T-RackS FAME Studio Reverb
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マッスル・ショールズ・サウンドをデスクトップ上に再現

アラバマ州のマッスル・ショールズにあるフェイム・レコーディング・スタジオは、「世界のヒット・レコーディングの首都」とも呼ばれる場所です。ここでは、世界のどこにもないサウンドを武器に、60年以上にわたり多くのヒット曲を次々と生み出してきました。

スタッフコメント

スタジオのドアには「世界で最も優れたミュージシャン、ソングライター、アーティスト、プロデューサーが通った扉」という文言が掲げられています。T-RackS FAME Studio Reverbは、このフェイム・スタジオのライブ・ルーム、アイソレーション・ブース、プレート・リバーブ、そして数十年ぶりに復元されたエコー・チェンバーを、デスクトップ上に再現します。T-RackS FAME Studio Reverbは、Mac/PC用のT-RackSプラグイン(AU、VST2、VST3、AAXに対応)として、またはスタンドアローンのT-RackS 5ソフトウェア上で動作します。

小さな町で生まれたこの偉大なサウンドのバイブを、あなたの作品に加えましょう。

主な機能

・フェイム・スタジオの音響を再現

・22つのスタジオのライブ・ルーム、アイソレーション・ブースに加え、EMTプレートリバーブ、復元したエコー・チェンバーを選択可能

・エコー・チェンバーは当時と同じ状態に復元した上でそのふるまいを収録

・楽器ごとに最適な残響のポジションを選択可能

・スタジオ内で使用されているコンソールの動作をもモデリング

・IK Multimedia独自のVRM™(Volumetric Response Modeling = 体積応答モデリング)技術により、リアルな空間を再現

・ディケイ、プリディレイ、EQ、マイク設定を調整可能

・ドライ / ウェット・ミックス(ドライのみ / ウェットのみの試聴可能)

・シングル・プラグイン、T-RackSシェルの1モジュールとして使用可能

ミュージック・ヒストリーの中へ

音楽プロデューサーのリック・ホールは、1960年にFAME(Florence Alabama Music Enterprises)スタジオを建設しました。リックの最初の作品であるアーサー・アレキサンダーの「You Better Move On」を資金の一部として、新しいスタジオでの最初のセッションでは、ジミー・ヒューズのヒット曲「Steal Away」、タムズの「What Kind of Fool」、トミー・ロウの「Everybody」などが生まれています。小さな町のこのスタジオから、これだけのヒット作品が生まれたことに、メジャー・レーベルは衝撃を受け、世界中から大きな注目を浴びることになりました。

1960年代半ばには、フェイム・スタジオはあらゆるジャンルのアーティストが集まるユニークな場所としての地位を確立。スワンパーズやフェイム・ギャングといったハウス・バンド、伝説的なリード・ギタリストであるデュアン・オールマン、エディ・ヒントン、レジー・ヤング、トラヴィス・ウォーマックらのスタジオ・ミュージシャンに支えられ、エタ・ジェイムス、クラレンス・カーター、ウィルソン・ピケット、ルー・ロウルズ、リトル・リチャード、アレサ・フランクリンらにヒット曲を提供し、マッスル・ショールズ・サウンドとフェイム・スタジオの評価を確固たるものにしました。

1970年代に入ると、フェイム・スタジオ/マッスル・ショールズ・サウンドは、世界中のアーティストを魅了するまでになりました。アリソン・クラウス、デミ・ロヴァート、ザ・ラカンターズ、スティーブン・タイラー、アン・ウィルソン、リバイバリストなど、数え切れないほどのアーティストの収録が行われています。

スタジオの空気感を1つのプラグインで

T-RackS FAME Studio Reverbでは、リバーブ・タイプとして、2つのスタジオそれぞれのライブ・ルーム(合計2種類)、アイソレーション・ブース(合計5種類)に加え、EMTプレート・リバーブ、エコー・チェンバーが使用できます。また、それぞれにMODERNモードとVINTAGEモードが用意されており、これが1つのプラグインに収録されています。

