こんにちは!今シ部 部長のバウンス清水です
“今シ部”とは”今シブ部”のことです。言いにくいので“今シ部”ということにします。イマーシブ・オーディオを広めることを目的としている部活動です。部員はまだ、私一人です。副部長募集中です。まず”今シブ”って何?ってことになるかと思いますので、説明をしますと
”今シブ”とは『今こそ渋谷でイマーシブ!』というイマーシブ・オーディオを推進するために立ち上げたプロジェクト名とでも言いましょうか。。
『今こそみんな、渋谷のRockoNに集まってイマーシブ・オーディオの制作をスタートさせようぜ!そして世界を変えようぜ!』という熱いメッセージをダジャレというユーモア溢れるエッセンスで包み込んだもの。それが『今こそ渋谷でイマーシブ!』→”今シブ”ということです。
では先ほどから言っているイマーシブ・オーディオとは何か。
イマーシブ=没入感 という意味になりますが、イマーシブ・オーディオとは没入感の高いオーディオということになります。今までの5.1chや7.1chなどのサラウンドにプラスして高さ方向を加え、立体的な空間の表現を可能にしたものです。音場が3Dになることにより音への没入感が高まりますので、イマーシブ・オーディオという呼ばれ方をしています。
「3Dサラウンド」「空間オーディオ(Spacial Audio)」などの呼び方をされることもあります。3Dサラウンドという方がわかりやすいかもしれませんね!Apple や Amazonでは空間オーディオと呼ばれ、Dolby Atmos、360 Reality Audioの作品を聞くことができます。
イマーシブ・オーディオを語る上で
という3つの方式があることを知っておくと良いでしょう。以下に詳しく見ていきます。
事前に想定される出力チャンネルの数に合わせた形で音声を制作し、それぞれのチャンネルに対応する各スピーカーから再生する方式。
ステレオ作品や、5.1ch/7.1chといったサラウンドも全てこの方式となります。製作者が作品を完成させ、それと同じ環境でリスナーも聞いておくれよということですね。2chなら良いですが、5.1chや7.1chだとそれを聞く側も必要、、というのはちょっとハードルが高いですね。
音源に「位置情報」を持たせ、各スピーカーからどのような音を出すかをリアルタイムに計算(レンダリング)して再生する方式。
再生時に機器側で、スピーカーの位置や数にあわせて最適なレンダリングを行い再生するため、再生時のチャンネル数=スピーカーの数に依存しない制作が可能です。
製作者は各音の音色を作りその音に位置情報を持たせます。最終的にどのスピーカーにどれだけのレベルで出すかを決定しているのは再生側の機器です。たとえ2chしかスピーカーがなかったとしても、ヘッドフォンの環境だったとしても、それに合わせてレンダリングされて再生されるので、聞く側のハードルをあげることなく、イマーシブ・オーディオを届けることが可能です。
ラーメンを作って、そのラーメンを食べてもらう というのがチャンネルベース。
非常に当たり前です。STEREOで作ってSTEREOで聴くということも現在ではこれぐらい当たり前になってますね。
麺、スープ、チャーシュー、メンマ、たまごなど各食材を調理してレシピを作って送って、食べる人がそのレシピを見ながら最終的に調理して食べる というのがオブジェクトベース。
という感じでしょうか。わかりやすく言えたのか わかりづらくしてしまったのか、、、
ラーメン屋(製作者)としてはチャンネルベースの方が、自分が作ったものをお客様に食べてもらえるので良さそうですね。ただ食べる側(リスナー)としては麺を少なくして食べたり、メンマを入れずに食べたりと自分なりにカスタムして食べることができるので、ユーザー目線で見たらこちらの方が良いかもしれません。
例えば放送業界でもオブジェクトベースが浸透してきています。
スポーツ観戦をTVでするとしましょう。オブジェクトベースでは各音がバラバラになって配信されてきて、TV側でどれだけのバランスで再生するかをカスタムできます。会場の音、実況、実況(別言語)解説、解説(別言語)とお好みのバランスで鑑賞することができます。会場の音のみを聴きながら鑑賞したらあたかも会場にいるかのようですね!
チャンネルベース、オブジェクトベース それぞれの利点があると言えますね!
さらにもう1個。
リスナーを取り巻く空間全体の物理情報を360°の全天球空間に記録再生する方式。
シーンベースに属するAmbisonicsの最大の特徴は、それぞれの音の動きや位置を球体の中に有したまま、その球体を自由に回転させることができることです。VRコンテンツや360°動画などの音響として使われることが多い方式です。
音場全体を回転させることができるのでVRコンテンツなどとの相性抜群。自分も今後勉強していきたいフォーマットAmbisonics!!
いろいろ難しいことを言いましたが、何はともあれ 『今こそ渋谷でイマーシブ!』。つまりイマーシブ始めようぜ!ということです。