自作プラグインの紹介、先週からの続きです。二つ目のプラグイン、これはサウンドデザインに使うEQです。サチュレーション効果が出るEQは巷にあるんですけど、現場的には使いづらいというか、もの足りないというか、、、なので自分用に作りました。オリジナルのイメージはEQというよりも昔のMoogのフィルターバンクを過激にした、、、というイメージなの(松武さんの”タンス”の上から二番目の一番左に入ってるやつね)。それをシュミレートしたりエミュレートした製品はあるっちゃあるんだけど、個人的にはフィーリング結構違うんでね、、、
まず、帯域に関してなんですが個人的にサウンドデザイン絡めたアクション系のCueでCmかDm使うことが多い(それもあって僕のセッションではコンバスの人は必ずローBか5弦のコントラバスの人に参加してもらってる)ので2次倍音由来で2、3、4つめの帯域はC2とD2の倍音由来になってる。この辺の帯域の奇数倍音を積極的に扱うことはあまりないのでこれも個人的な用途に特化してる。1k以上はこれまでの経験でさっさと効果が出る帯域を選んでます。

そして、DriveとSymmetryがあって、Symmetryを左に回し切ると偶数倍音のサチュレーション、右に回し切ると奇数倍音のサチュレーションが得られるようにしてある。奇数倍音側はディスクリート系のイメージよりはもう少しだけ過激にしてある。だってサウンドデザインのためなんで、積極的に音を変えてなんぼですから、、、かと言って強く歪んでも困るという、、、指示の匙加減難しいの。そしてこういう時の指示って英語の方が表現しやすいというか、、、
It would be great if the odd harmonics could come forward a bit more and feel less restrained.
みたいな書き方したりした方がさっさと汲み取ってくれたりする、、、言葉違うと文化のバックボーンも変わるから、特にオーディオ設計に関しては完全にアメリカ英語の方がフィットすることあるよね。いずれにしろ偶数倍音よりも奇数倍音側の味付けの方が言葉で指示出しにくい印象。
そして、Curveで歪み始めるつまり天井叩き始めるまでのカーブを調整できるようにしてある。これらのパラメータをQuick Controlにアサインしてオートメーション書けるのはCubase/Nuendoならではだね〜
もし皆んなもサチ系EQのプラグイン作りたいと思ったら1つアドバイスがあります。偶数倍音の歪みに関しては各バンドにDCオフセットを足す方式があると思うけど、サチュレーション後に必ずDCフィルタ(ハイパスフィルタで5〜10Hz程度)を入れた方がいいです。というか入れないとマズイです(笑)。非対称の歪みはDC成分を生むので、これを放置するとスピーカーに悪いし、後段の処理にも影響します。こういう事もあるので、いきないClaudeにプログラミングさせるよりはJUCEに少し興味もって勉強した方がいいんだけど、、、でもOpus4.6はチョ〜優秀だからプログラミングする前に懸念するポイントは相談してからプログラミングしてもらって、DAWに実装テストするのがいいと思う、、、よ。
さて最後に前回の最後に説明したJUCEのファイルの書き出し方なんだけど、自分のMacにJUCEをインストールした状態で、JUCE_DIRの環境変数をJUCEのパスに設定する方法でClaudeが提案してくるかも知れないんだけど、それって多分初めてJUCEチャレンジします!みたいな人にはハードル高いと思うんですわ。だからもしClaude(でも他のAIでもいいけど)に指示をする時は
”個別ファイル方式ではなく、tar.gz方式で書き出してください。インストールするための手順を順に追ったターミナルコマンドも教えてください。”
と指示を出せば、tar.gzという圧縮ファイルを一個だけダウンロードしてあとはターミナルを使うだけなんで手間は少なくてすみます。
ダウンロードしたらだいたい皆んなDownloadsフォルダにはいるようにしてるでしょ?以下はcd ~でチェンジ・ディレクトリの略でターミナルコマンドを使用する先をここで変更してるの。以下説明省略するけど、Claudeにこんなやり方でVST3のインストールをしたいから、このやり方を踏襲してください。とお願いすればそういう手順を踏んでくれるはず。

でもプラグイン機能はバッチリなんだけど、スキンの色だけ変更したいんだよな〜てな時に個別ファイルがあれば
PluginEditor.cpp

だけを開いて編集すればいいだけなので、理解が深まれば個別ファイル方式で書き出してもらうのもありだと思います。個別ファイル方式だとこんな風に書き出してくれます。自家製プラグイン作れるのっていい時代だね!
念を押すけど、ターミナルコマンドの扱いはマジで気をつけてね〜、ヤフー知恵袋とかに聞いたらダメなやつだからね、近所の詳しいお兄さんにきいてねw
※プラグイン自作/利用等の各種作業で生じるいかなるトラブルも責任は負いかねます。自己責任ということを踏まえてご参考としてくださいませ。 ターミナルコマンドは内容を理解せず使用すると、意図せぬファイルの削除やシステム変更につながる可能性があり、信頼できないソースからコピーしたコマンドの実行などにより情報流出等のリスクも存在します。