teenage engineeringより、OP-XYのメジャーアップデート「OP-XY 1.2」が発表されました!
これまでも細かな機能追加やチューニングが重ねられてきたOP-XYですが、今回のアップデートはかなりの大型です。
アップデートはいつも通り、PCに接続した状態で本体を起動してChrome互換ブラウザから下記サイトにアクセスし、あとは画面の指示に沿って進めます。update utility
より詳しい案内はこちら。
OP-XY 最新アップデート情報
OP-XYがUSB経由でのマルチチャンネル出力に対応しました。PCなどにマルチ出力してDAWへトラックを個別に流し込めます。
パラ素材を作るために、ミュートを切り替えながら何周も回して録り直していた方には朗報じゃないでしょうか。録り直しの時間がなくなるのはもちろん、テイクごとのズレを気にしなくていいのも大きいですね。

設定はcom > system > usbからaudio modeを8chに変更するだけ。FXチャンネルやAUXもアサインできますし、グループを纏めたり、userでカスタムのルーティングを設定することも可能です。メインのステレオに加えて、パラで欲しい素材だけチャンネルを選んで送る、なんて使い方もできます。

DAWからはご覧の通り、ステレオx4入力で見えます。パラで8chモノラル録りも一発、便利至極です。OP-XYで作ったアイデアをそのままDAWに持ち込んで、あとからミックスで追い込む流れがぐっとスムーズになりますね。
ひとつ注意点として、サンプルレートは以前と同じく44.1kHz固定です。48kHzのセッションに録る場合はお気をつけください。将来的な48kHzへの対応に期待ですね。

さらに、OP-XYのアップデートでは初となる新しいシンセエンジンとして、ドラムシンセのdrumlineが追加されました。これまでのアップデートは機能や操作性の改善が中心だったので、エンジンそのものが増えるのは今回が初めてです。

OP-1シリーズにもdboxというドラムシンセがありましたね。あちらは2オシレーター構成のシンセでドラムサウンドを作るエンジンでしたが、drumlineはこの感じから恐らくフィジカルモデリングが主体。キックごとに異なるモデルを割り当てて使う仕様になっています
モデルは標準的なドラム、パーカッション系から、ハングドラムなんていう変わり種まで揃っています。トリガー方法も複数から選べたりと、今までのエンジンにはなかった要素も内包されています。


ビートは基本サンプラーで組み立てていたOP-XYでしたが、drumlineの追加で加工しがいのある独自のドラムサウンドを流し込めそうです。手持ちのサンプルとは一味違うキャラクターを足したいときに重宝しそうです。

トラックフィルターに可変バンドパス(BP)フィルターのdynamicが追加されました。コンプレッサーとディストーションも搭載されています。画面下のCとDがそれですね、それぞれミッドグレー、ライトグレーのノブで調整します。
これまでのトラックフィルターはローパス系3種類とハイパス系1種類で、ladder以外は結構おとなしめなキャラクターでした。そこに荒々しいキャラが割って入ってきた格好です。
フィルターの切り替えは従来通り、shiftを押しながらM3、またはフィルター画面でダークグレーノブをプッシュです。

マルチアウトでDAWとの連携がぐっと楽になり、drumlineとdynamicで音作りの幅もすっかり広がった1.2。録り方も音作りも変わってくる内容ですので、OP-XYをお持ちの方はぜひアップデートして試してみてください。