パラダイス

Max9をはじめよう#6-2:理想のカーブを求めて

2026.06.26

この連載ではノウハウ0の状態からMax9で制作に関するプログラムの自作を目指します!試行錯誤をしながら一緒に無限の可能性を探っていきましょう。※Max for Liveについてはこちらの過去記事をご覧ください。

こんにちは。タムラです。

前回の記事に続き思わぬ落とし穴をM4Lで埋めてみよう!という内容です。

【前回記事】Max9をはじめよう#6-1:LiveのエフェクトでDJをやりたい…


思いついた二つの作戦

作戦A:EQ自体をM4Lで作成する

M4LでFLX4(rekordbox)のEQの挙動を再現したデバイスを作ってしまう

作戦B:理想のカーブを描けるMIDIデバイスを作成する

M4LデバイスにEQノブをアサイン、変換後の挙動を『EQ Three』にアサインする

今回は作戦Bを取ります。今回の件だけにとどまらず応用が効きそうな点と、Aに比べて手軽と判断した為です。

非常にシンプル。

これを目指します。

まずはテスト

一歩づつ。変換を挟まず、ノブAからノブBにスルーアウトさせます。
まずつまづいたのが、オーディオトラックなのでMIDIエフェクトが刺さりません。一瞬頭を抱えましたが、ただ入力されたMIDIをバイパスしたいだけ(Live内のMIDI情報は必要ない)ですので全然問題ありません。というかオーディオ信号はそのままスルーさせないといけないのでAudio Effectで作らないといけませんね。

そして必要なのはたったこれだけ

これで右のノブと左のノブが同期、かつFLX4で触ることができました。

大事なことを見落としていた

『ノブ2つあればいけるでしょ!』と軽く思ってましたが、全然そうじゃありません。

想定は

ノブB → EQ Three

そうなんですよね


ノブB→EQ Threeの直接アサインはどう考えてもできません。(私が知る限り)

マクロを使ったとしても、マクロ→ノブBと並列でマクロ→EQ Threeはもちろん可能ですが、マクロのパラメータを別の内部パラメータに追従することはLiveの機能内ではできません。

んー…

Live.APIを触ろう

先ほどの『ノブB→EQ Threeの直接アサインはどう考えてもできません。』は訂正します。M4L側からノブBではなくEQ Threeに直接信号を同期させる方法がありました。

Live APIです。

Live APIを介することで、その枠組みを飛び越えることが可能になります。

MIDIマッピングと Live API の違い

  • MIDIマッピング(従来のやり方): 外部コントローラーから「MIDI信号」という名の命令を送り、Liveがそれを「解釈(マッピング)」してパラメーターを動かす方式。あくまで「遠隔操作」です。

  • Live API: Ableton Live 内部のデータ構造(トラック、デバイス、パラメーター)に、直接プログラムからアクセスする方式です。いわば、Live の心臓部に直接コマンドを書き込むようなものです。

Live API で何が起きているのか

Live API を使うと、M4L は以下のような「命令リスト」を Ableton Live に対して直接投げることができます。

「現在のトラック(live_set tracks N)の、1番目のデバイス(devices 0)にある、ゲインパラメーター(parameters 1)の値を、ノブBの数値と同じに書き換えなさい」

これで『ノブB → EQ Three』ではなく『ノブB → Live → EQ Three』という信号の流れが成立します。これは使えそう!

サクッと作るつもりが長期戦になりそうです…

続きはまた次回!

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