すべてを1つのプラグインに集約しているため、最適なサウンドを試すために、チャンバー、プレート、ルームの各プラグインを切り替える必要はありません。

エコー・チェンバーの復元に協力

T-RackS FAME Studio Reverbの開発にあたり、フェイム・スタジオのロドニー・ホール氏によるフェイム・オリジナル・エコー・チェンバーの復元に協力しました。長い間使用されていなかったこのエコー・チェンバーは、60年代当時の装備で復元され、当時と同じように素晴らしいサウンドを捉えることに成功しました。

楽器、マイクの位置まで正確に再現

T-RackS FAME Studio Reverbでは、フェイム・スタジオ・エンジニアの協力により、フェイムの代表的なアルバムで使用されたマイクの配置だけでなく、演奏者の位置も正確に把握することができました。T-RackS FAME Studio Reverb画面の「SOURCE POSITION」ツマミにてベース、ドラム、オルガン/エレクトリック・キーボード、ボーカル/ギター、ピアノなどソース名を選択すれば、マイクとソースを各部屋の中の「マジックが起こった場所」に配置します。

アレサ・フランクリンの楽曲で聴かれるピアノのセットアップ、デュアン・オールマンのギター・アンプを収録したスポットまで、そのすべてが、ここにあるのです。

特別な空間だけでなく、特別なコンソールも再現

T-RackS FAME Studio Reverbは、フェイム・スタジオの所有するヴィンテージ・マイクの数々を使用するだけでなく、各スタジオのユニークなサウンドの肝になっているコンソールのサウンドも再現されています。

スタジオAでは、Neve 8232。フェイムのロドニー・ホール、グラミー賞プロデューサーのグレン・ローゼンスタインによって改装されたスタジオBには、スティーヴィー・レイ・ヴォーンに愛され、多くの名盤に使われてきたSSL 6056 E。

さらにビンテージなサウンドが欲しい場合は、どちらのスタジオでもフェイムのために手作りされたオリジナルのコンソール、Universal Audio 610を選択して、1960、70年代のバイブレーションを正確に捉えることができます。

独自のモデリング、コンボリューション技術を投入

T-RackS FAME Studio Reverbでは、各スタジオのユニークな音響特性を捉えるために、IK Multimedia独自のVRM™ (Volumetric Response Modeling = 体積応答モデリング)および高度なハイブリッド・コンボリューション技術を投入することで、最高品質のリバーブの開発を目指しました。

また、新たに搭載されたSPREAD(Broad/Focused)コントロールでは、音源に合わせて各部屋のレスポンス幅を調整することをも可能にしています。

ドラムやピアノ、ボーカルなど、よりオープンなソースにはBROADを、ギター・アンプや金管楽器のような、よりフォーカスされたサウンドにはEVENを選択します。IKのVRM技術は、この2つの残響パターンを捉え、常に最もリアルな空間を提供します。

操作はシンプル

T-RackS FAME Studio Reverbは、プリ・ディレイ、ディケイ、EQおよび各マイクのレベル、パンニング、ソロ・モニタリングなど、豊富なコントロールが用意されています。

各スタジオのライブ・ルームでは、ウェットL/R、ドライ・フェーダーに加え、モノラルのルーム・アンビエンス・フェーダーが2つ用意されているので、それをステレオ信号にミックスしたり、単独で使用したりすることで、フェイム・スタジオでレコーディングを行っているかのような、リアルなサウンドをお楽しみいただけます。

T-RackSモジュールの一員として

T-RackS FAME Studio Reverbは、T-RackS 5 モジュールとして、他のモジュールと柔軟に組み合わせて使用できます。単体プラグイン、T-RackS 5シェル・プラグイン内など、DAW内で他のプロセッサーと組み合わせてより理想的なサウンドへとミックスすることも、スタンドアロン版でマスタリング用モジュールの一つとして使用することも可能です。

T-RackS 5シェルは、プラグイン、またはスタンドアロンで使用可能です。シェル内では最大16個のプロセッサーを、シリアル/パラレル接続してシグナル・チェインを構築し、A/B/C/Dの各設定の聴き比べも容易です。オーディオ・エンジンは192kHz、32-bit浮動小数点対応です。

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