ソリューション

ヘッドフォンの選び方のすすめ(安田編)

2024.09.03

みなさんこんにちは、曲作ってますか?

さて作曲活動において重要なのはモニタリング環境こと”ヘッドフォン”になってきますが、今回は”ヘッドフォン”についての選び方について、私なりの見解でみなさんにポイントを紹介していきたいと思います。なおこの選び方はあくまでも作り手側の目線ではありますので、普段の楽曲を心地よく聴きたい方には参考になるかはちょっと分かりませんが、あくまでもこういった視点もあるんだなと思っていただけましたら幸いです。

まずヘッドフォンの重要性について

作曲するにあたり、当然ながら音が確認できないと中で何が行われているか把握が難しいです。私はできる限り波形だけで音質や歌詞などを把握できるよう、日々鍛えております(嘘です。)

そんな冗談はさておき、ヘッドフォンの必要性ですが、結果的に言えば”音が確認できればなんでも良い”に尽きます。そのサウンドの確認についてはスピーカーなのか、イヤホンなのか、ヘッドフォンなのかという違いが出てきまして、さらにテレビのスピーカーなのか、iPhoneなどのスピーカーかMac本体のスピーカーか、モニタースピーカーなどなど種類も幅広く存在しております。

エンジニア目線で言えば、低域も高域も忖度なくフラットに聞けるのが望ましいのですが、理由としては過度に低域が出ていたりすると、普段イヤホンで聞いている人にはどう聴こえているかなど正確な判断が難しいので、レンジが広く癖のないものを選ぶのがベストです。

またヘッドフォンとスピーカーは両方必要ですか?という部分において、もちろん音が聴ければ良いので、どちらかがあれば成り立つのですが、実は下記の様な特徴があります。

【スピーカーの場合のメリット】

・ヘッドフォンよりも低域が自然に再生される(サイズが大きければ大きいほどベター)

・左右が同時になっているので、両方が混ざって聴こえる

→実際に外に音が出る=左右は混ざって聴こえますので、位相がおかしい場合など確認をすることができます。詰まるところボーカルが奥まっているかなとか、センターに存在するメインのサウンドがしっかり聴こえているかが判断しやすくなります。

【ヘッドフォンの場合のメリット】

・騒音にならない→多くの方はこれは重要じゃないでしょうか。

・集中して細かなサウンドを確認することができる

・どこでも同じサウンドで確認ができる

以上です。

ここで特筆したいのが「メインセンターの聴こえ方」というのが重要で、ご存知の通り、センターのサウンドで右と左でも発音のずれがあると、極端に言うと消えます。これはiPhoneなどの端末系の小型スピーカーで聴くと、左右のスピーカーが近接しているので、消えます。センターに限らずギターサウンドをメインに鳴らしたい様な楽曲も特に言えますが、なんか圧が足りないな?と言う時はディレイやリバーブの効果により、この左右の発音タイミングのずれで目立ち具合がなくなってしまうので、要注意なのですが、ヘッドフォンだと右耳は右に、左耳は左にとそれぞれ独立してしまっておりますので、モノラルで鳴らしてみるという習慣がないと、このような現象に陥ってしまう可能性があるでしょう。ボーカルのコーラスとか広げたいけど、なんかイマイチかな…の経験がある方はここを見ていただくとおすすめです。

従ってヘッドフォンだけに限らずMac/PCに備わっているスピーカーでも確認すると良いかなと思います。

さて本題ですが、音のミックスなどを中心にされる時はフラットで、この左右の鳴り方についての弊害も工夫しながら対処していただければと思いますが、作家さん目線から見てどんなのが良いか?に移っていきます。

音質の傾向でヘッドフォンのブランドやお値段に目が入ってしまいがちではあるのですが、私の最近思っているポイントとしては「軽い!」のが良いかなと思います。ヘッドフォンはユニバーサル仕様とサイズによるモデル違いなどはなく、性別関係なしに同じものが存在しております。なので、人によっては圧迫感が強いとか、ブカブカしているといった相性というものが存在してきます。圧迫感強いと長時間つけるのがしんどくなり、体調崩しやすいですし、ブカブカですと音が漏れて、特に低域が薄れていきます。本当はジャストフィットが望ましいのですが、まあ難しいところですね。さらに重たいヘッドフォンですと、顔を動かすたびにヘッドフォンがちょっとずれたりするので、軽くてジャストフィットするヘッドフォンと言うのが理想的ではないかなと思います。

前置きが長くなりましたが、そんな条件をクリアしたヘッドフォンをいくつか紹介していきます。

SONY MDR-M1ST

今時のサウンドがモニタリングでき、密閉で使いやすいヘッドフォンです。本体も軽く全体的にがっしりとしている感じもなく、すんなりと頭に装着可能です。ただ若干イヤーパッドが薄めなので、眼鏡をかけている方はだんだん耳が痛くなってきます。けどフィット感はあるので、低域もしっかりと逃すことなく満遍なく出ている感じでございます。

SHURE SRH1540

非常に軽いヘッドフォンになります。イヤーパッドも肉厚でフィット感もあり、長時間つけていても痛くなりにくいのが特徴的です。サウンドはSONYよりももう少しフラットにした感じで、やや全体的には高域よりではあるが、極端な感じではなく、さらに細かなサウンドチェックにも適しているので、サウンドメイキング的にはお勧めできるヘッドフォンです。

AKG K702

オープン型で軽いの代表はAKGですね。AKGは割とセンターのサウンドが目の前に!と言う感じではなく、左右の奥行きがしっかり聴ける感じのヘッドフォンになっており、バイノーラル系、空間系を聴くのにはお勧めなヘッドフォンになっております。

また、ヘッドフォンのサイズ調整も独特な構造になっており、極端に頭が大きい人はジャストフィットしない可能性があるのですが、耳たぶのところまで浮くことなくピタッとするので、無理なくサウンドチェックが可能です。

特にヘッドフォンをつけてじっくり作業されたい方も多いかと思いますが、長時間の作業になりがちなので、圧迫感と重さは重要になってきます。しかし、どんなイヤホン、ヘッドフォンでも密閉さを維持するにはある程度の圧迫は必要なので、物理的な耳の疲れは避けられないでしょう。たまに休みつつ、こう言う時にモニタースピーカーがあるといいですね。是非にご参考いただければと思います。

それでは作っていきましょう!アデュー

PD安田
最近割と身体を扱くのが好きです。基本的になんでも聞いてください。アナログシンセは勉強中
記事内に掲載されている価格は 2024年9月03日 時点での価格となります
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