スタッフレビュー

Shure Nexadyne 8レビュー!新世代のボーカルマイクを徹底チェック

2025.09.29

Shure Nexadyneは、最新のRevonic™デュアルエンジントランスデューサーテクノロジー(特許取得済み)を搭載したダイナミックマイクシリーズです。


今回はその中から、ボーカル用途に特化したNexadyne 8を実際に使用し、従来の定番マイクとの違いを中心にレビューします。

Revonic™デュアルエンジントランスデューサーテクノロジーとは?

この新技術は、1つのカートリッジに2つのダイナミックトランスデューサーを内蔵し、互いに干渉を抑えながら最適な音響信号を生成するというもの。
結果として、

  • よりリニアで原音に忠実な音質
  • EQ処理をほとんど必要としないフラットな特性
  • ハンドリングノイズの低減

といった恩恵が得られます。

特にライブ現場では「EQに時間を取られない」「とりあえず繋いでもいい音がする」ことがエンジニアにとって大きなメリットです。

8/Cと8/Sの違い:カーディオイド vs スーパーカーディオイド


Nexadyne 8には2種類の指向性モデルがあります。

モデル指向性特徴
Nexadyne 8/Cカーディオイド(単一指向性)広めのスイートスポット。歌いながらマイクを動かしても音が安定しやすい
Nexadyne 8/Sスーパーカーディオイド(超単一指向性)よりタイトに音を拾い、周囲の音を遮断。ハウリングに強い

カーディオイドは自然で扱いやすく、スーパーカーディオイドは大音量のステージやモニターが近い環境に強いというイメージです。用途に応じて選べるのは大きな利点ですね。

外観とハンドリング

ブラック仕上げのダイキャストアルミボディと硬化グリルは、見た目も質感も非常にタフ。実際に手に持つと剛性感がありながらもSM58より40g軽いというのは驚きでした。長時間のリハやライブでも手が疲れにくいのは好印象です。


グリルを取るとこんな感じですね。見えない部分にも気を配ったデザインですね。

付属ケースは一般的なポーチよりしっかりしており、ツアーや移動が多いボーカリストにも安心感があります。

実際の音質:リハーサルでの印象

バンドのリハに持ち込み、EQをほぼフラットのままSM58と比較してみました。

  • 近接効果が穏やか:低域が膨らみすぎず、声がクリアに前に出てくる
  • EQなしでも成立:すっきりとした中高域で、モニター返しも明瞭
  • フィードバック耐性:8/Sは特に高音量でもハウリングが出にくい

結果として、バンド全体の音の中でボーカルが自然に抜けてきます。「ミキサーをいじらなくても良い音がする」というのは現場で非常に助かります。

実際の音質:リハーサルでの印象

バンドのリハに持ち込み、EQをほぼフラットのままSM58と比較してみました。

  • 近接効果が穏やか:低域が膨らみすぎず、声がクリアに前に出てくる
  • EQなしでも成立:すっきりとした中高域で、モニター返しも明瞭
  • フィードバック耐性:8/Sは特に高音量でもハウリングが出にくい

結果として、バンド全体の音の中でボーカルが自然に抜けてきます。「ミキサーをいじらなくても良い音がする」というのは現場で非常に助かります。

他機種との比較記事もチェック

PD安田によるSHURE マイク色々比較してみた!の記事では、Nexadyneシリーズと従来モデルとの音質比較も行われています。興味のある方はこちらも参考にすると、より自分に合ったマイク選びができるでしょう。

●まとめ:次世代の定番マイクになりうるポテンシャル

Nexadyne 8は、従来の定番モデルを使い慣れたボーカリストにとっても魅力的な進化を感じられるマイクです。

  • EQ処理が最小限で済む扱いやすさ
  • クリアで抜けの良いサウンド
  • 選べる指向性で幅広い現場に対応

特にライブ現場やツアーでの運用において、これからの“新定番”として広がっていく可能性を強く感じました。

Shure関連製品一覧はこちら

村上
ピアノ、エレピ、オルガン、シンセなどキーボードが得意です。ピアノタッチのMIDI鍵盤についてもご相談ください。
記事内に掲載されている価格は 2025年9月29日 時点での価格となります
スタッフレビューの新着記事