みなさんこんにちはPD安田です。さてさて早速表題の件ですが、この度Apolloが新しくGen2になって登場しました!果たして新しいモデルは何が変わったのか、気になってしょうがないので、早く寝て今日まで人生をスキップしてきました。。それではUniversal AudioのApollo Gen2シリーズを早速チェック、商品レビューしていきましょう!
まず、表題の話題とは違うんですが、出音が以前と比べて変わっておりました。前回のApollo Xとヘッドフォンで聴き比べると、簡単に言えば音量の出力が小さくなって聴こえます。左右のアタック感に対して無理に出ていない感じで、おそらくヘッドルーム部分の余裕さがグレードアップしたのではないかなと思っております。お陰で余韻の部分が明確になっております。先に言いたかったので、緊急で書きました。出音変わってました。
さて、話は戻しまして、PD安田的にサウンドよりも大事なこと、それはデザインですね。今回の新しいApolloシリーズはデスクトップタイプのTwinシリーズとラックタイプがリニューアルされております。まずはデスクトップタイプのTwinシリーズを見ていきますが…
色が変わりました!ではなくて、ボタンのデザインが変わっております。なぜこのようになったのかは不明ですが、押した感触、触り心地などスタイリッシュさが際立っております。案外デスクトップタイプって顔と近い距離にあるので、こういうところが変わるとテンションが変わるかもです。
ちなみに前回もXが出た際に紹介しましたが、背面はどうなっているんでしょうか。写真を見て分かる通り、前回のXと同じデザインになっており、きっとこれが最適な設計なんでしょう。(左からMKII、X、X Gen2と並んでおります。
Twinシリーズの本体筐体に関してはそこまで大きなデザイン変更はありませんでしたが、一方のラックタイプは以前のと比べて前面がフラットな仕上がりになっております。確かにマイクプリ、コンプやEQなどラックタイプのアウトボードはフラットな面が多く、今回の新しいApolloでもフラットなデザインに変更されております。これでラック棚に収めても面が揃ってよりギア感が出ますね。
何気につまみもアルミな感じのアウトボードよりなつまみで、これは人によっては萌えるポイントではないでしょうか。なお本体重量はそこまで変わっていないかと思います。
見た目に拘ったら、お次はサウンドになります。最初にも書きましたが、出音変わってました。正直前回のApollo Xシリーズですでにコンパクトといえどもサウンド面はどんどんグレードアップされていき、入力のAD部分も割と十分なスペックがあったのですが、なんと今回のGen2ではApollo X16のモデルを除いてスーパーグレードアップされております。これにはビビります。なお今回のGen2では製品の進化ポイントに入力部分が主に書かれており、DAに関しては以前と似たような記載です。ですが、具体的なスペックというよりはチューニング部分でしっかりと出力も設計されているのではないかなと思いました。これにてApolloといえばUnison機能というマイクプリのシミュレーションプラグインがありますが、これらを駆使すれば、このインターフェースのみでハイクオリティな録音も可能になることは間違い無いでしょう。
嘘のような話だったので、もう一回この記事の書き途中で聴き比べます。
なるほど、つまみのメモリポイントも1つ上げると旧モデルのXと近しい音量感でした。見た目も変わると出音も変わる印象ですが、今回は見た目の問題はなさそうです。まあ前回のモデルから5年近くは経ち、音楽の配信形態が変わって、ジャンル自体の壁がなくなりつつありますが、これはApolloをこよなく愛用しているユーザー様は買い替えも検討しても良いかもです。ちなみにApolloシリーズのシリーズの良い所でもあるのですが、ドライバーが昔の機種でも共通しているので、マシンが新しくなっても対応してくれます。(ただしFirewireの端子は例外です)なので、新規の方でも長く良いものを使いたいよ!という方はApolloという選択肢はオススメでございます。
以下はメーカースペックの内容になります。
ダイナミックレンジ:129dB
ダイナミックレンジ:123dB
THD + N:-115dB (1 kHz @-1 dBFS)
ダイナミックレンジ:130dB
THD:-127dB
ダイナミックレンジ:129dB
THD:-118dB
ダイナミックレンジ:133dB
THD:-129dB
ダイナミックレンジ:133 dB
THD:-129dB
昔、Apollo MKIIからXに変わってのスペック比較もやってみたことがあり、MKIIからXへと変わる時でもだいぶ進化したのですが、今回のGen2でもさらに進化しておりますね。
正直、この画面になったのは今回からなのか、自信がないのですが、旧来のConsole画面と比較してもわかるとおり、より使い勝手面でも進化を遂げております。
初代のイメージ
2代目のイメージ
そして今の新しい画面!
ユーザーは新しいConsoleを入れれば新しいバージョンのConsoleが使用可能です。変わった点はこれまでプラグインを選ぶリストが、インサートポジションでクリックするとそこからウィンドウが開いて選択可能でしたが、今回のバージョンから左側にリストが並ぶようになっております。使い勝手はどちらもそこまで変わらないかな…と思いましたが、インサートするプラグインの変更頻度が高い方は、サクサクっと選んで、リプレイスするなど、使い勝手は慣れるともっと使いやすくなるのではないかなと思います。
インサート部分をクリックすると写真の様に左側にリストが表示されます。
続いて、Auto Gainという機能が新たに追加となっておりますが、Channel Strip系のシミュレーションを入れるとAuto Gainのボタンが押せるようになっております。ボタンを押して録りたいソースを鳴らせば、勝手にGainを決めていただけるものでございます。ドラムなどの多チャンネル関連を扱う場合は、一気にレベルを揃えれるので、Auto Gainは結構便利だったりしますが、Apolloは一つのボタンを都度押さないとスタートしないので、一気には出来ませんでした。
Essentials+ Editionに含まれるプラグイン
チャンネルストリップ&プリアンプ(6)
コンプレッサー / リミッター (7)
イコライザー (6)
スペシャルプロセッシング (4)
インストゥルメント (1)
ディレイ&モジュレーション(3)
リバーブ&ルーム (3)
ギター&ベース (3)
Studio+ Editionに含まれるプラグイン
(上記に加えて追加されているプラグイン)
チャンネルストリップ&プリアンプ
コンプレッサー / リミッター
スぺシャルプロセッシング
インストゥルメント
ディレイ&モジュレーション (6)
以上が基本的に2ラインナップで各シリーズが展開されてますが、Apollo X16とX16DだけはUltimateという、結構なプラグインがバンドルされているUltimateがラインナップされております。詳細はメーカーページにてリストを見ていただくとベストでございます。(ここに書くとだいぶ記事が長くなってしまうので、省略させていただきます)
さてさて、今回のApollo Gen2の紹介になりましたが、サウンド面はだいぶ進化しておりましたので、これは是非に聴いていただかないとダメかなと思っております。新規の方は、もはやこれが当たり前かと思うサウンド感ですが、既存ユーザーはきっと比べて聴くと驚くことに違いないかなと思います。是非にご来店、ご試聴にてお試しいただき、相談いただけましたらと思います!