ACID渋谷:皆さんこんにちは!私ACID渋谷とアーノ澤田が自分たちの気になったものを世界中から仕入れて皆様にお届けしている渋澤楽器ですが、すでに特集ページはご覧いただいているでしょうか?たくさんの製品が登場していますが、今回から私たち二人がそれぞれ特に推したいものをご紹介しています。
アーノ澤田:今回は企画第1弾ということで、Rodecについてです。

ACID渋谷:Rodecはベルギーのメーカーなんですが、どんなイメージがありますか?
アーノ澤田:Rodecといえばモジュラー型のミキサーを作っていた印象で、飛び道具系とかのイメージはなかったですね。
ACID渋谷:たしかにRodecというとDJミキサーの印象が強いですね。フラッグシップモデルの「MX-180」は硬くてガッツのある音で、非常に人気がありました。近年少し新しい展開を見せていまして、モジュラー系のミキサーとか500ならぬ100シリーズといった規格のモジュラー製品なども出してきています。

その中でも今回紹介したいのが、Sherman Filterbankとのコラボレーションによる製品「Mini Styler」です。元々RodecはShermanのフィルターをDJっぽい用途で使おうということで、「Styler」というデスクトップのエフェクターを作っていました。これが人気で激レアアイテムとしてプレミア化されていたのですが、それが満を持して「Mini Styler」というモジュール式で発売されました。

アーノ澤田:Sherman Filterbankというと、かなり個性的なフィルターですよね。
ACID渋谷:そうですね。ShermanのフィルターはDJ的な使い方も含めてですが、原音を破壊するほどのサウンド加工ができて、”これでしか出せない音”を持ったプロダクトです。今回Rodecとのコラボレーションによって、そのSherman Filterbankをモジュラー形式で楽しめる製品が登場しました。

このシリーズはRODECが提唱する100シリーズ準拠の製品になっていて、今回のモデルも非常にコンパクトにまとめられています。RODECの100シリーズとはAPI500のシャーシにアダプターを使って納めるフォーマットです。Intellijelの1Uシリーズと同じ発想です。
さらに「Mini Styler」はこのサイズでステレオ仕様になっているのが、個人的には一番いいところだと思います。Sherman Filterbankというと、荒れた音質でかなり攻撃的なテクノなサウンドが特徴でしたが、あれは元々モノラルでステレオ版だと2台を組み合わせるような大きな構成だったんです。ですが今回のモデルはこのサイズでステレオ仕様を実現しています。
アーノ澤田:コンパクトなのにステレオというのは魅力的ですね。

ACID渋谷:そしてSherman Filterbankといえば、やっぱり普通のフィルターとは違うかなり攻撃的なサウンドが特徴です。単純にフィルターとして使うだけではなく、エンベロープフォロワーが付いていて、曲のピークを検知してフィルターを動かすことができます。そのため音に合わせてフィルターが動くような、独特の効果を作ることができます。

アーノ澤田:昔から、かなり過激な音で知られていましたよね。
ACID渋谷:そうですね。昔は「スピーカー飛ばし」で有名だったくらいです。今回のモデルでも、それくらい攻撃的なサウンドを作ることができます。
アーノ澤田:かなり強烈ですね(笑)。レゾナンスを上げて自己発振して〜とかそんなレベルじゃない。フィルタータイプもエンベロープに反応してスウィープするし、FMとオーバードライブが効きまくりですでに一つの楽器みたいになっている。昔FilterBankはオシレーター以外が全て詰まったシンセなんて言われてましたが、あの感じは健在ですね。というか他の100シリーズとの組み合わせができるのでさらに激しくなってる。

ACID渋谷:そうですね(笑)。そしてここにある「M-108 Line Pre」というディスクリートのステレオ・ラインプリアンプも、Rodecらしいサウンドを持った製品です。これもクリアかつパワフルな音で、しっかりとゲインを稼ぐことができます。さらにボタンひとつで「+30dB」と大きくゲインを上げることができるので、扱い方を間違えると。とんでもないことになります(笑)。かなり強力です。
アーノ澤田::なるほど。こちらもかなり攻めた製品ですね。
ACID渋谷:そうですね。M-108 Line Preも含めて、Rodecらしいサウンドを楽しめる製品だと思います。なので、この2つをセットで使うのもかなりおすすめです。
アーノ澤田:この製品が登場したのは、どれくらい前になりますか?
ACID渋谷:発表会などには1年半くらい前から出てきていたと思います。実際に店頭に並び始めたのは、年末か年始くらいだったと思うので、まだ発売から1年も経っていないですね。
それでも店頭に置くとみんなとりあえず触わりに来るんですよ。特にShermanのこの製品は、かなり注目されています。
アーノ澤田:実際、かなりヒットしているということですね。
ACID渋谷:そうですね、今かなりヒットしています。Shermanを知っている人はもちろんですが、攻撃的な音を作りたい人や普通とは違う音を作りたい人には、かなりおすすめできる製品だと思います。
モジュラー環境で使うのはもちろん、元の音と混ぜて使うこともできます。例えば、元音にウニョウニョとしたとした部分だけを強調して、攻撃的な成分だけを立たせるといった使い方もできます。そういった音作りが好きな人にも、ぜひ試してほしいですね。
※次回はTangelo Audio Zestをご紹介します。お楽しみに!

