新しいSCM25A Pro Mk2は、SCM25A Proに使用していたOEMツイーターをATC製の「S-SPEC」SH25-76Sにリプレースした3ウェイ アクティブ・スタジオモニターです。この「S-SPEC」SH25-76Sは、2015年以降のSCM20A Pro、SCM45A Pro、SCM50A Pro、SCM100A Pro、SCM110A Pro、SCM150A Proに搭載されています。3.5 kHz以上の高域を担う1インチ / 25 mm口径のソフトドーム「S-SPEC」SH25-76Sは、上部と下部の両方をサポートするデュアル・サスペンション構造を採用しており、コイルとドームの動きを適切に制御することが可能となりました。これにより磁気ギャップが狭まり、磁束が高まった結果、高周波応答が拡張され、3次高調波歪みの減少に繋がっています。
高効率、高出力処理、低歪、広い分散特性を適切に組み合わせ、この重要な周波数レンジにおいてクラス最高のパフォーマンスを保証します。このSM75-150は主要なATCスタジオモニターに搭載されており、ニアフィールドからメインモニターまで一貫したモニタリング環境を提供します。380 Hzより下の低域は、6.5インチ / 164 mmのベースドライバー SB50-164SCによってサポートされています。カーボンロードペーパーコーンが特徴的なSB50-164SCは、ドライバーモーターに長い磁気ギャップで動作するショートコイルを採用することで、駆動力変調によって発生する歪みを最小限に抑えています。さらに、2インチ / 50 mmの大型ボイスコイルと豊かなエクスカーション性能により、優れたダイナミックレンジが保証されます。これらドライブユニットとエアノイズを抑える直径3インチ / 75 mmのポートを備えた25リットル / 0.9立法フィートのエンクロージャーを組み合わせることで、適切なニアフィールド・モニタリングを実現しています。
背面にマウントされたクラスA/Bアンプは、ドライブユニットごとに独立したパワーを供給します。入力感度と低音ブーストの設定も可能です。最終的に4次Linkwitz-Rileyフィルタとオールパスフィルターにより、クロスオーバー領域を通る位相応答の最適化、音色のクオリティ、イメージング、軸上および軸外の周波数応答を改善します。また、アンプのハードクリッピングを低減するためにFET(電界効果トランジスタ)ピークリミッタを搭載しています。ドライブユニット同様、アンプもATCで設計および製造されています。
| 使用ユニット | Bass: SB50-164SC 8 Ω Mid: SM75-150 16 Ω HF: SH25-76S 6 Ω Compact | 
|---|---|
| カットオフ周波数 | 47 Hz(-6dB、無響室)、25 kHz(-6 dB) | 
| 最大音圧レベル | 109 dB 連続 / 115 dB ピーク(ペア、IEC Weighted ピンクノイズ、1m、無響室) | 
| 感度 | +4 dBu ref 92 dBC(ベースブースト 0 dB、入力感度 1 V、ピンクノイズ) | 
| バランス入力 | Female XLR、2番ホット | 
| 入力インピーダンス | 20 kΩ(differential) | 
| 入力CMRR | > 82 dB(10 kHz) | 
| 入力感度 | 2.2 dBu / 1 Vrms for full power | 
| 入力感度コントロール | 連続可変 2.2 dBu - 8.2dBu / 1 Vrms - 2 Vrms(-6 dB) | 
| ベースブースト・コントロール | 連続可変 0 dB - +3dB | 
| クロスオーバーフィルタ | 4次Linkwitz-Riley 380 Hz、3.5 kHz. | 
| 周波数特性 | 2 Hz - 200 kHz(-3dB) | 
| アンプ | クラスA/B MOSFET | 
| アンプ出力 | Bass 150 W(8Ω)、Mid 60 W(8 Ω)、HF 32W(6 Ω) | 
| THD+N | < 0.003% / -92 dB (1 kHz、1 dB below rated power、90 kHz BW) | 
| リミッターパワー入力 | 115 V | 
| 重量 | 25.1 kg | 
| 外形寸法(高さ x 幅 x 奥行き) | 271 x 430 x 411(mm) | 
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