こんにちは、梅田スタッフのタムラです。この連載ではノウハウ0の状態からMax9で音に関するソフトウェアの自作を目指します!試行錯誤をしながら一緒に無限の可能性を探っていきましょう。
今回は環境構築を進めてHello Worldしていきます。
こちらより購入できます。最近までMI7さん(現:ジェネレックジャパン)が日本の代理店でした。現在は開発元のCycling’74さんから直接購入する形になるようです。
プランは以下の通りです。
・永続ライセンス ¥59,800-
・サブスクリプション(一年) ¥18,000-
・サブスクリプション(1ヶ月) ¥1,950-
※24年12月17日時点の情報。最新価格はメーカーサイトをご確認くださいませ
さらにAbletonユーザーであれば約半額で購入できます(嬉しい)。アドオンとして「RNBO」というのがあります。導入すると様々な形式(AU、VSTとか)に書き出すことができるみたいですが必要になったら買うことにしましょう。
先ほど添付のURLにアクセスしてもらうとわかるのですが、RNBOを使用するとwebページに組み込むこともできるようです。そのうちやってみたいですね。
環境構築とは言え必要なものは全て入ってるのでMaxをインストールしてしまえば現状は終わりです。
ウキウキで起動してみましたが何も表示されません。パッチ画面を新規で作る必要がありました(´∀`=)
File>New Patcher で新規パッチ画面を開きます。パッチャーはPTで言うところのセッションのような感じっぽいです。
ここでプログラムを組んでいくわけですね!オラ、わくわくすっぞ!
実際にプログラムしていく前にMax9の概要をざっくり紹介します。
かつてプログラミングツール『Max』が発売されてしばらくした後、音響の拡張セット『MSP』が発表されました。これによりデジタル音声信号をリアルタイムで操作可能になり、めちゃくちゃ人気が出たそうです。そこから『Max/MSP』という名前で定着し、そこから映像が制御できる『Jitter』が発表された後、Max5にて統合されて今は『Max』というパッケージで発売されています。
要するに…
Max・・・プログラミングできるソフト
MSP・・・音に特化したDLC(ダウンロードコンテンツ)
Jitter・・・映像に特化したDLC
が今は全部入り!それがMax9….
つまり映像はもちろん、音に関係ないプログラムも普通に組めるんです。さらに言語のプログラミングスキルがあればオリジナルのDLCを自分で作ることもできます!おもしろすぎでしょ…
プログラミングの基本の『き』のさらに一画目、”Hello World”の文字列を出力していきます。
Objectsから文字列を出力するオブジェクト『print』を見つけてパッチに貼り付けます
メッセージを追加し”Hello World”と入力。パッチコードで『print』に接続します。
出力結果を確認する為にパッチャーウィンドウからMax Consoleを展開します。メッセージボックスをクリックすると…
“Hello World”が出力されました!これを拡張してコネコネしてプラグインやソフトシンセができているんですね…普段当たり前に音が出ていることに感謝です。
Cycling’74 チュートリアル
https://docs.cycling74.com/learn/articles/basicchapter01/
Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/Max_(%E3%82%BD%E3%83%95%E3%83%88%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A2)