リズムマシンやグルーヴボックスには沢山の種類があり、様々な機能をもつモデルが幅広くリリースされています。
サンプラー/グルーヴボックスを制作に導入してみたい方向けにも、一緒に主要モデルを確認してみましょう!
今回は、ELEKTRONの人気モデル、Digitakt ll をご紹介します。
ELEKTRON Digitakt llは世界的に人気のあるDigitaktの後継機にあたる機種です。
前モデルと比べるとトラック数、FX、メモリなどが強化されています。
ほか、MKllの新機能”Stretch”では従来よりも音質の劣化を抑えて再生速度を変える事が可能になっており、よりサンプラーとしての機能も強化されています。
Elektron 製品の中でもDigitaktはシンセエンジンを搭載しておらず、ピッチ変更などのオーディオを加工することを得意としたサンプリングに特化した機種となっています。
Elektron製品の特徴の一つとしてパラメータロックという機能があり、こちらはシーケンサーごとに音源のパラメーターを変更することができるという機能です。
通常であれば、ピッチを上げたりなどの処理は音源に直接作用しますが、この機能を使えばシーケンスの特定の場所だけ特定の音源のピッチを上げたり、他のFX処理を行ったりする事ができます。
ハイハットなどの繰り返し鳴る音に対して少し変化をつける用途にも使えますし、より創造的な使い方も出来るでしょう。
パラメータロックはすべてのタイプのトラックに対し使用する事ができ、
1つのパターンに対し、最大 80 個(!)をロックする事ができます。
他にも、トリガー条件/条件付きロックなど、シーケンサー周りの機能は超強力。
トリガー条件は、 シーケンサー内のトラックに設定されたトリガーがトリガーされるかどうかを決定する論理条件です。設定したルールに対して、条件が true の場合のみ、トリガーが再生されます。
また、ElektronのアナログハードウェアとソフトウェアのDAW環境を完全に統合するテクノロジー “Overbridge”を使用することで、Digitakt II のユーザーインターフェイスが DAW のプラグイン ウィンドウとして表示されるようになり、各コントロールを行う事などができます。
※本記事掲載時点ではDigitakt ll用のOverbridgeは開発中段階で、利用する事ができません。
将来的にリリースされればDigitakt llはさらに強力なマシンとなりそうです。
便利で特徴的な機能を有すElektron製品の中でも、サンプリングに特化したDigitakt ll、いかがでしょうか。
サンプリングに特化という事ですので、オーディオを加工する楽しさも存分に感じられる製品だと思います。
どんどんいじって音を作っていくスタイルの方にも、強くお勧めの製品です!