RME 12Mic(トゥエルブ・マイク)は、長年に渡る技術力と経験、そして音に対する情熱を注ぎ込み入念に設計された12チャンネル・マイク・プリアンプです。世界中から圧倒的な支持を得るRME のハイエンド・マイクプリアンプ・シリーズの最新機種として、精密&高解像度のA/D変換、アナログの操作性とデジタルの利便性を併せ持つ設計、MADI&AVBによるマルチチャンネル・システム、268x282チャンネルの内部ルーティング、そしてジッター抑制機能SteadyClock FSを搭載し、現代のプロ・レコーディング現場のニーズに答えます。
※価格は掲載時点での参考価格となります。お問い合わせ時点で、正式なお見積もりをご案内させていただきますので、事前にメールフォームよりお問い合わせくださいませ。
・ヘッドフォン出力 x 1 XLR/TRS
・(マイク/楽器/ライン)入力 x 4
・XLR(マイク/ライン)入力 x 8
・リダンダント電源 x 1
・ワード・クロック入出力 x 1
・MADIコアキシャル入出力 x 1
・ADAT出力 x 3
・MADI オプティカル SFP x 1(オプション:シングルモード or マルチモード)
・ギガビット・イーサーネット(802.3互換)x 2
・USB(ファームウェア更新・リモート・コントロール用)
12Micの余計な抵抗の無いPADフリー設計のマイク入力ステージは、75 dBのゲイン・レンジを備え、最大+18 dBuの信号を受信可能。コンバーターは、すべてのチャンネルで卓越したS/N比を誇り、フロントの12すべてのXLR接続がマイク / ライン・レベル信号に対応します。さらに、最初の4つの端子はTRSも接続可能で、楽器用に切り替え可能なハイ・インピーダンス(Hi-Z)を備えています。
MADIコアキシャルおよびオプティカル(オプションのSFPモジュール経由)MADI入出力は、独立またはリダンダント操作が可能で、MADI信号を非常に低いレイテンシーでデイジー・チェーン、マージ、変換することができます。 3系統のオプティカルADAT出力は、シングル・スピードで最大24チャンネルのオーディオ(例:マイク入力、MADI、AVB信号の組み合わせなど)、または96 kHzサンプリング・レートで12出力チャンネルを提供し、様々なオーディオ・インターフェイスとの互換性を保証します。 さらに、ADAT端子を使用して、AVBまたはMADI入力からDAC /ヘッドフォン・アンプなどにモニター・ミックスを送信することも可能です。
12Micは、MILANの推奨に基づいたAVBデバイスです。RMEのAVBコアは、「オーディオ・ストリーミング」、「検出」、「制御」に関するIEEE標準規格の実装に細心の注意を払っており、あらゆるAVBコントローラーによってRMEデバイスを検出および完全に制御できます。メーカー固有の制御プロトコルは過去のものです。 12Micに到達する信号はすべて、固定レイテンシーと保証されたバンド幅でネットワークを介したルーティングやストリーミングを行えます。他のネットワーク・オーディオの様にスイッチング・ハブ側で設定する必要はありません。
また、AVB、MADI、電源は全てリダンダント仕様で、クリティカルな現場でのリスクを軽減します。
フロント・パネルからデバイスの状態を直接コントロールでき、すべての機能に直感的にアクセスできます。RMEのAVBデバイスは、あらゆるネットワーク・リンク(Wi-Fiを含む)を介したWebインターフェイスを利用して、完全にリモート制御することができるため、ゲイン・グループの作成、ファンタム電源切替、ヘッドフォン出力への信号のルーティングなどの操作を迅速に行えます。統合されたルーティング・マトリックスにより、全てのアナログ入力とすべてのデジタル信号やAVBストリームを、ヘッドフォン出力に直接ルーティング可能。これにより、オーディオ信号やクロッキング、接続などを分かり易く確認しながら、トラブル・シューティングを迅速に行えます。
素早く設定や制御するめに最適化された12Micユーザー・インターフェース。フロント・パネルで各チャンネルのステータス確認やコントロールを直接操作可能
ネットワーク経由で操作可能なWeb Remote
