先週の「Open Stage Control」OSCの続きです。
【前回記事】瀬川商店第26回:劇伴のテンプレート
OSC(Open Stage Controlサイト)
そして今回もSteinberg社のNuendo/Cubaseに関する内容になっています。あしからず。
先週のトラックの呼び出し以外にどんな事ができるのかいくつかリストアップしてみますね。
それ以外にスナップショットを見てもらった方が伝わりやすいと思われるページを以下に紹介します。OSCは初期画面の下に階層的にページを増やせるので、その初期画面にあるボタンを教えて移動した別のページだと考えてください。
ハープのペダル操作。Kontakt用の音源、cinesamplesのcineharpはペダルの操作がMIDIからコントロールできるんです。他にもこのハープで使いそうなものが置いてあります。Note PadというのはNuendo/Cubaseについているメモ書きできる機能です。ハープで使用しているスケール等やペダリングのメモを書いておきます。そうすると譜面ソフトにデータを移行した時に、ハープのペダルの表記が簡単なので。
U-he社のZebraというソフトシンセも愛用しています。そのシンセの中にXYコントロールの設定があるんですが、そのコントロールのためのページです。それから、同じくZebraでよく使うMIDI CCのフェーダーも置いてあります。
XYフェーダーの初期値もOSCで設定できるんですよ。X、Y、どちらもCC値64にしておけば、カーソルは真ん中に来るのですが、この方がなぜか僕は使いやすいので、XYのCC値は00にしてあります。
お次はVienna Symphonic Library社のライブラリーでよく使うキースイッチです。
以前に書いたように僕は仕事中にキースイッチを使うのはあまり好きではないのですが、この会社のライブラリーはキースイッチを使用した時の「リリース音の途切れや奏法ごとのボリュームのバラつき」「発音タイミングのムラ」等が少ないのでキースイッチで使用する場面が割と多いです。
最後はその他のテンプレートのスタメンに入ってるライブラリー用です。普段88鍵盤のマスターキーボードを使っていますが、その88鍵盤よりも外側にあるキースイッチを操作するためだったりします。それから、以前も書いたCinematic Studioシリーズの音源は鍵盤から操作できる奏法切り替えの他、特定のCC値で奏法を切り替えることが可能なのですが、フェーダーアサインされたCC値を1発でCC21から25の間へ動かすとか現実的にほぼ不可能なので、こうやってボタンを押すとCC値が送信されるようにしています。
Nuendoのテンプレートも、このOSCも使いにくいと思ったら改善、改訂していくのですがなかなか100パーセント完璧、、、の域にはまだ落ち着きませんね(笑)
基本的にはフィジカルなフェーダーでCCを操作する方が正確にあっているのですが、オーケストレーションのモックアップの場合とにかく沢山の種類のCCを扱う必要があるので、スピード感が必要なもの(例えばブラスのsfzの動き)はフィジカルなフェーダーで、それほどシビアではないCCの動きはOSC上のフェーダーから、、、のような使い分けの仕方をしています。