フル・コンポサイズの約半分にあたるハーフサイズのフロントパネルを採用したRegaのプリメインアンプ「Brio」は、1991年に初代モデルが発売されて以来、高いコストパフォーマンスと音質で市場における地位を確立してきました。現行の「Brio MK7」は、その第7世代にあたります。
再生メディアの多様化に対応するため、Brioシリーズとして初めてDACを搭載し、音楽配信サービスでのリスニングにも対応しました。DACの搭載に伴い、メイン基板のレイアウトを全面的に見直しています。また、Regaプリメインアンプの特徴であるフォノステージ(MM対応)には、「Fono MM MK5」と共通する設計思想を取り入れており、PlanarシリーズやRegaカートリッジとの組み合わせにより、さらなるレコード再生音質の向上を目指しています。
出力 50W + 50W (8 ohm) の大出力を達成する強力電源回路、160VA 大型トロイダルトランスを搭載。さらに、10,000μF大型コンデンサーx2を出力段に、2,200μFコンデンサーを入力段に採用し、電源供給はパワー段、プリ段に分けて供給されています。
別売MMカートリッジ用フォノアンプ、Fono MMと設計思想を共有するMMカートリッジ対応Phono入力を搭載。ICを使用するなどコンパクトな回路ながら入力回路、RIAA回路を分けるなど、相互干渉を最大限に抑えています。結果、RIAAカーブの精度は、+0.5dB以下(100Hz-20kHz) を達成しています。
CDからその座を奪いつつある音楽配信サービスを高音質で楽しむためDACをBrioシリーズとして初めて搭載。デジタル入力端子には、光、同軸デジタルの2系統を採用しました。DACチップは、Rega CDプレーヤーやDACでも採用し、高評価を獲得しているWolfson WM8742を搭載。さらに、DIRに、Wolfson WN8805を採用し、入力されたデジタル信号を正しく識別し、DACへと送りこみます。
基盤上の回路設計を見直し、高音質化を実現。回路設計の最短化だけでなく、DACやフォノ回路との間隔も広く取り、デジタルノイズからの干渉や、位相の乱れ、歪の低減を実現。さらに、音質で定評が高く、Brioシリーズで採用されてきたアルプス社製のアナログボリウムを初めとするオーディオ用高音質パーツを搭載しました。
シャーシ全体がヒートシンクとなるよう、5mm厚のアルミ合板を採用した放熱設計としました。さらに、トランジスターを6mm厚のプレートにマウントし、ボトムプレートへ熱を誘導する機構設計を採用しています。
Phono入力 x 1, ライン入力 x 3, デジタル入力 x 2 に加え、ヘッドホンリスニングに対応する3.5mm ステレオミニ端子をフロントパネルに搭載しました。
出力 | 50W+50W(8Ω) 72W+72W(4Ω) |
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ヘッドホン出力 | 5.9V(300Ω) 2.6V(54Ω) 1.8V(32Ω) |
THD+N | 0.005%(1kHz) |
周波数特性 | ・Phono入力 15Hz (-3dB) to 40kHz (-3dB) ・Line Inputs 12Hz (-1dB) to 43kHz (-3dB) |
入力端子 | Phono入力(MM対応):1系統 RCA入力:3系統 同軸デジタル入力:1系統 TOSLINK:1系統 |
RIAA偏差(100Hz~20kHz) | ±0.5dB |
対応サンプリングレート | ・PCM 32kHz, 44.1kHz, 48kHz, 88.2kHz, 96kHz, 167.4kHz, 192kHz (16~24bit) |
寸法(W×H×D mm) | 216×79×365 |
重量 | 4.9kg |
電源 | AC 100V |
消費電力 | 200W(待機時 0.4W) |
付属品 | 電源ケーブル、リモコン |
保証期間 | 1年 |
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