スタッフレビュー

Zaor Vision Rレビュー

2024.08.22

1.はじめ

こんにちは、スタッフOです。
音楽制作においてパフォーマンスに影響を与えるのが、ラック機材の置き場所だと感じています。
置き場所が良くないと、作業時間が余計にかかってしまったり、熱がこもってラック機材が故障することもあります。
僕自身もいろんな配置を試行錯誤しています。
例えばデスクの下にラックケースを置いたり、斜めタイプの物を購入して使い心地を試したり、ラックマウントできるデスクを使用したりと色々試しては「これじゃないな」と思い、いまだに悩んでいます。
そんな僕が今回「Zaor Vision R」をレビューしたいと思います!ぜひ最後まで読んでいただけると幸いです。

2.どんな製品か

「デザイン性抜群かつ人間工学に基づいた設計の12Uラック」
Zaor Visionシリーズにぴったりなデザインのラックケースですが、単品でも使用できる製品です。他社のラックケースにはないデザイン性と、白黒のモダンなカラーにより、どんなインテリアにも合わせやすい印象があります。

3.実際に使った感想

「高さが程よく、スマートにラッキングできる操作性も抜群」 

高さ770mm、横幅577mm、奥行805mmで、他社の12Uラックと比較すると若干大きめのサイズ感で、強い角度が特徴の製品です。
その構造のおかげで、椅子に座りながらアウトボードを操作する際にも非常にストレスがなく驚きました。
アウトボードを操作する際に手が届かない、角度が合わないなどの理由で体をずらすことがありますが、そうするとリスニング位置に戻った際に音のイメージが変わってしまうことが多々あります。
本製品は人間工学に基づいた設計もあり、そのようなストレスがなく、ナチュラルに作業したい方には是非おすすめしたい製品です。
また、傾斜があるラックケースにありがちな、一番下に大きめのアウトボードを入れると底にぶつかってラッキングできない現象も、この製品では傾斜があっても下にマージンがあるおかげで問題なくラッキングできました。
これも絶妙なサイズ感と絶妙な角度のおかげだと思います。

※一番下の段にMANLEY Massive Passiveをラックマウントしても後ろの放熱フィンが床に当たらなかったです。

「フルオープン構造による放熱性、そして高いデザイン性」

他のメーカーにはあまり見られないデザインですが、ただカッコいいだけではありません。
サイドパネルや背面に空気が通るデザインが施されており、空気がこもらないよう設計されています。
実際に使ってみたところ、いつもより機材が熱くなりにくいという感じで、劇的によくなるというよりも、熱暴走による故障が普通の密封されたラックケースよりもかなり減ったという印象でした。
しかし、こうしたリスクが減るだけで作業により集中できるので、アウトボードを使う方にはぜひ候補に入れてほしいと思います。
また、背面にスペースがある方はサーキュレーターを置くと更にかなり効果が期待できると思いました。
そして使用して思ったのですが、意外と嬉しいポイントでラックマウントする際に機材の後ろを支えながらフロント側のネジを閉めるのがサイドパネルが空いているおかげてやりやすかったです。

4.まとめ

「どんな人にオススメか」

・アウトボードをよく使用される方
・おしゃれなスタジオを構築したい方
・利便性、放熱性、インテリア性全てに妥協ができない方
・Visionシリーズのデスクを使っている方。

開放感があるサイドパネルや白黒カラーの構成など、数あるラックケース中でもかなり特徴がある製品だと思いました。
自宅に設置にするには少し勇気が必要な大きさですが、組み立て式なのでパーツ毎の搬入ができ、引越しとかあっても分解して持って行きやすいです!
また実物の材質やカラーをみたところ同じZaor製品のComboDeskシリーズとも相性良さそうな印象もありました。
おしゃれな空間で作業されたいサウンドプロデューサーから快適に作業されたいエンジニアまで幅広いニーズがあると思いますので是非ご検討いただけたら嬉しいです!

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記事内に掲載されている価格は 2024年8月22日 時点での価格となります
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