パラダイス

音響良技録店  第1回:No.1_エンジニアを目指すなら (PART.1)

2025.04.30

もしサウンド・エンジニアになりたいと思ったら!!

\音響良技録店、初めます/

「プロの音質に近づきたい」「PAの質を高めたい」そんな願いを叶えるため、現役プロがノウハウと厳選機材をご紹介する新連載「音響良技録店」がスタート!アマチュアからプロ志望まで、あなたの音響技術を磨く情報をお届けします。

第1回となる今回は、僕が音楽と出会って、サウンド・エンジニアになるまでのストーリーを書きますね!

その中から良きヒントがあればと思います。


小学校の頃、ラジオから流れる曲を聴いて音楽に目覚めました。

その後、兄の影響もありアコースティックギター、エレクトリックベースを弾き初めました。

ふとしたきっかけでサウンド・エンジニアの存在を知って(高校3年生頃)専門学校に進みました。

その頃はレコーディング・エンジニアになるのか!?コンサートエンジニアになるのか!? 

分かりませんでした。

ある時、PA会社のアルバイトで簡単な高校生のミュージカルのPAをさせてもらいました。客席は感動の空気に包まれていて、横にいた学生が涙していました。そんな様子を見てこの仕事を目指そうと決めました!!

今でも、コンサートでオーディエンス達が発するアンコールの渦の中にいますと初心の気持ちに戻り、高揚感を感じます。この仕事をやっていて良かったって!

現在は、年間200本の本番を受けて、150本以上のコンサートミキシングをやっています!

そんな今の自分があるのは学生時代の修行にあります!!

専門学校の裏にあった港区図書館のアナログレコードを毎日4枚聴いていました、週末は8枚です。

当時19歳の小松氏(学生時代)

ジャンルは、

海外ロック

邦楽(日本の音楽)

ジャズ

クラシック

以上の4つのジャンルを、AからZまで借りて聴いていました。しかも1曲も飛ばさず最後まで聴くのが自分が決めたルールでした。


音楽を聴く環境を整えましょう!!

今、思うとその時に良きスピーカーで聴いていればもっと耳が育ったと思います。

ちなみに僕がオススメするスピーカーは、ADAM AUDIOです。

~ADAM AUDIOとは?~

1999年に設立されたドイツ・ベルリン発祥のスピーカー専門メーカー。革新的な技術を駆使して開発されたADAM Audioのモニタースピーカーは、世界中のアーティストやサウンドエンジニアが大きな信頼を寄せています。これまで築き上げた独自の技術により「正確な音、原音に忠実、高解像度」という、一聴して分かる音のキャラクターを確立しています。

ちなみに私の愛用のスピーカーはS2Vです。


S Series (エスシリーズ)


ADAM Audioの誇るフラッグシップ・シリーズ。1999年の会社設立以来、モニタースピーカーのリーディングカンパニーとして培ってきた技術をすべて投入した最高峰モデル。新開発のウーファーユニットとミッドレンジドライバー、優れた放射特性を実現するウェーブガイド、最先端のDSPエンジンなど、モニタースピーカーの性能に関わるすべてにおいて最高品質を提供するSシリーズは唯一無二の音楽体験を提供します。

ADAM Audioには、手の届き易い価格帯のTシリーズもありますよ。


T Series (ティーシリーズ)


ADAM Audioの技術が惜しみなく投入された高性能かつコストパフォーマンスに優れた入門機種。初めて本格的なスピーカーを導入する方におすすめのシリーズです。サイズの異なる3モデルをラインナップしており、デスクトップでのカジュアルなリスニングから、ベースサウンドの大音量再生まで様々なシーンで活躍します。

以前には、Tシリーズの5インチで聴いていましたので、音色は保証できます

自宅で使用されていた5インチのTシリーズ・スピーカー
小松氏が主催するOTOwake Magazineで以前に紹介された設定例

Tシリーズの5インチ、7インチ、8インチの違いは低音の再生帯域です。

お部屋のサイズに合わせてチョイスしましょう!!

※過去にOTOwake Magazineでご紹介したリスニング環境についての情報もぜひ御覧ください。

アドバイス

最近は手頃な価格でBluetoothスピーカーが購入できますが、ケーブルで接続しないので手軽な分、音は犠牲になるのでおすすめできません。“Oheya Set”を構築する時はいきなり高い機材を購入するのではなく、自分にとって無理のない金額の機材を購入し、その後からオーディオインターフェイスやケーブルなどをアップグレードして音の変化を楽しむのがおすすめです。まずは、スピーカー/オーディオインターフェイス/ケーブルを購入するところからはじめましょう。


今回は音楽との出会いからプロになるまで、そしてADAM AUDIOについてご紹介しました。次回は私の耳を育てた音楽との付き合い方、「PAエンジニアを目指すならばスピーカーで音楽を聴いてほしい!」という気持ちについても綴りたいと思います。お楽しみに!

≪ K.M.D Sound Design Inc.(Youtubeチャンネル) ≫

https://www.youtube.com/@k.m.dsounddesigninc.698

小松久明(音響良技録店)
サウンドエンジニア/サウンドデザイナー。2021年 (株)K.M.D Sound Designを設立。毎年100本以上のコンサートミキシング、企業講演、授業等を通じてサウンドエンジニアの技術を教えている。
記事内に掲載されている価格は 2025年4月30日 時点での価格となります
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