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音響良技録店 第3回:マイクロフォンのチョイスって、名刺交換的な感覚です。【ワイヤレスボーカルマイク編】

2025.05.22

新しいアーティストとお仕事をする時には、音源や歌詞をコンサート制作から頂き、一通り聴いてからリハーサルスタジオに入ります。

事前にワイヤレスマイクか!? または有線マイクか!? 

確認するのも大切です。

ワイヤレスマイクの場合は、マイクヘッドを数個持っていきます。

今回はSHUREワイヤレスマイクの中で、利用することのあるマイクヘッドの音質や特徴をご紹介してみたいと思います。

※参考画像や商品ページは都合上、それぞれ異なるワイヤレスのシリーズとなりますのでご了承くださいませ。


BETA58

基本は、SM58ヘッドでも良いのですが、ハードなロック系の場合は、Beta58Aは音の輪郭がはっきりして高域もすっきり聞こえて、マイク出力も大きく、ハウリング防止に有効です。


Nexadyne 8/C カーディオイド

最近、弊社の担当アーティストにはこのマイクヘッドを使っています。

このマイクヘッドには、カーディオイドとスーパーカーディオイドが有りまして、イヤーモニター使用ボーカリストにはスーパーカーディオイドがマイクへのバンドの被りが少なく、イヤモニの耳の中のサウンドがクリアになります。


KSM9


女性ボーカルには、KSM9が繊細で良いです。カーディオイド/スーパーカーディオイド切り替えスイッチが内部に付いています。


KSM11

シュアーワイヤレスヘッドの中では、なかなか高価なマイクヘッドですがとても良い仕事をしてくれます。

性別に関係無く良い感じでピックアップ出来て、指向特性も良いのでハウリングも少ないです。

かなりオフマイクで歌うボーカリストでも良質に声がピックアップ出来てハウリングにも強くこのマイクヘッドに助けられた事も多々あります。


次回は有線ボーカルマイクについて。定番モデルを含めてご紹介します!

≪ K.M.D Sound Design Inc.(Youtubeチャンネル) ≫

https://www.youtube.com/@k.m.dsounddesigninc.698

小松久明(音響良技録店)
サウンドエンジニア/サウンドデザイナー。2021年 (株)K.M.D Sound Designを設立。毎年100本以上のコンサートミキシング、企業講演、授業等を通じてサウンドエンジニアの技術を教えている。
記事内に掲載されている価格は 2025年5月22日 時点での価格となります
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