本機は新世代のファズ/ディストーションです。Big Muffは史上最強のインパクトをもたらしました。そしてそれにならった数多くのペダルがあります。ただそれも、もうやり尽くされた感がありませんか?しかし、ここにきて本機が更なる驚きをお届けします。
本機は、多彩なコントロールを備えたファズ/ディストーションです。その機能は、3種のゲインモード|ドライ音をブレンド|ハイとローのアクティブEQ|EXPペダルで操作可能なミッドEQ|トップ・ブーストなど、多岐に渡ります。本機はとても柔軟に扱え、バランスのとれたマフ・タイプのペダルです。
3つのゲイン・レベル
長年の研究により、様々なマフにはそれぞれ異なるゲイン・レベルがあることが分かりました。我々はそのなかからベストなものを3つ〈TIGHT|VTG|HEAVY〉を導きだしました。
TIGHT(タイト)は、低音を抑え、非常にキレの良いハーモニクスを持ったサウンドです。
VTG(ヴィンテージ)は、あらゆる色合いのを持ったオーバードライブです。
HEAVY(ヘヴィー)は、皆が思い浮かべるであろうマフのエッセンスを凝縮したヘヴィーでサステインがぶ厚いファズサウドで、骨の芯を震わせるような低域とガッツリとした中域を備えています。
DISRUPTIONコントロールでゲインを調節すれば、よくお分かりいただけるでしょう。
トーンの調整
トーンの調整は、今までのマフペダルの弱点の1つであり、絶対に改善すべきことでした。本機ではアクティブなローとハイ・コントロールを搭載し、最大15dBまでブースト/カットできます。またミッドにはパラメトリックEQを搭載し、クラシカルなファズから、今風のミッドに焦点をあてた歪み、クックド・ワウ・サウンドまであらゆるトーンに対応できます。
エクスプレッション・ペダル
エクスプレッション・ペダルを繋げば、ミッド周波数をフット・コントロールできます。これで、プレイしながらトーンを変更したり、高速に動かしてワウのようなサウンドを出したり、ゆっくりと操作してフェイザーのように包み込むようなサウンドでプレイすることもできます。
また、内部のトリムでミッドEQのQを微調整することで、叫び声を上げるシンセのようなサウンドも作り出せます。MIDSスイッチを踏めばミッドEQのON/OFFも可能です。ギターソロやカッティングの時など、ミッドを素早くONにできます。
トップ・ブースト・スイッチ
ローミッドを極度に歪ませると、ハイが失われたように感じることがあります。こんなときのためにTOP BOOSTスイッチがあります。ONにするとハイを強調したクランチーで倍音が豊かな尖ったサウンドになります。TOP BOOSTの音量レベルは内部のトリムで調節できます。
ゲイン・コントロール
DISRUPTIONでゲインをコントロールします。わずかな倍音のニュアンスも完全にコントロールできるよう、特に気を使ってに設計しました。軽めの歪み、リズム用のクランチーなトーン、歌い上げるような伸びのあるリード・サウンド、頭蓋骨を砕くような激しいディストーションなど、全てカバーできます。
ドライ音をブレンド
ゲインには知っておくべきことがあります。ゲインを高くするとコンプレッションも強くなるので、音が圧縮されサウンドの輪郭が失われていきます。
ベーシスト|シンセ奏者|広いレンジでプレイするギタリストの皆様ご安心ください。皆さんの声は我々に届いていますよ。大切なオリジナルのトーンをそのまま生かせるように、本機はクリーンなドライ音をブレンドする機能があります。
さらにブレンドする場所(EQの前 or 後)も選ぶことができるのです。EQの前にすればまとまりのあるサウンドになり、EQの後にすればエフェクトの掛ってないドライ音をブレンドできます。
十分な出力
オリジナルのマフやクローンは出力が不足していると感じていました。本機ではEQを回しても弛んだサウンドにならないようにヘッドルームの位相を積み重ねています。これらにより締まりがありでパンチの効いた、十分な出力があるマフのトーンを実現しています。
MASTER
全体の音量を設定します。
DISRUPTION
歪みの量を設定します。
CLEAN
ドライ音の音量を設定します。
VOICING
・TIGHT:最近のマフ・サウンドです。締まったロー、はっきりとしたミッド、カラっとしたハイが特長。
・VTG:ヴィンテージなマフ・サウンド。ローからミッドが歪んだバランスのとれたサウンド。
・HEAVY:フルバーストしたマフサウンド。充分なゲインがありローは図太く重厚です。
TOP BOOST
ブーストをON/OFFするスイッチ。ハイ・ミッドをブーストし、アタックのキレがよくなり、ハイの歪みが増します。中低域を極度に歪ませて、高域が失われたように感じることがあります。そんな時にに効果的です。
BLEND
ドライ音を加える位置を設定します。POSTはEQの後、PREはEQの前です。
LOWS
低音をブースト or カットします。(+/-15dB)
HIGHS
高音ををブースト or カットします。(+/-15dB)
MIDS CUT/BOOST
ミッドをブースト or カットします。右に回すとブースト、左に回すとカットです。
MID FREQ
カット/ブーストしたい周波数を設定します(100 Hz ~ 2 kHz)。
EXP◀
エクスプレッション・ペダル(別売)を繋ぎます。エクスプレッション・ペダルを繋げば、ミッド周波数をフット・コントロールできます。これで、プレイしながらトーンを変更したり、高速に動かしてワウのようなサウンドを出したり、ゆっくりと操作してフェイザーのように包み込むようなサウンドでプレイすることもできます。
MIDS
ミッド・パラメトリックEQをON/OFFします。ON時にはLDEが黄色に点灯します(サイの目)。
ENGAGE
ON/OFFスイッチです。ON時にはLEDが赤く点灯します(ランタン)。
SHARP-TRIM(2K)(シャープネス)
TOP BOOSTの音量レベルを調整するトリムです。
Q(100K)(レゾナンス)
MID-EQのレゾナンス(Qファクター)を設定します。
ご注意:TOP BOOST ONで、コントロール〈LOWS|HIGHS|MASTER〉をすべて最大にし、Q(レゾナンス)が大きい場合、非常にピーキーなサウンドになり、中域が発振し始めます。
電源 | DC9V電源アダプター(別売:センター・マイナス、2.1mm) |
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消費電流 | 最大160mA |
スタッフコメント