デジタル・オーディオでは、オーディオ・ビットとリファレンスとなる時間軸の間に相関関係を要するため、クロック周波数は重要な要素です。しかしながら、クロック周波数は常に安定しているとは限りません。12Micは、SteadyClock FSによって完全なパフォーマンスを提供し、ジッター値をフェムト秒(1000兆分の1秒)単位の精度で抑制させることにより、最低レベルのクロック・ジッターと最高のジッター耐性を実現します。
全てのクロック・モードにおいて卓越したパフォーマンスで動作し、高品質なアナログ・コンバージョンにより、一切色付けの無い「ありのまま」の音をモニタリングすることが可能です。RME製品のデジタル・コンバージョンは、一切のデータ損失や音質劣化なく行われ、またSteadyClock FSは音像が劣化しないことを保証します。より深い奥行きと、クリアな音像により、録音とミックス作業を正しく精密に行うことができます。
MADI SFPモジュールによりオプティカルSFPトランシーバーを12Micなどの互換性のあるRMEデバイスに追加できます。これにより最大64のオーディオ・チャンネルを他のMADIデバイスとの間で送受信可能になります。 RME SFPモジュールは、マルチモード・バージョンとシングルモード・バージョンで利用でき、RME MADIデバイスの電源がオンのときにもデバイスの電源を切る必要なく挿入および取り外しが可能です。
MADIは、1本の光ファイバーケーブルで最大64チャンネルの伝送に対応します。多くの機器が対応している上、ポイントtoポイント接続なため、シンプルにアナログ同様イン、アウトを接続していきます。音質劣化や電磁波の影響を受けずに正確な接続が可能です。最大2000mの長距離伝送に対応しています。マイクプリをステージ脇に設置しアナログ・ケーブルの引き回しを最小限にすることでよりノイズの少ない録音が可能になります。またiPadのTotalMix RemoteからTotalMix FXのリモートコントロールにも対応します。
AVBはMADIやその他のアナログ、デジタル機器と異なりスイッチング・ハブを中心に繋げていくスター接続で設置します。1地点から全体のシステムをコントロールできるだけでなく、大量のトラフィックがあっても確実なタイミングで伝送ができるため、より大規模なシステム設計に適しています。トラフィック・コントロールはAVBハブが行うため、Danteの様にITエンジニアのスキル、知識は一才必要ありません。またiPadのTotalMix RemoteからTotalMix FXのリモートコントロールにも対応します。TotalMix FXでミックスされた新たなオーディオ信号をネットワークへ送り返すことも可能です。
国内正規流通品のRME製品は、製品登録を行なっていただくことで通常の1年保証に加えて追加で2年延長され、購入日から3年間の製品保証が提供されます。また、保証期間の変更は新しくご購入いただくお客様だけでなく、既に製品をお持ちのユーザー様も対象となります。
当店の取り扱うRME製品は株式会社シンタックスジャパンの取り扱う国内正規流通品であり、シンタックスジャパンの提供する3年保証のサービスが提供されます。※中古品、転売品、並行輸入品は対象外です。
3年保証を受けるためには、シンタックスジャパン公式サイトからの製品登録が必要となります。
同梱物 | ・12Mic本体 ・電源コード ・イーサネット・ケーブル ・ラック耳 ・ラック耳取り付け用ネジ ・ゴム足 ・12Mic日本語ユーザーガイド ・保証書 |
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技術仕様 | |
アナログ入力 | XLR入力 1 - 12: ・入力: XLR、電子バランス ・入力インピーダンス: 3.4 kΩ ・ゲイン範囲: 75 dB、1 dBステップ ・解像度 AD: 24 Bit ・周波数特性 @ 44.1 kHz、-0.1 dB: 8 Hz - 20.8 kHz ・周波数応答 @96 kHz、-0.5 dB: 4 Hz - 29.2 ・周波数応答 @192 kHz、-1 dB: 3 Hz - 43.7 ・THD @ 30 dBゲイン: < -110 dB、< 0.00032% ・THD+N @ 30 dBゲイン: < -104 dB、< 0.00063% ・チャンネル・セパレーション: > 