はじめまして、渋谷店のFLEX中島です。
今回は定番マイクを多く輩出しているSHUREから手軽に録音できる小型マイク、MV88シリーズをレビューしていきます!!
「MV88 USB-C STEREO MICROPHONE」
「MV88+ / RECEIVER KIT」
まずはMV88 USB-C STEREO MICRIOHONEからご紹介します。
お使いのデバイスのUSB-C端子に直接接続し即時に録音ができるというお手軽さ、取り回しの良さの他に、オートレベルモードやリアルタイムデノイザーなどの定評のある機能、また選択可能な指向性によって幅広い収音パターンを備えています。

手のひらサイズという小ささで、親機にあたるスマートフォンに接続するだけで即高音質に録音可能という手軽さが素晴らしいです。
MV88 USB-C STEREO MICRIOHONEはMOTIVオーディオというアプリケーションを使用することで、マイクの認識・録音が直感的に行えます。
保存できるファイル形式も複数存在しているため、とても使いやすくなっています!
MOTIVオーディオはレコーダー機能の他に、マイク自体を細かくセッティングする事ができます。
マイクゲインは手動設定のほか、最近流行りのスマートゲイン(自動で適切なマイクゲインを設定してくれる)も備わっているので、ビギナーの方やリハーサルなど時間の制限のある場面で大変重宝します。
適切なゲインをボタンひとつで設定できるうえに、リミッターとコンプレッサーも備えているのもポイントです。失敗したくない録音はオンに、収録後コンピューターで編集+プラグインで調整したい場合はオフも選べるので、確実に録り切りたい場合とマイクの持ち味をキープしたい場合のどちらのシーンにもバッチリです。
また、セッティングはプリセット保存が可能で、今日は自宅でギターの弾いてみた動画を、明日はバンドでスタジオ練習の1発録り、、というシチュエーションでも、一度設定を作ってしまえば安全に録音することが可能です。

ステレオマイクの特徴を活かせる指向性の調整もアプリ内で行えます。
指向性は4パターンから選ぶ事ができますが、単体レコーダーでもなかなか備わっていないバリエーションの豊かさはさすが大ヒット商品であるMVシリーズの最新作。
どの様な指向性を選べるか、早速見ていきましょう!
①ステレオ
大きく全体を取りたい時は135度の広角側で、ビデオと組み合わせて、画角に違和感の出ない音を録りたい時は狭角(65度)と、ステレオイメージの操作がなんとアプリで行えます!
②モノラルカーディオイド
一般的なマイク1本と同じ特性です。…が!!ブランド発足からはや100年、そんなマイク界の比類なき王者SHURE(1925〜)の音質を存分に堪能できるモードです。
Shure100周年に関する記事はこちら
ナレーションやインタビューなど、ステレオ録音が不要なシーンでは収録物を最も明確に、そして”SHURE製の良いマイクで”録音することができるモードになります。
③モノ双指向
対談系や、会議の議事録ではこちらのモードが便利です。マイクの左と右で音声が取れますので、机の上に置いて文字起こしを行う際などにはっきりとした聞き分けができるモードです。このモードでノイズリダクションをオンにすれば文字起こしAIもニッコリ。浮いた時間で更なる業務効率アップで上司もニッコリ(だといいなぁ)
④Rawミッドサイド
mid-side方式のRawという事で、ステレオフォーマットのM/S生データになります。
収録後にプラグインでデコードして、あとでステレオ感を調整したりする場面で有効ですね。
これからの季節、お祭りの騒音とインタビュー音声を綺麗に編集したいとか、海の波の音と人の声など、録音物にとって除去するとかえって不自然になる必要な騒音がある場合、その騒音のみを狙い撃ちで調整できる録音方法になります。
録音したい音を適切に録音したい、はプロの世界でも知識と経験が成果に直結するシビアな世界でございます。
MV88は1本でマイク4本分に匹敵する指向性のバリエーションがあるので学習効率も大変高く、ビギナーの方が最初の一本としてMV88をチョイスしても、MV88と共に録音が上手くなれるコスパの良さもお伝えしたいところ。

