こんにちは、スタッフOです。
ハードウェアの恩恵がわかりやすく体感できるのがEQだと思います。
今回は、アナログハードウェア機材でのEQの選び方を特集します。
EQ(イコライザー)とは、音の周波数特性を補正し、均一化するためのエフェクトです。音楽制作においては欠かせない存在で、特定の周波数帯域を強調したりカットしたりすることで、音のバランスを整えたり特定の音色を強調したりするために使用されます。
・シェルビングフィルター:特定の周波数から上(ハイシェルビング)または下(ロウシェルビング)をすべて増減するフィルターです。例えば、ハイシェルビングフィルターを使用すると、指定した周波数よりも高い全ての音が増幅または減衰します。
・ピーキングフィルター:特定の周波数を中心に、その周辺の周波数を増減するフィルターです。このフィルターは特定の帯域を強調したりカットしたりするのに適しています。
・ハイパスフィルター:指定した周波数よりも低い音をカットし、それより高い音を通すフィルターです。低周波数のノイズを除去するのに有効です。
・ローパスフィルター:指定した周波数よりも高い音をカットし、それより低い音を通すフィルターです。高周波数のノイズを除去するのに有効です。
パラメトリックイコライザーは、複数のバンドで音をエディットすることができ、各バンドで周波数、ゲイン、Q(帯域幅)を調整できます。
・非常に柔軟で細かな調整が可能
・特定の周波数帯域を精密にコントロールできる種類もある
・多用途であり、様々なシーンで使用可能
グラフィックEQは、周波数ごとに固定バンドを持ち、各バンドのゲインをスライダーで調整します。視覚的にわかりやすいのが特徴です。
・視覚的に設定がわかりやすい
・素早く設定できる
・触ることができる帯域が多い
マイクプリ、コンプレッサー、EQが一体となったユニットです。レコーディングやライブでの使用に便利です。
メリット
・一つのユニットで複数の機能を利用できる
・レコーディングチェーンの簡略化が可能
・持ち運びやセットアップが簡単
高精度な音質で、マスタリングプロセスに特化しています。微細な調整が可能です。
・極めて高い精度と透明性
・微細な調整が可能
・音の質感を維持しながら精密な加工ができる
この場合、チャンネルストリップ型EQが便利です。
マイクプリとコンプレッサーも一体化しているため、録音時の音作りがスムーズに行えます。
一つのラックに色んな機能もまとまっており、電源も1つで済むので、スタジオ外でのレコーディングなど持ち運びにも適しています。
またグラフィックEQもオススメで、視覚的に設定がわかりやすく現場での迅速な対応に適しています。
ミックス作業にはパラメトリックイコライザーがオススメです。
特定の周波数帯域を精密にコントロールできる製品を選ぶと、かなり追い込んだ設定にすることもできます。
例えば主役の楽器の美味しいポイントをピンポイントにプッシュしたり、ドラムの共鳴をピンポイントに探ってカットするのにオススメです。
マスタリングには、高精度な調整が求められるため、マスタリング向けEQが適しています。
微細な調整が可能で、音質の最終仕上げに最適です。
例えば、全体のバランスを整えたり、音の透明性を保ちながら最終的なトーンを微調整するのに役立ちます。
いかがでしたでしょうか。
EQは用途に応じて音楽制作をよりスムーズに、そして高品質に行えるようにします。
ロックオンでは、経験豊富なスタッフが対応いたしますので、ぜひご相談ください。
ご自身のニーズに最適なEQを見つけて、ライバルに差をつけましょう!