皆様ドラム叩いていますか!楽曲の軸となるドラムは、ジャンルを担うリズムフレーズやサウンドを担い、繊細な表現力がビート感に大きく影響を与える魅力的な楽器。
なかなか自宅にドラムセットを設置するのも難易度が高い今!フィンガードラムのレベルを向上させるのも、楽曲制作クオリティーを上げる、あるいはパーフォーマンスの一つとして役立つスキルかもしれません。
そこで、今回取り上げるのは、YAMAHAからリリースされ、現在も品薄が続いているFGDP-50(定価39600円税込)です!※弟分に、FGDP-30は、(定価25300円税込)がいます。
フィンガードラムに使用される機材の定番といえば、代表格としてAKAI MPCシリーズを筆頭に、他にも下記の製品群があります。
Roland SP-404MKII:ポン出し、サンプラーマシンの定番 Novation Cirucuit Rhythm:ビートの作成や演奏に適したサンプラー+シーケンサー、サンプリング音源に特化。 Novation Cirucuit Tracks:シンセトラック 2 つ、MIDI トラック 2 つ、ドラムトラック4つの 8トラックで構成されるグルーブボックス |
PCと連携して使用するパッドコントローラーとしては、
・Native Instruments Maschine シリーズ
・ableton Live Push
・Novation Launchpadシリーズ
・AKAI MPD218
・IK Multimedia iRigpads
などがありますね。
多くの楽器ブランドが存在する中で、フィンガードラムを行える機種自体は、キーボードなどと比べると非常に少ないです。
特にフィンガードラムに特化して製造された本製品を実際に使用してみて細かいところをチェックしていきたいと思います!
かなりフィンガードラムに特化して作られているこちらの機種は、思わずパッドを叩きたくなる機能が搭載されています。
まずは、本体のみですぐにサウンドが出せ、スタンドアロンで動かせるのは思い立った時にすぐの演奏を可能にします。しかも結構なボリュームです。自宅でマックスで鳴らしたら間違いなく苦情が出るほどの音量で十分な迫力があります。ボリューム自体は、電源ボタンの横のスイッチですぐに増減調整可能です。さらに本体にバッテリーを搭載しているので、持ち出しで外部電源がなくても使用可能です。
従来のパッドは、将棋板のような見た目でスクエアな配置が一般的で、それはそれで使いやすい面もあるのですが、FGDPでは、リズムの核となるキックとスネアに大きくパッドが割り当てられ、タムの並びなども自然なため直感的に演奏ができます。
パソコンのキーボードを叩くときのように、親指の腹でパッドを叩いたり、両手で、連打することができるのは、演奏の幅が広がります。※ちなみに、パッドのレイアウトは、左右反転変更することもできます。
USB TO HOST のMicro B端子がついています。
PC側へMIDI信号を送り、演奏情報を入力できるので、ドラム音源の打ち込み録音として、キーボードの横に設置するのもいいですね。
デバイスごとの接続方法については下記を参考ください。
https://manual.yamaha.com/mi/de/fgdp50/ja/fgdp50_ja_ug_a0_004.html
MIDIでのトリガー信号の設定は下記になります。
https://manual.yamaha.com/mi/de/fgdp50/ja/fgdp50_ja_ug_a0_011.html
また、逆の流れとして、PCからフィンガードラムパッドへMIDI信号へ送ることも可能です。
DAWソフト側で、MIDIトラックを作成し、FDGP-50へ信号を送ることで再生することができます。
オーディオデバイスとしてもMAC、WindowsPC側でも認識可能なので、少し複雑ですが、DAW側で用意したオーディオトラックに、MIDIトラックデータをもとに演奏したオーディオデータをレコーディングしていくことも可能です。
下記のマニュアルを見ていただきたいのですが、好みのベロシティカーブを設定が可能。
演奏者により、軽いタッチで高のベロシティを出したい!、繊細にコントロールしたいので、カーブはリニアに設定したいなどの要望にも応えてくれます。アフタータッチは、ハイハットの連続再生などの際にノートリピートで強弱を演出する際に有効です。
パッドごとに、個別設定カスタマイズができる点も、FGDPシリーズの大きな魅力の一つです。
パッドごとに、
・ノートリピートの拍子間隔をかえる(1/8や1/16、1/8Tなど)
・ベロシティー、アフタータッチのカーブを変える
・ベロシティーを固定
・MIDIチャンネル番号、MIDIノート番号
・HUMANIZE機能の設定(同じパッドを連打したときに一定になりすぎないよう、音に自然なばらつきが出るようにする)などを個別に設定できます。
GM配列のドラム音源はもちろんのこと、通常のノート番号と異なるドラム音源もカスタマイズすることで演奏可能です。
気になる2台の違いですが、FGDP-50のみに搭載されている主な機能は、以下になります。
USBフラッシュメモリーに保存したサンプル(オーディオデータ)を本体のパッドに割り当てて演奏。演奏をオーディオ録音することも可能
さまざまな音楽ジャンルのベースやギター、シンセサイザーなどのフレーズを含むバックトラックを再生してセッションを楽しめます。
設定したテンポと間隔で発音を繰り返し、演奏の補助や、独創的な演奏ができます。比較表:
こちらにUSBフラッシュメモリーを取り付けることで、以下のことができるようになるます。
録音対象にできるソースは以下のとおりです。
• パッドの演奏音
• クリック音
• セッションの演奏音
• USBフラッシュメモリーのルートディレクトリーにあるWAVファイル再生音*
• [USB TO HOST]端子から製品本体に入力されるオーディオ
• [AUX IN]端子から製品本体に入力されるオーディオ
本製品に取り込めるオーディオファイルの条件:
サンプルフォーマット:WAV, AIFF (44.1 kHz、16-bit、モノラル/ステレオ)
最大時間:1ファイル約20秒以内、全部で約300秒 (ステレオ)/約600秒 (モノラル)
外部サンプルを割り当て、ライブ用のポン出しなどでも使用可能です。
フィンガードラム特化型という今までにない製品設計で、まだ品薄が続くほど人気を博している本製品。
その理由も納得の機能性と製品デザインでした。
リズム音源打ち込みの際の打ち込み用パッド&外部ドラム音源として、キーボードのそばに置いているのも非常に作業効率と打ち込みクオリティーが上がりそうです!
店頭にも展示していますので、気になった方は迷わず試奏されてください!