2つの伝説的マイクプリ。
Focusrite ISA Twoは、オリジナルのISA 110モジュールに搭載されていたマイクプリアンプのうち2つの独立したモジュールを一つのユニットに組み込んだものです。
伝統的な最高のソリッドステート電子回路と、ルパート・ニーブ自身が特別に指定したオリジナルのインプット・トランスLundahl LL1538で構成されます。
ボーカルと楽器の録音やピアノのステレオ収録など、”Two”は非常に万能な数と言えます。マイクプリは2つしか必要としないとしても、その作りや部品は最高のものでなくてはなりませんね。
もしさらに多くのチャンネルが必要なら、 ISA 428 Mk II (4チャンネル)and ISA 828 (8チャンネル)のモデルもご用意しています。
Focusrite ISAシリーズの歴史は1985年までさかのぼります。
それはジョージ・マーティンが、伝説的コンソール設計者ルパート・ニーブにAIR Montserratスタジオにあったコンソールのための、新しいモジュールの設計を依頼したことに端を発します。
そして製作されたモジュール ISA110が非常に優れていたために、ロンドンのAIR Studiosからも同様の依頼がやってきました。
これらのオリジナル・モジュールが今日のFocusrite ISAシリーズの基礎となっています。
伝説的なサウンドが、世界中のスタジオ、アーティスト、プロデューサー、エンジニアのもとへ届けられたのです。
文字通り何百というヒット曲が、Focusrite ISAシリーズを通じて作られ、そして現在へと続いているのです。
オリジナルのマイクプリに一つだけわずかな調整が行われました。
オリジナルのISA 110は固定のインピーダンスに設定されており、それは当時のマイクには理想の設定でもありました。
ISA Twoでは3つのインピーダンス設定が追加され、ビンテージからモダンなマイクまで、多彩なマイクで最良の結果が得られるようになりました。
ビンテージ・マイクには、その伝統的で暖かなサウンドの求める入力を。
モダンなマイクにはかぎりなく透明なサウンドを。
もちろんマイクの隠された魅力を引き出すための実験も可能です。
さらに80dBを誇るゲインステージで、およそあらゆるマイクに対応することができます。
マイクプリのほか、ISA Twoにはフロントパネルにはインストゥルメント・レベルに対応する入力が設けられ、ギター/ベースなどをすぐに接続することができます。
リアパネルにはライン入力と、合わせてバランス・インサートポイントも用意されており、フロントパネルから有効化してEQやダイナミクスを始めとするアウトボード機器のインサートが可能となっています。
これらに加え、キャリブレートされた8つのLEDメーター、可変式カットオフを持つハイパスフィルターも備えます。
ISA Twoはレコーディングにおけるあらゆるニーズに、最高のクオリティで応えます。
Lundahl LL1538マイク入力トランス
ルパート・ニーブはオリジナルのISA 110に、Lundahl LL1538をマイク入力トランスとして採用していました。
Lundahlトランスは、今日でも入手可能な中では最高品質のマイク入力トランスとして認知され、ISAマイクプリの全シリーズに使用されています。
さらにISAシリーズの回路に使われた非常に調整の難しいZobelネットワークも、ルパート・ニーブの熟練の知識と黄金とも称される耳によって完成されました。
最大80dBのゲイン
最大80dBのクリーンかつ歪みのないゲインを備えます。
高い評価を誇るISAのトポロジーは、もっとも高いゲインレベルにおいても低ノイズを実現します。
トランスのみでも20dBものゲインを得ることができ、ISAの入力ステージでは60dBのゲインを追加することが可能です。
結果、80dBという驚くべきゲインをマイク入力で得ることができます。
入力インピーダンス切り替え
入力インピーダンスは、オリジナルのISA110を含む4つの異なるタイプから選択できます。
お使いのマイクがビンテージモデルであっても、プリアンプと適切にマッチングさせ、ベストなサウンドを引き出します。
インピーダンスは、フロントパネルから選択でき、電源をオン・オフしても設定は保持されます。
ユーザー・キャリブレーション対応メーター
各チャンネルには信号のレベルをくっきりと表示するLEDメーターが用意されています。
DAW側のコンバーターなどに合わせるための調整ノブがリアパネルにあります。
クリッピングなどを回避するための確実な設定が可能となっています。
フロントパネル・インストゥルメント入力、リアパネル・ライン入力
フロントパネルには2つの1/4インチ・ジャックが備えられ、非常に透明度の高いDI入力を提供します。
リアパネルにはTRSラインが設けられており、必要とする入力を順送りに切り替えて選択することができます。
可変カットオフ・ハイパスフィルター
大きなノブと自照式のボタンでアクセスの容易なハイパスフィルターは18dB/octとオリジナルのISA110モジュールと同じデザインを採用しています。
唸りや響きといった不要な低域のサウンドのカットに最適なフィルターです。
16-420Hzと幅広いレンジで、不要な音を取り除き、必要なものだけを残すことができます。
リアパネル・バランス・インサート
各チャンネルには独立したバランス・インサートポイントが用意されています。
1/4インチTRSによりセンド・リターンが可能なため、外部シグナル・プロセッサーを接続し、フロントパネルの自照式ボタンからオン・オフを切り替えることができます。
