“シリーズ180” はそれぞれ異なる指向特性を持つ3つのコンパクトなミニチュアマイクロフォンで構成されており、KM184マイクロフォンは、70年代以来世界的に使用された実績のあるKM84の後継者です。
圧力傾斜型トランスデューサーのKM184の特徴は、0°軸だけでなく横方向(軸オフ)のサウンド入射にも非常にスムーズな周波数特性を備えています。
KM184はKM84と同じカプセルですが、マイクロフォンは0°の周波数特性が少しだけ異なります。KM184は、KM140で導入されて非常に成功した、9kHzを僅かに上昇させた特性を持っています。
そのため、フラットな周波数特性を持つKM84と比較すると、より新鮮でより活発な音色バランスとなっています。
シリーズ180マイクロフォンは、優れた技術スペックに帰着したKM100システムで使用されているトランスレス回路と同じ回路を備えています。
KM84と比較すると、固有ノイズレベルをわずか22dB (CCIR) まで削減したことと、138dBまで音圧の処理能力を上昇させたことで、KM184のダイナミックレンジは24dB増加しています。
マイクロフォンは、例えばDATレコーダーのようなアンバランス入力の機器に接続しても、何ら問題なく動作します。
“シリーズ180” の出力は、すべてのNeumannマイクロフォンに同じく、バランス型でファンタム (48 V) パワードです。
| 音響的動作原理 | 圧力傾斜型トランスデューサー |
|---|---|
| 指向特性 | カーディオイド |
| 周波数特性 | 20 Hz - 20 kHz |
| 感度1kHz/1kΩ | 15mV/Pa |
| レーテッドインピーダンス | 50 Ω |
| レーテッド負荷インピーダンス | 1000 Ω |
| S/N 比, CCIR1) (rel. 94 dB SPL) | 72dB |
| S/N 比, A-weighted1) (rel. 94 dB SPL) | 81dB |
| 等価ノイズ レベル, CCIR1) | 22dB |
| 等価ノイズ レベル, A-weighted1) | 13dB-A |
| 最大 SPL for THD 0.5%2) | 138dB |
| 最大出力電圧 | 10dBu |
| 動作電圧 (P48, IEC 61938) | 48V ± 4V |
| 消費電流 (P48, IEC 61938) | 3.2 mA |
| 接続コネクタ | XLR3F |
| 重量 | 約80g |
| 径 | 22mm |
| 長さ | 107mm |
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