Manley COREは、一言でいうと、Manley Labs社が誇る人気のアウトボードを最新のテクノロジーで組み合わせ、わかりやすいフロントパネルの配置によって使いやすさも追求したチャンネルストリップです。
この2Uラックサイズのシングルチャンネルチャンネルストリップには、チューブマイクプリアンプ、ELOPコンプレッサー、3バンドEQ、反応の速いFET“ブリックウォール”リミッターが一体化しています。
既存の人気製品の「美味しいところ」を単に組み合わせたのではなく、そのユーザーインターフェースもとても考えられています。信号の流れに沿った各スイッチやノブを配置し、しかもそのノブも必要最小限にしています。直感的に使用でき、作業効率もアップ。特に専任のエンジニアではなく、ミュージシャンが自らレコーディングする場合に、そのパフォーマンスに集中しつつ最高のサウンドを得られます。
○Manley COREの主な特長
・マイク/ラインプリアンプ部
オリジナルの“MANLEY IRON”入力トランス(ハンドワインディング)から入力された信号は、Manley VOXBOXやManley DUAL-MONO/MONO MIC PREで使われいるのと同様のオールチューブ(ゲイン用の12AX7WAとホワイトフォロワ用の6922)によるClass-Aプリアンプ回路へ送られ増幅されます。
安定化された300 Vの電源で動作するプリアンプ部は、充分なヘッドルームを誇り低歪みでふくよかなサウンドを提供します。またマイクプリアンプからの直接の出力信号を取り出せるダイレクトアウト端子も装備されています。・ダイレクトインジェクション(DI)部Manley SLAM!と同様のFETで構成されたDI回路は10 MΩの入力インピーダンスで動作し、ギター、ベース、またはキーボードなどの信号を確実にハンドリングします。
・コンプレッサー部
Manley VOXBOXで使われているELOPテクノロジーを採用したコンプレッサーで、3:1のレシオで動作します。マイクプリアンプの前段に配置されているので、マイクプリ部での歪みを防ぎます。バイパススイッチが装備されています。
・イコライザー部
LOW(80 Hz)とHI(12 kHz)の帯域にはBaxandallタイプのシェルビングEQを装備、±12 dBの可変レンジを持ちます。MID帯域は2つの帯域(100 Hz – 1 kHzまたは1 kHz – 10 kHz)の切り替えで、かつ周波数ポイントはスィープできます。可変レンジは±10 dBです。
・リミッター部
アタックが超高速のFET回路によるbrickwallタイプのリミッターです。また最終段には10 dBのゲインコントロールも装備しています。
・メーター部
視認性のよいアナログメーターを搭載。プリアンプの出力、最終的な出力、そしてコンプレッサーのゲインリダクションを切り替えて表示できます。
マイクインプット | バランスXLR(トランスカップル)、入力インピーダンス = 1250 Ω |
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ラインインプット | バランスXLR、入力インピーダンス = 10 kΩ |
DIインプット(フロントパネル) | アンバランス標準フォーン、入力インピーダンス = 10 MΩ |
インサート端子 | 標準TRSフォーン、SEND出力インピーダンス = 50 Ω、 |
RETURN入力インピーダンス = 13 kΩ(マイクプリ部とEQ部の間) | |
ダイレクトアウトプット | バランスXLR、出力インピーダンス = 50 Ω |
メインアウトプット | バランスXLR、出力インピーダンス = 50 Ω |
コンプレッサー最大ゲインリダクション | 16 dB |
コンプレッサーアタックタイム | 60 mS – 5 mS(6dBコンプレッション時) |
コンプレッサーリリースタイム | 1.5 S – 100 mS(6dBコンプレッション時) |
ダイナミックレンジ | 90dB以上 |
周波数特性 | 10 Hz - 20 kHz ±0.5 dB |
THD & ノイズ (1kHz @ +4 dBm) | 0.02 % (Lowゲインセッティング時) |
電源投入時のオートミュート時間 | 30 S |
消費電力 | 35W |
電源電圧 | 90 - 254 VAC (ユニバーサルタイプ) |
外形寸法 | 88 x 480 x 180 mm H x W x D (19インチラック2U) |
本体重量 | 3.8kg |
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