幅広いクラスのポータブルDAPをリリースするHiBy DigitalからニューフェイスであるM300が発売されました。今回はM300をピックアップしレビューいたします。
HiBy Digitalとは、中国のポータブルオーディオ機器の研究・開発ブランド「Hiby Music」のサブブランドが「HiBy Digital (ハイビーデジタル)」です。中国の深圳発祥のオーディオメーカーは複数ありまして、別ブランドだとFiioなどが筆頭に挙げられるかと思います。HiBy・Fiioどちらもユーザーが求めるニーズから一歩二歩進んだ製品を発表しているイメージがあります。
M300は小型軽量のポータブルDAPです。ボディはアルミニウムを採用し重量220gと大変軽量です。第一印象としては持った感じが昔のスマートフォンのような印象で、iPhone 5Sよりもちょっとボディが厚いかな…位です。
システムはAndroid 13ベースのカスタムOSが採用されており、とてもサクサク動作します。ディスプレイは小さいかな…と思いきや、片手でも操作しやすいGUIで快適に操作できます。とにかく、動作が快適でディスプレイの小ささはそこまで気になりませんね。
DACはCS43131を採用。同社他DACに比べると低電力で、軽量化に一役立っているのだと思います。低電力とは言え、PCMオーディオは最大32ビット/768kHz、DSD256までネイティブ再生が可能ですので、DAPとしては非常にモダンな仕様です。
最大出力103mW、ダイナミックレンジ119dBと、殆どのイヤホン・ヘッドホンでの再生に問題がない3.5mmステレオミニ仕様のヘッドホン出力が用意されてますが、昨今のスマートフォンのようにBluetooth接続にも対応。
ヘッドホン出力の隣にはUSB-C端子、スピーカーも搭載してます。DAPにスピーカーとは珍しいですが、あると嬉しいスピーカー、ポイント高いですね。
またボディ上部にはマイクも搭載しています。基本構成はスマートフォンなんですね、きっと。
サイドボタンも通常のスマートフォンのように、電源ボタン、ボリュームボタン、再生/一時停止操作ボタンが搭載。機能を割り当てられるマルチファンクションボタンも付いてます。反対側にはmicro SDカードスロットがついており、最大2TBのカードまで対応します。
モダンな音質、使い勝手のいいM300
気になる音質は言わずもがな、このボディサイズで有線・無線どちらでもロスなく再生できるのは素晴らしいと思います。以前はDAPも15〜20万円前後が当たり前で、価格に比例して再生レンジが広くなる印象がありましたが、昨今のモデルは以前の音質レベルを簡単に超えてくる印象があります。とは言え、DACを含めアナログパーツを多用するDAPは良いパーツはコストも上がるもの。M300を足がかりにハイエンドモデルを解禁していくのも良いと思います。
なお音質もさることながら、AndroidベースなのでSpotifyやApple musicなど音楽ストリーミングサービスがそのまま利用できるのもポイント高いです。様々な音楽視聴に対応するM300は一台あると便利だと思いますよ!