○目次
・Teenage Engineering / PO-33 K.O!
・Teenage Engineering / EP-133 K.O. II
みなさんこんにちは、エンバペ神野です。
録音したサウンドを自由に加工する機材 ”サンプラー”。
サンプリングカルチャーとして様々な音楽ジャンルに活用されてきた背景がありますが、近年はPC上で完結されることも多く、ハードウェア自体に馴染みがない方も増えてきているかと思います。
しかし、製品単体で解決できるハードウェアならではの魅力や、機能性やデザイン性において、今なお勢いのある音楽機材ジャンルの一つです。
そこで今回は、今一度皆様にその魅力を理解してもらうべく、サンプリングに特化したおすすめサンプラーを厳選してご紹介します!
まずはスウェーデン ストックホルム発のTeenage EngineeringからPO-33 K.O!のご紹介。
Teenage Engineeringは圧倒的なデザインセンスに定評があり、本製品も例外ではありません。
超薄型の基盤に各ボタンとアニメーションLCDディスプレイが設けられた見た目で、一見往年のゲーム機のようにも見えますが、れっきとしたサンプラーです。
PO-33 K.O!は、レコーディング用マイクと40秒のサンプル・メモリーを搭載する、マイクロ・サンプラーで、ライン入力のみならず内蔵マイクを備えているため、あらゆるサウンドをその場で録音しサンプリング、メロディック・モードではクロマティックにメロディを演奏し、ドラム・モードではワンショット・ドラムとして演奏することができます。
さらにはシーケンスに加え、エフェクトをかけることも可能なため、応用まで幅広くカバーできます。
そしてこのコンパクトなサイズ感のため、出先でのちょっとしたサンプル集めにも使えます!内蔵スピーカーも搭載のため、録音したその場でエディットして演奏まで可能です。
本製品はなんといっても価格が1万円台で、あまり音楽機材に興味のない方にも手に取っていただけるようなかなり易しい使用範囲に留められているため、サンプラー入門機にぴったりです。
Rolandより展開されているSP-404シリーズはその独特な音質とエフェクト、そして何曲分も再生できる豊富な容量で、ライブパフォーマンスの一つのスタイルを生み出した機材です。
今回ご紹介するSP-404MKIIはOLEDディスプレイが採用されており、細かな情報が表示されます。なかでも目を引くのはサンプル波形の表示で、波形編集が精密に行えるためサンプルスライスをその場で素早く実施できます。
またSP-404MKIIは以前のモデルと比較して、入出力も増強されております!
以前のモデルにはLINE IN/OUT、MIDI IN、MIC IN、ヘッドホンアウト、SDカードスロットがそれぞれ1系統ずつ内蔵してましたが、SP-404MKIIには更にMIDI OUT、USB-C端子、3.5mmステレオミニヘッドホンアウトが増設され、以前よりあまりサイズは変化していないにも関わらず大きな進化を遂げています。
このサイズのサンプラーの醍醐味といえば、PCと接続後にPCから取り込んだ音でそのままサンプリングに取り掛かれる利便性です。USB-C端子が設けられているのは大きなポイントになっています。
また16GBの内部ストレージを搭載しているため、SDカードがなくても本体だけでサンプリングができます。電池でも駆動し、持ち運べるレベルの大きさなため、外出先でのプレイも容易にできます!
その他嬉しい機能としては、さっきの方が上手くいってたな…という時に重宝する25秒遡ってキャプチャーする「スキップバックサンプリング」機能も搭載、また単純にエフェクターが多数収録されていますので、サンプリング後のエディットにも本腰を入れられる、まさにサンプラーとしては使って間違いなしの製品です!
最後にまたまたTeenage Engineeringからのご紹介ですが、最初にご紹介のPO-33 K.O!をベースにしつつ、本格的な機能を搭載した上位モデルとなるEP-133 K.O. IIです。
製品としてはサンプラーを搭載したシーケンサーですが、PO-33 K.O!と同様に内蔵マイクとスピーカーを搭載していたりと、コンパクトなモデルだからこそ映えていた機能をそのまま引き継ぎ、超絶利便性に優れた製品となっています!
シンセサイザーはもちろんの事、様々なサウンドを録音後にプリインストールされているドラム、ベース、鍵盤の厳選されたセレクションを活用して、シーケンスを組むことができます。
フィルター、ピッチなどの微調整や自動化、ステレオ・エフェクト、コンプレッサー、次世代のパンチイン・エフェクトの追加が行われ、トラックのクオリティーをさらにブラッシュアップさせることができるため、たった一台で自身の創造性を何倍にも飛躍させること間違いなしです。
このブランドであれば自ずと気になるその見た目ですが、ステレオ入出力、シンク入出力、MIDI入出力、USB-Cを後面に備えながらもかなり薄型のクールなデザインで、思わず目を引かれる色合いとディスプレイのバランスが絶妙です。
パッド部分はPCのキーボードのような打鍵感があり、しっかりと押し込める形となります。演奏時のディスプレイの変化は多様な動きがあり、他機材とは一線を画す見た目から動作までユニークな製品です!
ここまで大きな機能やデザインを有している本製品ですが、一番の驚きは価格ではないでしょうか。Teenage Engineering製品は基本的に高価格帯が多く、この機能と見た目にてこの価格で展開できるのか!というのは発表当時から大きな話題となりました。
一台で完結できるという点は他と変わらず、ハードルもそこまで高くはないかと思いますので、この機会にぜひ!
余談となりますが、最新機種としてEP-1320 medievalも発表されており、世界初の中世ビートマシンとしてサンプリング機能も搭載されておりますのでご検討ください!
今回はその場でサンプリングやエディットが可能な3製品のサンプラーをご紹介しましたが、この他にも様々なブランドの多種多様な用途の製品が展開されています。
ブロンクスドリルで近年見られるようなかなり直接的かつ大胆なサンプリング方法はPCで完結されることも多いかと思いますが、サウンドの詳細やバックボーンにまでこだわりたいという方にとっては、ハードウェアならではの一苦労も1つのスパイスとなるかと思います。
こだわりの音を探求し、創作を加速させる旅のお供にサンプラーをお試しになってはいかがでしょうか?