近年、ラップトップコンピューターの性能は飛躍的に向上し、音楽制作のメインマシンとして十分に頼れる存在となりました。ラップトップの最大の強みは、そのポータビリティにあります。外出先やカフェ、自宅のリビングルームなど、場所にとらわれず自由に音楽を作りたいクリエイターにとって、ラップトップは理想的な選択肢です。こうしたモバイル環境での制作に欠かせないのがMIDIキーボードです。軽量でコンパクトでありながら、モバイル制作環境上で使い勝手の良いモデルを選ぶには、いくつかポイントを押さえる必要があります。本記事では、モバイル環境での音楽制作に最適なMIDIキーボードの選び方と、おすすめのモデルをご紹介します。まず、モバイル環境でのMIDIキーボードに求められる重要なスペックは次の2点です。
今回は、これらのポイントを押さえたモデルを紹介していきます。
定番のミニ鍵盤MIDキーボードですね。
ツマミやスライダーなどはない鍵盤とピッチベンド&モジュレーションのみのシンプルな構成のため、奥行きも短くラップトップと一緒にバックパックに放り込みやすいですね。価格も非常に安価なのでモバイルキーボードを探す上での第一候補ではないかと思います。iPhoneやiPadのようなiOSデバイス用のキーボードにも最適です。
さらにコンパクトさを求める場合はnanoKEYもおすすめです。
鍵盤としての弾きやすさは当然microKEYの方が上ですが、鍵盤がぺったんこなので本体が薄くバッグの限られたスペースに収納しやすくとても便利です。
同じ形でキーボード以外にもPAD版のnanoPAD2やフェーダー&ノブのnanoKONTROL2というバリエーションもあるので、用途に応じて使い分けたり拡張するのも良いです。
こちらの製品はコンパクトながらもツマミ、スライダー、PADまでも搭載しております。
多少大きくなっても一通りの入力装置が備わった、オールインワンのモデルをお求めの方にはおすすめです。
Arturia KEYSTEPシリーズはMIDIだけではなくCV/Gateの接続にも対応しております。
今回の趣旨からは少しズレますが、ラップトップだけではなくモジュラーシンセとの接続も考えられている方にはオススメです。
NIのモバイル用キーボード。同社のKOMPLETEやNKS対応インストルメントはノブにマッピングがされており、トランスポートやクオンタイズやループのボタンがありDAWとの親和性が非常に高いですが、盛り込みすぎという感じでもなくコンパクトさと機能性のバランスの良い機種です。
こちらも非常にコンパクトでバッグに放り込み易いサイズですね。
小さいながらもDAWトランスポートを備え、またPart 2ボタンという事前に設定したオクターブ設定やMIDIチャンネルへの切り替えへジャンプするユニークな機能を備えてます。
鍵盤はフルサイズながら鍵盤をボタン式にすることで薄さを実現。BluetoothでのMIDI信号のコントロールに対応し、低レイテンシーを実現。鍵盤はボタン式でアルミ筐体なので耐久性も高く、バッグの中に放りこんでも安心ですね。
また、こういったモバイル用MIDI鍵盤としては珍しくポリフォニックアフタータッチに対応しております。
非常にコンパクトながらオーディオ出力端子が搭載しており、別途オーディオインターフェースを用意することなく、iRig Keys 2 Mini上でヘッドホン端子からコンピューターやiOS端末などのモニターが可能です。MIDI端子も搭載。