動画編集ソフトとして着々とユーザーを増やしているDaVinci Resolve。NAB2024で発表されたver.19によって、AI技術を用いた編集項目が飛躍的に増えました!8月20日時点ではまだベータ版での運用になりますが、今回はAIにポイントを当てて新機能を紹介します。
注意:AIが関わる新機能は有償版のDaVinci Resolve Studioに搭載されております。無償版をご利用の方はこれを機会に有償版もご検討ください。
Davinci Resolve 18.5にて搭載された字幕機能ですが、ver.19ではAI学習の向上によりより精度が高い字幕を自動生成してくれています。特に感じるのは日本語の字幕で、18.5ではあまり現実的でなかった精度が抜群に向上しております!
使い方はタイムラインメニューで「オーディオから字幕を作成」をクリックするだけで実行することが可能です。Youtubeでレビュー動画を作ろうとしている方には大変役立つ機能なのではないでしょうか。
動画の中に入り込む音声ノイズですが、これまではiZotope RXで除去するのがスタンダードだと思いますが、DaVinci Resolve搭載のAI FairlightFXによる音声分離精度が向上しました。これまではインタビューボイスに焦点を当てすぎてしまい拍手音が消えてしまう…そんなことがありましたが、調整次第できちんと残したい音声を残し、環境音を減少するエディット精度が向上しています。
とは言えども、もっと精度をあげて調整したい…そんな方には餅や餅屋ということでRX 11を利用しましょう。
また、人物や飛行機、車、動物などオブジェクトをトラッキングすることで、正確なオーディオパンを自動的に生成するAIポイントトラッカーも搭載。こちらもAIの力がフルに活用されており、映像内に複数の人物がいても別途人物ごとにパンニングが可能になります。例えば、飛行機が画面左端から右端に移動すると、音声も自動でLからRにパンニングしてくれます。
DaVinci Resolve の機能説明でほぼほぼ出てくる人物のフェイス修正ですが、これまではマウスで対象を選択し修正する必要がありましたが、顔の特徴認識によりより手軽にフェイス補正が可能に。
また、対象物を除去するためのオブジェクト除去やパッチリプレイサーおw用いるためのマスキングがAIツールにより、より手軽な処理で利用することが可能になりました。以前のバージョンからDaVinci Resolveを利用している方には、より工数を減らして処理することが可能になったのではないでしょうか。
今回はDaVinci Resolve 19のほんの一部の新機能を紹介しましたが、追加されたResolveFXなど面白い機能を今後もピックアップいたします。乞うご期待!