スタッフレビュー

Ultrasone Signature Master mkiiスタッフOが使用感をレビューしました!

2024.08.21

1. はじめに

こんにちは、スタッフOです。
普段はロックオンで働きながら作曲家としても活動しています。
制作スタイルとしては、スピーカーとヘッドフォンの両方を使って楽曲を制作しており、作編曲、ミックス、マスタリングを主に行っています。
今回は、6月1日に発売されたUltrasone Signature Master mk2をクリエイターの視点でレビューしてみました。
このヘッドフォンが音楽制作にどのように役立つのか、具体的な使用感を交えてお伝えします。それでは、最後までよろしくお願いします!

2.MK1とどう違うか

まず、前作であるMk1との違いについて簡潔にご紹介します。
Mk1との比較は他でも詳しく書かれていますので、ここでは要点を絞って説明します。

本体の構造

ヘッドバンドは前作では全体が革張りだったのに対し、今回のMk2では内側がメッシュ素になり、通気性が大幅に向上しています。
これにより、長時間の使用でも蒸れにくくなっています。
また、重量も325gから286gへと軽量化され、名刺ケース1個分ほど軽くなっています。
長時間の使用でも疲れにくいのが嬉しいポイントです。

付属品

専用ケース、3.5mm L字プラグ、6.3mm標準プラグに加え、Mk2では4.4mmバランスプラグのケーブルも付属しています(バランス対応)
また、前作では予備のイヤーパッドが付属していましたが、今回は付属していません。その代わり、Mk2の価格が抑えられていています。

3.店頭で聴いた感想

第一印象は、非常にクリアな音質と低音のキレの良さが際立っていました。
高音がよく伸びるヘッドフォンは、サブベースが鳴る帯域が見えにくくなることが多いのですが、Mk2は音の消える瞬間までしっかり再現しており、非常に高いクオリティを感じました。
付け心地は、側圧が少し強めが好きな僕にはちょうど良い装着感で、メッシュも搭載されているので長時間の使用でも快適でした。
ヘッドバンドの調整がクリック式なので、常に同じ長さで固定できるのもポイントが高いです。
また、S-Logic® 3テクノロジーのおかげで、密閉型ヘッドフォンでありながら開放型のような広がりを感じる音質です。
これにより、見えないものはないというモニターヘッドフォンの理想に近い印象を受けました。
リスニング用としても非常に高いクオリティですが、レンジが広いため高音が強く聞こえることがあり、好みが分かれそうな感じがしました。

4.実際の作業で使った感想

まず最初に感じたのは、音のレンジ感や音の消え際が非常に明瞭であるため、音色選びが非常にやりやすかったことです。
特に感動したのは、普段キックの音色を作る際に、ADSRやピッチなどのエディットに時間をかけて調整するのですが、このヘッドフォンでは音の形が目で見えるかのようにモニターできるため、理想の音を作りやすかったことです。
このヘッドフォンのもう一つの大きな特徴は、音のディテールが非常に細かく再現されるため、各トラックのバランスを正確に調整しやすいので、ミックスやマスタリングの作業にも自信を持って取り組めると思いました。
さらに、アコースティックギターのレコーディングでのモニターとしても使用してみたところ、音の立ち上がりやタイミング感が非常に聞き取りやすく、演奏がしやすかったです。
前モデルからの軽量化と折りたたみ機能により持ち運びがしやすく、外出先でも同じクオリティの音で作業が可能になります。

5.まとめ

今回のレビューでは、Ultrasone Signature Master mk2がどのようなユーザーに適しているかをまとめてみました。

どんな人におすすめか

・自分の作る音に自信がない方
・音を細部まで作り込みたい方
・作編曲、レコーディング、ミックス、マスタリングを同じヘッドフォンで作業したい方
・持ち運んでどこでも同じ音で作業したい方
・金メダルがかっこいいと思った方

ヘッドフォンは音も大事ですが、付け心地も大事ですので、ぜひロックオン店頭でお試しください!
また、店頭にはDAWがインストールされたパソコンも用意していますので、実際の作業を想定した試聴も可能です。
音源を聴くだけでなく、自分の制作環境に近い状態でヘッドフォンを試すことができます!

GUEST
様々な分野の第一線で活躍するクリエイターの皆様の記事をご紹介します!
記事内に掲載されている価格は 2024年8月21日 時点での価格となります
スタッフレビューの新着記事