110 dB ・S/N比(SNR ): > 117 dB RMS unweighted、> 120 dB(A) ・等価入力ノイズ(EIN)、30 dBゲイン: 123 dB RMS unweighted、125.5 dB(A)@ 150Ω ・最大入力レベル、ゲイン0 dB: +18 dBu ・最大入力レベル、ゲイン75 dB: -57 dBu TRS入力 1 - 4: 以下を除き上記と同一: ・S/N比(SNR): 115 dB RMS unweighted、118 dBA、TRSジャック、バランス ・ゲイン範囲: 42 dB、1 dBステップ ・最大入力レベル、ゲイン8 dB: +20 dBu ・最大入力レベル、ゲイン50 dB: -22 dBu ・切り替え可能なハイ・インピーダンス(アンバランスTS): 1 MΩ |
アナログ出力 | Phones 1/2: ・解像度 AD: 24 Bit ・ノイズ(DR): 115 dB RMS unweighted、118 dBA ・周波数応答@ 44.1 kHz、-0.5 dB: 9 Hz - 22 kHz ・周波数応答@ 96 kHz、-0.5 dB: 9 Hz - 45 kHz ・周波数応答@ 192 kHz、-1 dB: 8 Hz - 75 kHz ・THD+N: < -100 dB、< 0.001% ・チャンネル・セパレーション: > 110 dB ・出力: 6.3 mm TRSステレオ(アンバランス)またはモノラル(バランス)ジャック ・0 dBFSでの最大出力レベル :+13 dBu(アンバランス)、+ 19 dBu(バランス) |
デジタル入力 | MADI: ・BNC経由の同軸、75Ω、AES10-1991に準拠 ・オプションのオプティカルSFPモジュール ・62.5/125および50/125互換 ・56チャンネル / 64チャンネルの両モードに対応、96kフレーム対応 ・シングル・スピード: 最大64チャンネル24 Bit 48 kHz ・ダブル・スピード: 最大32チャンネル24 Bit 96 kHz ・クワッド・スピード: 最大16チャンネル24 Bit 192 kHz ワード・クロック: ・75Ωのワード・クロックBNC接続 ・44.1 kHz - 192kHzをサポート ・フル・スピードまたはシングル・スピードの操作をサポート ・SteadyClock FSは低ジッター・クロック信号を抽出します ・Intelligent Clock Controlはクロック・ソースをシームレスに切り替えます |
デジタル出力 | ADAT: ・3 x TOSLINK ・標準:24 チャンネル、24 Bit、最大48 kHz ・S/MUX:12 チャンネル 24 Bit / 96 kHz ・S/MUX4:6 チャンネル 24 Bit / 192 kHz MADI: ・BNC経由の同軸、75Ω、AES10-1991に準拠 ・オプションのオプティカルSFPモジュール ・62.5/125および50/125互換 ・56チャンネル / 64チャンネルの両モードに対応、96kフレーム対応 ・シングル・スピード: 最大64チャンネル24 Bit 48 kHz ・ダブル・スピード: 最大32チャンネル24 Bit 96 kHz ・クワッド・スピード: 最大16チャンネル24 Bit 192 kHz ワード・クロック: ・75Ωのワード・クロックBNC接続 ・44.1 kHz - 192kHzをサポート ・フル・スピードまたはシングル・スピードの操作をサポート ・SteadyClock FSは低ジッター・クロック信号を抽出します ・Intelligent Clock Controlはクロック・ソースをシームレスに切り替えます |
一般 | ・寸法: 440 x 44 x 243 mm(17.3" x 1.7" x 9.6") ・重量: 2.8 kg(6.2 lbs) ・パッケージ: 560 x 315 x 115 mm(22.1" x 12.4" x 4.5") ・電源:内部30W 100 - 240 V AC、外部12V 2.5 A DC(オプション) ・消費電力: 通常時 20 W、スタンバイ 0.5 W |
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