パラダイス

Apogee 「BOOM」がやっぱり好きだ。

2024.12.06

はじめに


こんにちは、日々欲しい機材をどの順番で買うか悩んでいるチームMIのOです。

今回は、エントリーユーザー向けのオーディオインターフェースからワンランクアップグレードしたい方に向けて、Apogee Boomをご紹介したいと思います。僕がDTMを始めた時に発売されていたら、絶対初めての相棒にしてたと思います。なぜってヘッドホンアウトの音が抜群に良いからです。もしこれから機材を揃える、またはオーディオ・インターフェースやスピーカー、ヘッドホンをアップグレードする予定がある方はぜひ最後までお読みください!

どんな製品か

Boomは、2022年9月16日に発売された2in2outのオーディオインターフェースです。
比較的低価格帯でありながら、ハイエンドのAD/DAコンポーネント「ESS Saber DAC」を搭載し、クラス最高レベルの62dBゲインを実現したマイクプリアンプを備えています。
さらに、Apogeeの上位モデルにも搭載されているゼロオームヘッドホンアウトや、内蔵のDSP FXも搭載しており、コンパクトながらもプロフェッショナルな機能が詰め込まれています。

詳細スペックはこちら


使用感

見た目はシンプルで、前側にインプット、後ろ側にアウトプットが配置されており、初めての方でも簡単に使用できる構造です。
操作はApogee Controlという専用ソフトウェアで行います。メーカーサイトから簡単にダウンロード&インストールできるので、すぐに使い始められます。
最初は操作に戸惑うかもしれませんが、以下のポイントを押さえればスムーズに使いこなせるようになります。

1.Analog Level: 信号レベルの調整(Mic、Inst、Line)
2.Preamp Pad: プリアンプ入力をパッドで調整
3.Gain: 入力ゲインの調整
4.Print FX Rack: エフェクトをリアルタイムで適用
5.Input Settings: ファンタムのON/OFF,位相反転,1,2チャンネルでグループ設定
6.Fader: Apogee Control内の各チャンネルのフェーダー操作
7.HP: ヘッドホンアウトの音量調整
8.SP: スピーカーアウトの音量調整

ゼロオームヘッドホンアウトの特徴

Boomに搭載されているゼロオームヘッドホン出力は、上位モデルであるSymphony Desktopにも採用されている技術で、ヘッドホン出力回路のインピーダンスを極限まで低く抑える設計が特徴です。
この設計により、ヘッドフォンのメーカーやモデルに関わらず、ヘッドフォンとインターフェース出力間のインピーダンス比を理想的な状態に保つことができ、クリアで正確なモニタリングを実現します。
特に、ミックスやレコーディング時にヘッドホンアウトの音質にこだわりたい方に最適です。
通常、ヘッドホン出力はスピーカーに比べて音質が劣化しやすく、エフェクトの効きや音のバランスを整えるのが難しいと感じる方も多いかもしれません。
しかし、このゼロオームヘッドホン出力技術により、制作の精度を格段に向上させることができます。良いスピーカーがない、またはあるけど住環境的に鳴らせないという場合はヘッドホンが生命線になります。その点このApogee Boomなら安心です。

ECS Channel Stripの使用例

もう一つの特徴としてBoomには内蔵DSP FXとして、ECS Channel Stripが搭載されています。これはEQ、コンプレッサー、サチュレーションを組み合わせたプラグインで、リアルタイムで音声処理が可能です。
こちらもApogee上位モデルのインターフェースと同じ機能です。
基本的にはDAWに音声データが行く前の段階にエフェクトがかかるので、俗にいう「かけ録り」という使い方なのでApogee Control側でモニターするとエフェクト処理した音がゼロレイテンシーでモニタリングできます。
例えば以下の場面で活躍します。

音質はナチュラルで扱いやすく、レコーディングからミックス作業への移行時にもスムーズに音作りを行うことができます。
例えば、歌のパフォーマンスに合わせてコンプレッサーだけをオンにし、DRY/WETで薄くエフェクトをかけて音を整えることが可能です。
また、ギターやボーカルの録音段階で、ミックスを考慮した意図的なサウンド作りを行うこともできます。

通常のオーディオインターフェイスでは、マイクに接続し、ゲインを上げて音量を調整するだけですが、ECS Channel Stripが搭載されていれば、さらに細かい音作りが可能です。
例えば、会場やマイクの特性によって声がこもったり、音量差が目立つ場合があります。
そういった場合、ECS Channel StripのEQでローカットを行ったり、高域をブーストすることで明瞭さを加え、コンプレッサーを使って音量差を整えることができます。
シンプルな操作感で素早くセッティングできるので、セミナーやポッドキャストの音質調整が簡単に行えます。

※プリセットも多く初めて触る方でも操作がやりやすい

まとめ


BOOMは、コンパクトで持ち運びにも便利でありながら、プロフェッショナルな音質を提供してくれるため、自宅スタジオから外での録音作業まで幅広く活躍します。

特に、初心者の方が「EQやコンプレッサーをかけたけれど効果がわかりにくい」「今の環境をグレードアップしてライバルと差をつけたい」と思っている場合、ぜひBOOMを検討してみてください!

また、RockoNにはBOOMのほか、さまざまなインターフェースも視聴できますので、ぜひお越しください。スタッフが丁寧にご案内いたします!


チームMI
本来代理店としては語れない個人的な感想もドキドキしながらガンガン書いていきます!
記事内に掲載されている価格は 2024年12月06日 時点での価格となります
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