカメラやカムコーダーの中にはファンタム電源を供給しないものもあるため、MKE 600 は、バッテリー駆動もできるようになっています。

MKE 200

Vlogやお出かけに最適なオンカメラマイク
MKE 200は、スーパーカーディオイドカプセルを搭載。Vlogやビデオグラファーに最適なこの指向特性により、クリアなレコーディングを実現します。
本体にはウインドプロテクションとショックマウント機能を内蔵。この2つの機能を組み合わせることで、お手軽に、可能な限りクリーンな音声を、いつでもどこへでも持ち歩けるマイクを実現。さらに付属の毛皮のついたウインドシールドを装着すると、より高い防風効果を得ることができます。

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記事内に掲載されている価格は 2023年5月26日 時点での価格となります
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