スタッフレビュー

WesAudio ngTubeEQレビュー!

2024.09.09

1.はじめ

こんにちはスタッフOです。

今回は、今年発売された、WesAudio ngTubeEQのレビューしたいと思います!

2.どんな製品か

「アナログとデジタルの融合による可能性が広がるプロダクト」

アナログの
・Tubeやトランスによるデジタルでは再現が難しい音楽的なサチュレーション
・大胆な設定にしてもデジタルに比べて破綻しにくい
・実際に操作するので直感的に作業しやすい
→「音楽的な響き、創造」と

デジタルの
・数値などをの設定を細かく調整ができる。
・プリセットを保存やアンドゥー等ができその都度設定を変更することができる。
・オートメーションを書いて一定の動きを加えることができる。
→「精密さ、再現性」の部分の

両方を兼ね備えたマスタリングクラスハイブリッドな機器です。

デジタルコントロールは、USBかネットワーク経由で専用のプラグインと連携します。

これにより、パラメーターをソフトウェアから操作できるほか、設定を保存することができるので、リコールも容易です。

EQはTubeをしたパッシブの4バンドEQ+LPF/HPF搭載でベル/シェルフの切り替えや、QのProportionalとStableの切り替え、0.1dBステップと0.25dBステップの切り替え可能です。

また、モードがデュアル、ステレオ、M/Sの3つがあり、設定比較用のABC機能も搭載されており、THDと、真空管とCarnhillトランスのサチュレーションをコントロールするIRON PADでアナログサウンドをコントロールできます。

3.実際の使用感

「GConManager導入の手順」

サイトのダウンロードページからWesAudioのプラグインインストーラー「GConManager」をダウンロードします。

GConManagerが起動したらインストールしたいWesAudio製品をチェック入れてインストールする。

無事にプラグインが立ち上がったらインストール完了。

「マスターにはもちろん、トラック単体にも抜群」

ファーストインプレッションはマスタリングでも使用しやすい、癖が少ないけどエフェクトがしっかり効いてくれるアナログサウンドでした。

その音がプラグインを触っている感覚でエディットができ、普段使うプラグインEQとは比べものにもならないぐらい使いやすかったです。

またngTubeEQをマスタリングに使用する事を目的で検討されている方が多いイメージですが、プラグインだと効果が現れにくい大胆な音作りが容易にできるので、トラック単体でも効果が抜群にありました。

それと、アナログとデジタルのハイブリット製品というのもあり,

通常だと困難なアナログEQでオートメーションをかけることができるので、臨機応変な対応から独創的なサウンドの創作までと多岐にわたる使用ができるのでライバルと差をつける事が可能です。

今回サウンドデモとして、2mix、ドラム、ギターでデータを用意しましたので是非チェックしてみてください!

・ドラム

設定60Hz+10db 290Hz+5db 8200Hz+4db

Drum DRY

Drum Wet

ローエンドのEQ操作は、プラグインだとエフェクト効果が現れにくいことが多いですが、ngTubeEQだとしっかり効いてくれました。

またハイハット、スネア、キックをプッシュする設定にしていますが、音が濁らないで各パーツが前に出てくれたので、ライブPAで使用するのも良さそうだと思いました。

・ギター

ドンシャリ設定 :150hz12db 620 –4db 8200Hz+9db
かまぼこ設定:2600Hz 8db 730Hz 10db

Guitar Dry

Guitar ドンシャリ

Guitar かまぼこ

エレキギター弾いている方にはお馴染みですが、ギターの音作りでドンシャリ系とかまぼこ系があります。

今回のコンセプトは初めからこの音で録りましたみたいなサウンドを目指す方向で音作りしてみました。

最初のデータから音像を大胆に変化させるのにプラグインだけだと工夫が必要ですが、

ngTubeEQだとまさにアンプのEQを触っている感覚でできました。

サウンドメイク〜マスタリングプロセス、プリセット保存もできるので仕事道具としてかなり頼れる製品です。

・2mix

THDのみ:40 THD+IRON:THD40 IRON5db IRON PAD -5db

2MIX Dry

2MIX THD

2MIX IRON

EQをオンオフではなく、THDとIRONのサチュレーションの具合を比べてみました。

アナログ特有の歪感をコントロールでき、とても良い製品だと思います。

一見細かいパラメーターはないですが、THDとIRONの組み合わせでかなり音色を設定できることがわかりました。

デモソングのエフェクトオフとIRON+THDで全然立体感が違いますので是非聴いてみてください。

「レコーディングで使うことによるメリット」

先ほどマスタリングだけではなくトラック単体での使用について描きましたが、プリセットを保存できるので、レコーディング時のEQとしての使用もオススメです。

レコーディングは最初に音作りで時間をどうしても使うのですが、本製品があると事前にプリセットを用意しておくことで、プリセットで方向性をざっくり決めてから細かく調整してレコーディングを開始できます。

そしてその時の設定を保存しておけば、また次のレコーディングや、はたまたミックスでの使用もできるので可能性がグッと広がります。

※モノラルとステレオでプリセットが違うのでレコーディング〜ミックスで幅広いシチュエーションに対応可能

・どんな人にオススメか

「色んな用途で使えるステレオEQをお探しの方」
「案件を沢山こなす作家さん、エンジニアさん」
「高いアウトボード欲しいけどお買い物失敗したくない方」

いかがでしたでしょうか

ngTubeeqは日々音楽制作で多忙な方から入念に音作りをしたいクリエイターまで幅広くご使用できるアナログとデジタルの良いところ兼ね備えた革命的なハードウェアEQだと思います!

マスタリングクラスのEQはどうしても値が張ってしまいますが、ngTubeeqは音に癖が少ないけどアナログ特有のクリエイティブなサウンドメイクが可能で、他の製品にはみないプラグインでの操作、プリセット機能があるため、必ず自分にあった使い方が見つかる製品だと思います!「音楽的な響き、創造」「精密さ、再現性」を兼ね備えたngTubeeqを少しでも興味がある方、RockoNにデモ機がありますので是非試しにいらしてください!

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