最上位モデル「TD712zMK2」と同様のスタンド一体化構造とし、音像の明確化と設置性の向上に欠かせない角度調整機能も装備。制振性と音質の徹底追求のため、支柱とベースの設計は一から見直しました。
「TD510ZMK2」は、クリアな音質とタイトな低音域は最上位モデル「TD712zMK2」に迫り、まさに中核モデルである5シリーズの理想形と呼ぶに相応しいクォリティを実現しています。
●エッグシェル・コンストラクション
ECLIPSE TDシリーズスピーカーは、内部定在波や、前面バッフル角で発生する回析効果を抑制するため、剛性が高く、同一半径面が存在しない、卵形ラウンドフォルムのエンクロージャーを採用しています。 「TD510ZMK2」は、前モデル「TD510」より内部容積を約14%アップ。スピーカーユニットの高速駆動に対する背圧の影響を抑えて、スムーズなストロークを確保しつつ、再生周波数帯域を広げることに成功しました。
●10cmフルレンジスピーカーユニット
「TD510ZMK2」のスピーカー振動板には、軽量ながら高い剛性や適度な内部損失を持ち、固有の音色を持たないグラスファイバーを採用。エッジ部分は、振幅量を充分確保できるブチル系ラバーの採用や、ボイスコイルの最適化などで、前後運動の対称性をアップさせています。磁気回路には、マグネットやボイスコイルの最適化と同時に、ギャップを最小化するなどして、磁束密度を前モデル「TD510」より約4.5%向上させることに成功。さらに、センターポールへ銅素材のショートリングを追加し、磁気歪を抑え、よりクリアな音を実現します。
●制振支持構造
「TD510ZMK2」のスピーカー部とスタンド部は、3本のスパイクとオリジナルの特殊固定構造で点接触を実現。不要な振動を排除し、タイトな低音域の再生を可能にしました。
最上位モデル「TD712zMK2」と同じダイヤル操作で、-10°~15°の範囲でスピーカー部を無段階に角度調整でき、より明確なステレオイメージを生み出すことができます。
●制振スタンド
前傾したスリムなフォルムは、空気の流れを乱さないための必然の形。素材にはアルミ押し出し材を採用し、厳正な試聴評価の結果、砂を充填して、制振性と音質の両面を追求しました。高性能を求めて生まれた機能美は、インテリアとしての存在感をも醸し出し、リビングのオーディオシーンにマッチします。
●スパイク
「正確な音」の再生へのこだわりは、スピーカーからスタンドベースにまで貫かれています。「TD510ZMK2」は、大型アルミダイキャストベースに、5本の約20㎜スパイクを装備。不要な振動を排除すると共に、設置の安定性を確保しました。
●ECLIPSE TDシリーズ 開発コンセプト
ECLIPSE TDシリーズスピーカーは、CDやDVDなどのソフトに収録された音の「正確な再生」をコンセプトに開発されました。それは、ソフトに収録されている「音」こそを芸術そのものと捉え、アーティストが演奏に込めた想いを、何も付け加えず、何も消さずに、正確に伝えたい、との考えに基づいています。
スピーカーユニット | 10cmコーン型フルレンジ、グラスファイバー |
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再生周波数帯域 | 42Hz~22kHz(-10dB) |
能率 | 84dB/W・m |
許容入力(定格/最大) | 25W/50W |
インピーダンス | 6Ω |
角度調整 | -10°~15° |
外形寸法(mm) | W384×H978×D393 |
質量(1本) | 約19.5kg |
付属品 | 保護ネット×1個、キャップ×5個 |
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