Front panel, per channel | ・1/4" instrument input ・Variable input impedance - Low, ISA 110, Medium, High ・Input selection - Mic, Line, Instrument ・0 - 30 dB/30 - 60 dB gain switch ・Phantom power switch ・Phase invert switch ・0 - 60 dB gain in 10 dB steps ・0 - +20 dB continuously variable trim ・Variable high-pass filter with on/off switch ・Insert point on/off switch ・Eight-LED user-calibrated level meters ・Single power switch |
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Rear panel, per channel | ・XLR-F mic inputs ・1/4" TRS line inputs ・1/4" TRS Sends ・1/4" TRS Returns ・XLR-M line output ・Single peak meter calibration dial ・Single IEC power socket |
Maximum Input and Output Levels | Maximum Output Level:+24 dBu with a THD+N < 0.01% at 1kHz measured with 150 Ω source impedance and 22Hz/22kHz band-pass filter Maximum Microphone Transformer Input Level:+7 dBu with a THD+N < 0.7% at 1kHz measured at 0 dB of gain with 150 Ω source impedance and 22Hz/22kHz band-pass filter |
Mic Input Response | Gain range:0 dB to +60 dB in 10 dB steps, plus 0 dB to +20 dB continuously variable trim Input Impedance: Low = 600 Ω ISA 110 = 1.4 kΩ Med = 2.4 kΩ High = 6.8 kΩ EIN (Equivalent Input Noise):-127 dB Noise:-97 dBu Signal-to-Noise Ratio:121 dB relative to max output +24 dBu Total Harmonic Distortion + Noise:< 0.0007% at 1 kHz Frequency Response:-0.5 dB at 10 Hz,-1 dB at 135 kHz, relative to 1 kHz At +60 dB gain:-6 dB at 10 Hz, -1 dB at 115 kHz, relative to 1 kHz CMRR (Common Mode Rejection Ratio): -94 dB for mic input at 60 Hz for max. output = +24 dBu -91 dB for mic input at 10 kHz for max. output = +24 dBu Crosstalk Channel to Channel:Mic input, with I/P = 0 dBu, gain = 0 dB @ 1 kHz input to channel A, channel B output = -85 dB |
Line Input Response | Gain range:-20 dB to +10 dB in 10 dB steps, plus 0 dB to +20 dB continuously variable trim Input Impedance:10 kΩ from 10 Hz to 200 kHz Noise:-97 dBu Signal-to-Noise Ratio:121 dB relative to max output +24 dBu Total Harmonic Distortion + Noise:< 0.0002% at 1 kHz Frequency Response:-0.3 dB at 10 Hz, -1 dB at 80 kHz, relative to 1 kHz Crosstalk Channel to Channel:Channel B output= -91 dB |
Instrument Input Response | Gain range:+10 dB to +40 dB continuously variable trim Input Impedance:2 MΩ Noise:Minimum gain (+10 dB) = -95 dBu Frequency Response:-0.1 dB at 10 Hz,-1 dB at 115 kHz, relative to 1 kHz At maximum gain (+40 dB):-2.5 dB at 10 Hz, -1 dB at 110 kHz, relative to 1 kHz |
High-Pass Filter | Roll-Off:18 dB per octave (3 pole filter) Frequency Range:Continuously variable from 16 Hz to 420 Hz (-3 dB) |
Dimensions | 480 mm x 280 mm x 44 mm |
Weight | 3.7 kg |
スタッフコメント