イコライザー単体としては異例の好セールスを記録している SONIBLE / SMART:EQ 。旧バージョンからアップグレードをして使い続けるユーザーが非常に多く、SMART:EQの人気の高さを証明しています。
AIが音を「聴き」数秒で音源を解析して理想的な周波数特性へとEQ補正してくれ、トラック間のマスキング効果を軽減する「マルチトラック・アンマスキング処理」が高く評価されているSMART:EQ。本記事では、最新バージョン4に搭載された新機能の数々を動画レビューでお届けします!
スマートフィルターは、ドラム/ベース/ボーカル/またはデフォルトのユニバーサル・プロファイルなどのターゲット・プロファイルに基づいて、EQカーブを自動調整してくれます。スマートフィルターを適用したい範囲や適用量の調節が可能で、帯域を2つに分割して個別に調整することもできます。
通常のイコライザーとスマートフィルターが共存可能で、AIが提示したEQカーブを崩すことなく、手動でEQバンドを追加調整できるのが画期的です。AIと人間の協演という、とても理想的な設計です。
グループ・ビューでは、SMART:EQ 4 を使用しているパート(トラック)をミックスグループに追加して、任意のプロファイルを選択して同時にラーニングできます。同グループ内にある他のパートのフィルタリング状況が見られるほか、同グループ内のどのインスタンスからでも、パラメーターを変更できるようになりました。
動画ではボーカルをマスキングしている「シンセのコード弾き」パートがアンマスクされ、Group Impactパラメーターでアンマスク処理の適用量を上下している様子が確認できます。
アンマスキングレイヤーは上から Front / Middle / Back の3階層あり、目立たせたいパートを上のレイヤーに配置します。単純にボリュームが変わるのではなく、イコライジングによって音の前後感をコントロールしている所がポイントです。
SMART:EQ 4ではカスタム・プロファイルを作成することが可能になり、手持ちのオーディオデータをプラグイン上にドラッグするだけでプロファイルを作成できます。動画では、ableton Liveに付属するドラムサンプルをプロファイルに登録して、ドラムパートの音色がどのように変化するか比較試聴しました。スナップショット機能のように、プラグイン上に8個までEQ設定を保存できるのも比較試聴に便利です。
●Mixプロファイルの追加
バージョン4にはミックス用のプロファイルが加わり、アコースティックからエレクトロニックまで、各ジャンルが持つ周波数特性を自分の楽曲に適用することができます。
●ダイナミック・アダプテーション
オーディオ信号をリアルタイムに分析し、スマートフィルターを常時更新して補正してくれるという優れた機能です。バンド数がとても多いダイナミックEQというイメージで、音色の一貫性が最大限に保たれます。
●Smoothingパラメーター
より穏やかなフィルタリングを行うパラメーターが追加され、フィルターカーブの起伏がなだらかになります。今回の試聴音源では、クリアーでシャープなサウンドから、アナログライクでファットなサウンドに変化しました。
これまで試聴してきた各機能と合わせて、新バージョンに搭載されたダイナミックEQ機能を試してみました。スレッショルド/レシオ/アタック/リリース によるダイナミックコントロールで、周波数帯ごとの音作りの幅が格段に広がりました。
時短ツールを超えた、EQのニュースタンダードに進化 ダイナミックEQ機能の追加でEQとしての性能が高まり、スマートフィルター機能と合わせて他の追随を許さぬ領域に進化したSMART:EQ 4。制作する音楽ジャンルによってDAWを使い分けるクリエイターが増えた昨今、どんなDAWでも共通して使いたいプラグインが存在します。SMART:EQ 4は Audio Unit / VST / VST3 / AAX に対応していますので、あらゆるDAWで、まず始めに立ち上げたい定番のイコライザーになり得るのではないでしょうか。 1トラックずつ音作りをして、他のパートとのマスキングを考えながら全体を仕上げていく。そんなアナログ時代から続いているミックス手法を、本製品が数秒で提供してくれることも魅力的です。 EQは音を作る最初の一歩であり、マスタリングでは最後の一歩。SMART:EQ 4は初心者が簡単に使えるだけでなく、サウンド・プロフェッショナルの求める機能がさらに追加されました。楽曲のクオリティを向上させるファーストチョイスとして大変お勧めのEQです。Writer:SCFED IBE |