MD 435-Sはリポーターマイクに最適な繊細な表現力と透明度を兼ね備えた日本特別仕様のスイッチ付きダイナミックボーカルマイクです。
声に確かな輪郭と輝きを与え、スポーツイベントなどの騒音環境でも声の存在をしっかりと際立たせます。スプリングマウント式カプセルはスイッチノイズ・ハンドリングノイズを大幅に抑制し、また頑丈なデザイン・ハム補償コイルにより、外部からの影響を受けにくい構造です。
・ ダイナミックボーカルマイク
・ 超高速レスポンスを実現する軽量アルミニウム銅ボイスコイル
・ 高音域の高い解像度、緻密なサウンド
・ 大口径ダイアフラム
・ スイッチノイズ・ハンドリングノイズを抑えるスプリングマウント式カプセル
・ 電磁干渉を排除するためのハム補償コイル
コンデンサーマイクと比較するとダイナミックマイクでは過渡応答(音が入力された際の反応速度と振動が平常状態へ戻るまでの時間)がかかることが分かります。これはダイナミックマイク(ムービングコイル型)の構造上、ボイスコイルの質量を動かす必要があるために起こる結果です。
ダイナミックマイク(ムービングコイル型)の構造では、空気中を伝達する音(音波)はマイクに届くとカプセル内のダイアフラムを振動させます。ダイアフラムにはボイスコイルが固定されており、ダイアフラムと共にボイスコイルは振動します。ボイスコイルの中央にはマグネット(磁石)が配置され、磁石と振動するボイスコイルの電磁誘導によって音を電気信号へと変換しています。電源が不要でシンプルなこの構造では、頑丈で大音量でも歪みにくい、力強いサウンドが得られます。しかし、ボイスコイルには質量があるため、微弱な音や、繊細な表現をピックアップすることが構造上難しくなります。また高域の再現性は制限されます。
MD 435-Sでは軽量のアルミニウム銅ボイスコイルを採用することで高速の過渡応答を実現しています。
音の立ち上がりや反応速度の向上と繊細なニュアンスの表現、また、高解像度の高域再現を可能としました。ゼンハイザーが新たに生み出したハイエンドダイナミックマイクMD 435-Sはスペックシートから読み取ることのできない上記の特徴を備えています。
トランスデューサー原理 | ダイナミック |
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周波数帯域 | 40 – 20,000 Hz |
ピックアップパターン | カーディオイド |
感度(自由音場、1 KHz) | 1.8 mV/Pa -54.9 dBV/Pa |
Max SPL (1 KHz) | 163 dB |
等価ノイズレベル | 17 dB(A) |
ダイナミックレンジ | 146 dB(A) |
公称インピーダンス(1 KHz) | 245 Ω |
最小終端インピーダンス | 1 kΩ |
コネクタ | XLR-3M |
寸法 | Ø 47.5 x 181 mm |
重量 | 350g |
スタッフコメント