音源の圧縮率も選択肢が豊富にあり、スマートフォンで録音して容量が気になる時は圧縮率の高いフォーマットを選ぶことで、低容量で音源を確認することができ、高音質で録音したものをDAW上で編集したい時は高音質のフォーマットを選ぶなど音源保存のフォーマットを選ぶことができます。
サンプリングレートは44.1kHzと48kHz、ビット深度も16bitと24bitを選ぶことができ音質をご利用に合わせて最適なものを選ぶことができます。
スマートフォンで録音をする際、複数のテイクを録っているとスマートフォン内の容量を圧迫してしまうことがよくあると思います。音声記録用途であれば圧縮率の高いフォーマットを選びより多くの音声を記録することができるので、よく外出して録音する方や、仮歌仮音源を録りたい時などに重宝できる機能ではないでしょうか。


続いてMV88+ / RECEIVER KITの紹介です。
こちらは無線接続となっており、MV88の取り回しの良さはそのままに様々な収音形態に対応できる自由度が追加されたようなモデルとなっております。ワイヤレスマイクと受信機に分かれているため、親機と一体化していたMV88とは違い、マイクの自由度がとても高くなっています。
またスマートフォンへは専用アプリを通じて受信機無しで直接接続可能となっているため自由度がさらに高いです。カメラやパソコンに接続するときは、受信機を通じてアプリと同様の設定ができるため自由度・拡張性ともに強いところが心強いです。


こちらの機種もアプリ同様、受信機の操作で4種類の指向性選択、DSPによるゲイン管理やコンプレッサー、EQ、ノイズリダクションなど収音時の音づくりも手軽に行うことができます。
MV88 USB-C STEREOとほとんどの仕様自体は似ていますが、こちらは受信機側のスマホ操作で録音開始停止の操作ができることと、ワンタッチ操作でハイパスフィルターのオンオフを切り替えることができます。
カメラとの距離が遠い時に録音開始を操作したり、EQで調整するほどではないが低音のノイズが少し気になる様なシチュエーションで受信機側でワンタッチ操作できることはとても良いポイントだと思います。

受信機の液晶の操作は写真液晶右下のスティックをたおすことで縦横の操作、押し込みで決定、左のボタンで1つもどると直感的に操作することができます。説明書等を見なくても操作できるくらいわかりやすい操作性となっているので誰でも簡単に扱うことができそうです!


今回はこの2機種のマイクをスマホのマイクと比較してどのくらい音質に差があるのか検証していきたいと思います。
今回は条件を揃えるために自宅でiPhone17eを家族に協力してもらい3台用意し、アコースティックギターの12フレットあたりを狙って、40cmくらいの距離で録音してみました。

とてもシンプルな形での検証にしたため、繊細な音の違いを感じられると思います。是非音源を聞いて比較してみてください!!
音のダイナミクスレンジがかなり広がり、解像度の高さを感じます。S/N比もよくギターの音が一段階アップグレードした感覚がわかると思います。どうでしょう?これだけ音質が変わります。このお手軽さから得られる効果としてはとても良いのでは無いでしょうか?
スマートフォンを通して録音する方や、動画を撮影する方、また外で配信活動や動画撮影をする方、フィールドレコーディングをする方など様々なクリエイティブに活動する方に刺さる製品だと思います。スマホの音質から一段階音質をアップグレードするアイテムとして最適なマイク、、いや、アプリやDSPの利便性を考えると、他者製品よりも更に一歩抜きん出ているかもしれません。
バンドのリハの記録や、レジャー等の思い出の記録、配信活動や、動画撮影など様々な用途に対応し、小型かつ軽量なので荷物を気にせず連れ出せる手軽さが素晴らしい製品です!