みなさんは唐突にSoundGridと言われてパッと何かわかりますか?
SoundGridはDanteやAVB、Ravennaと同じイーサネットケーブルで多チャンネルの音声をやりとりするAoIP(Audio over Internet Protocol)規格の1つです。
国内外のレコーディングやポストプロダクション現場でほぼ100%導入されているプラグイン・メーカーであるWavesが次世代の音声伝送方式として設計、開発しました。
SoundGridには他のAoIP規格にはない特徴があります。
SoundGrid規格のDSPプロセッサーを同ネットワーク内に繋ぐことで入力音声にWaves社のプラグイン・エフェクトを適応して出力することが可能です。
もちろん完全に0にすることはできませんが、最短で入出力でわずか0.8msecの遅延でエフェクトを適応することができます。さらに近年ではライブサウンドでの悩みを瞬時に解決するライブ用のプラグインも複数登場しています。
現在このSoundGridを活用したシステムは多くのライブサウンドやブロードキャスト、ストリーミングの現場で導入されています。
プラグインエフェクトを活用するSoundGridのシステムを組むうえで必須なものが5つあります。
・SoundGrid対応のI/O
・DSPサーバー
・ホストソフトウェア
・Wavesプラグイン
・コントロール用のPC(Mac or Windows)
・これらをつなぐEthernetケーブルとネットワークハブ
WavesからリリースされているSuperRack SoundGridを活用するとYamaha、DeGiCoなどのライブコンソールやLAWO、Calrecなどの放送向けコンソールのエクスターナルインサートにWavesプラグインを使用することができます。
コンソールにSoundGrid変換カードやMADI-SoundGrid変換(DiGiGrid MGB/MGO)を繋ぎ、SoundGridのDSPプロセッサー、PCを繋ぐことで外部インサートのエフェクトラックとして動作します。
1chごとに最大8つのプラグインをインサート可能で、DSPサーバーを最大4つ、冗長性を持たせるなら最大8つ繋ぐことも可能で、全ての音作りをWavesで行うことも可能です。
SuperRackを活用して外部インサートにて音作りをしているとフェーダー操作やルーティングもWavesで完結したいと思うことでしょう。
そこで使用するのが LV1 Live Mixerです。
必要に応じたSoundGrid対応のアナログStageBox、MADIなどのデジタルI/Oを繋ぎSuperRackでは不可能だったミキシングの処理が可能です。
タッチパネルのみを用意してフェーダーレスでの能作も可能ですが、専用開発されたFIT Controllerを繋ぐことで従来のコンソールと同様の操作が可能です。
SoudGridは無償でMac、Windows用のサウンドドライバーを配布しています。
PCをSoundGridのネットワークに接続することで無圧縮でマルチチャンネルのレコーディングに対応します。
また、リハーサルの際に録音したトラックなどをマルチでSoundGrid環境に出力することも可能で、仕込みから本番までの音作りの追い込みも可能です。
SoundGridのシステム相談はお気軽にRock oNまでお問い合わせください。