ATCのスタジオモニタースピーカーは、その十二分な高解像度とダイナミックレンジにより、多くのエンジニアの方から高い評価を得ています。ATCのSL(Super Liner)テクノロジーによるMid/Bassドライバーを搭載するSCM20ASL PROは、ATC独自開発のトゥイーターと新しくデザインされたキャビネットを組み合わせることでMK2へと進化しました。
SCM20ASL PROのMid/Bassドライバーは、ATC伝統の設計であり、世界でも類を見ない贅沢な内容です。システム重量の大半を占める9kgの重量のドライバーユニットは、強固なダイキャストフレーム、低音域 150mm径のポリエステルコーンに、中音域75mm径のソフトドームでメカニカル2ウェイを構成しています。磁気回路は、OFCフラットリボンワイヤーで高密度に巻かれた75mm径のショートボイスコイル、長く狭い磁気ギャップ、スピーカー口径と同じ径のマグネット、SL(Super Liner)磁気回路による過電流を排除した極低歪率、ハイパワーハンドリングなど様々な技術が投入されています。
ATCのSLテクノロジーは、ピストンモーションドライバーの持つ課題であった磁気歪みを極限まで抑えることに成功した磁気回路技術です。この技術により、100Hzから3kHzに渡る帯域の3次高調波歪みを10-15dB減少させ、その結果低域のリニアリティーを大幅に向上させ、特に男性ボーカルやピアノ音楽において極めて明瞭で正確な再生を可能にしました。
形式 | 2ウェイ2スピーカー/密閉型 |
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使用ユニット | トゥイーター: ATC 25mm デュアルサスペンション・ソフトドーム(SH25-76S 6Ω) ミッド/ウーファー: ATC 150mm Super Liner、75mm ボイスコイル(SB75-150SL 8Ω) |
増幅直線性 | 80Hz – 20kHz(+/-2dB) |
カットオフ周波数 | 55Hz、25kHz(-6dB フリースタンディング) |
指向特性 | 水平+/-80度、垂直+/-10度 |
最大音圧レベル | 108dB/SPL(1m 連続入力) |
クロスオーバー周波数 | 2.1kHz |
入力端子 | XLR |
入力感度スイッチ | 1Vrms/+2.2dBu、2Vrms/+8.2dBu(ref. bass full output) |
入力感度調整トリム | 0dB to -6dB |
トータル入力感度レンジ | 1V/+2.2dBu to 4V/+14.2dBu |
入力インピーダンス | バランス型>10kΩ |
アンプ出力 | 低域200W、高域50W |
その多機能 | オーバーロードプロテクション フロントパネル・インジケータ |
LF EQ | 80Hz、-2dB to +3dB(1dBステップ)、ロータリースイッチ切替 |
外形寸法(高さ x 幅 x 奥行き) | 450 x 250 x 343(mm) |
重量 | 28kg(1本) |
スタッフコメント