SPAT Revolutionは、IRCAMの音響と空間認識の研究成果と、Flux::のプロフェッショナル向けオーディオ製品開発における長年の経験をベースに開発された、最も多機能で先進的なリアルタイムで動作するイマーシブ3Dオーディオ編集アプリケーションです。
複数の立体空間を擬似的にソフトウェア内にセットアップ、アコースティック・シミュレーションを行った上で、サラウンドから7.2.1ch、22.2chまで、様々な立体音響のスピーカー配置用にオーディオ信号を出力します。
入力と出力チャンネル数、入出力トランスコーダーの使用数に上限はありません。
Flux::は、2020年12月17日、Spat Revolutionの20.12メジャーアップデートを正式に発表しました。 新しい20.12アップデートは、機能強化に加えて新機能を多数搭載、安定性と互換性を向上させるメジャーアップデートであり、macOS CatalinaとBig Surに対応、Apple notarizationも取得、WindowsとmacOSの最新OSでのパフォーマンスを向上させています。 20.12アップデートでは、いつリリースされたかを簡単に確認できるよう、新しいバージョン管理システムが導入されました。バージョン番号は、実際のソフトウェアのリリース日の年と月、20.12のように記載され、次に4桁のビルド番号が表記されます。
アップデート内容の詳細についてはこちらをご覧ください。
簡単な操作性を重視したソリッドなオブジェクト・ベースのコンセプトで設計されたSPATは、空間的広がりに関わる様々なパラメーターを変化させ、すべてをオートメーション可能です。3Dオーディオの出力フォーマットに依存することなく、様々な種類のハードウェアとソフトウェアを入出力に設定可能、オーディオとオートメーション(Open Sound Controlを使用)のネットワーク伝送にも対応しています。Pure Analizer Systemの技術を応用し、3Dの音像を美しいグラフィックで表現、制作者の創造力を刺激するアプリケーションです。
SPAT Revolutionはスタンド・アローンのアプリケーションで、ハードウェアのI/OはASIO (Windows)とCore Audio (Mac OS X)をサポート、入出力数に制限はなく、Open Sound Control (OSC)を使ってDAWソフトウェアと統合的に使用することが可能です。
SPAT Revolutionは、チャンネルベース、7次までのアンビソニック、バイノーラル、トランスオーラル、MS、A-フォーマット、Bフォーマット、UHJ、Eigenmikeなど、様々なフォーマットのオーディオをそのまま入力ソースとして扱うことが可能です。プロセス後の出力は、ステレオ、5.1、Cube、Auro 3D、DTS、Atmos、22.2chを含む、様々なスピーカーの配置形式で出力可能です。
チャンネルベースのスプリッター/アグリゲーター、HOAからHOA、HOAからチャンネルベース、A-FormatからB-Format、A/B-FormatからChannel Based、B-FormatからUHJ、UHJからB-Format、MSからチャンネルベース、バイノーラルからトランスオーラル、トランスオーラルからバイノーラル、EigenmikeからChannel Basedなど、様々な形式の入出力フォーマットを変換するトランスコーダーも装備しています。
各入力ソースは、個別に設定可能なパラメーターのセットが用意されています。空間内での位置、指向方向、放射角度といったソースとなる音源のあらゆる特性の設定に加えて、プレゼンス、Warmth(暖かさ)、Brilliance(明瞭度)といった知覚に関わる要素も入力ソース毎に設定が可能です。
立体音響におけるクリエイティブなワークフローをさらに強化するために、SPAT Revolutionは、HRTF Sofaサポート、ソースまたはマスターバスにVSTエフェクト(オートメーション対応)をインサート可能、OSCサポート、複数の3Dビュー、タイムコード・シンクとPython(パイソン)スクリプトのサポートなど、様々な追加機能を備えてています。
SPAT RevolutionはMac OS XとWindowsでスタンドアローンのアプリケーションとして動作、ハードウェアのI/OはASIO(Windows)とCore Audio(Mac OS X)に対応、Pro Tools、Nuendoをはじめとする各種DAWとは、Open Sound Control (OSC)を使って統合的に動作します。
・無制限のオーディオ入出力数(コンピューターとオーディオI/Oのスペックに依存)
・プラグインを使ってDAWと連携し、オーディオを送受信(AAX, AU, VST)
・Sources(ソース)Rooms(ルーム) Masters(マスター)のすべての設定をプラグイン(AAX, AU, VST)経由でオートメーション可能(ローカル・オーディオ・パスまたはネットワーク経由のOSCを利用)
・3D空間上に配置するソースの数は無制限
・384kHzまでのサンプルレートをサポート
・対応オーディオ・フォーマット:チャンネル・ベース(C.B)、高次アンビソニック(HOA)、Aフォーマット、Bフォーマット、UHJ、Mid-Side(MS)、バイノーラル、トランスオーラル
・無制限の3D音響空間編集バス
・Stereo (AB, XY, MS)
・ステレオ(AB, XY, MS)
・ヘッドフォン用のバイノーラル・レンダリング(ニアフィールド・エフェクトを補正)
・モニタースピーカー用のトランスオーラル・レンダリング
・ベクター・ベースのアンプリチュード・パンニング(VBAP 2D & 3D)
・距離ベースのアンプリチュード・パンニング(DBAP 2D & 3D)
・ベクター・ベースのアンプリチュード・パンニング(VBAP 2D & 3D)
・Nearest-neighbourアンプリチュード・パンニング
・スピーカー配置補正アンプリチュード・パンニング
・アンビソニック互換アンプリチュード・パンニング
・Bフォーマットと高次アンビソニック(HOA)、7次までのエンコードとデコード、異なるデコーディング手法を選択可能(Projection, Pseudo-Inverse, Energy-Preserving, AllRAD)
・入力と出力のトランスコーダー:チャンネル・ベースからチャンネル・ベース、チャンネル・スプリッターとアグリゲーター、HOAからHOA(ノーマライゼーションとチャンネルのアレンジ)、HOAからチャンネル・ベース
・スピーカー配置の編集が可能、ステレオ、クアッド、5.1、7.1、CUBE、Dolby Atmos(7.1.2 Bed)、Auro 3D、Mpeg H、Demi Sphere、NHK 22.2などの主要なフォーマットをプリセット
・スピーカーのタイムアライメントとゲイン補正機能
・バイノーラル・モニタリング
・IRCAMの音響空間エンジンを採用したリバーブ・エンジン
・音響的な認知に関わるパラメーター:Warmth(暖かさ)& Brilliance(明瞭度)、Presence(存在感)& Proximity(近接感)、Room Presence、アーリー & レート・リバーブ、Intimacy(深度)、Vivacity(陽度)
・ソースからの放射を簡単に調整(放射角度と指向方向)
・低域のマネージメント、イコライザー、ドップラー・エフェクト、空気吸収
・精密な信号レベルのコントロール
・3Dのシーン・ビュー
・3D空間で信号の広がりを視覚的に表示
・操作画面のグラフィックを簡単にカスタマイズ
・最適化されたレンダリング(低CPU消費)
・OSCを使った外部コントロール
・AES-69 SOFA HRTF(頭部伝達関数)ファイルをサポート、IRCAMのサーバーに接続してHRTFデータを取得
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