『SYNCHRON STRINGS PRO』は、豊富なアーティキュレーション、自然なトランジション、そして高品位なサウンドをリソースに優しい形でパッケージングした、ストリングスアンサンブル音源です。
ノートのフェードイン、トランジション、フェードアウトはリアリティに大きな影響を及ぼします。
Vienna Symphonic Libraryでは進化したサンプリングシステムを開発し、実際の演奏から何千ものアーティキュレーションをレコーディングしてこれを組み合わせることで、世界最高峰のウィーン演奏家たちの芸術性をそのまま収めることに成功しました。
『SYNCHRON STRINGS PRO』は、一部に『SYNCHRON STRINGS 1』に収録されたいくつかのサンプルを用いながら、表現力向上のためにほとんどのサンプルを新録音しています。『SYNCHRON STRINGS 1』に新たな機構とアーティキュレーションを追加し、ダイナミックレイヤーを省略することで表現力とコンピューターへの負荷を抑えたものになっています。
世界最高峰のミュージシャンが生み出す魔法の源泉はノートの始まりとリリースにあります。本製品ではサステイン、レガート、ポルタメントそれぞれにオリジナルのアタック・リリースバリエーションの全てを用いることによって演奏家たちの繊細なニュアンスを表現します。
また、オートメーションを用いずともマルカートアタック、ソフトアタック、ソフトクレッシェンドなど、ミュージシャンが実際に演奏したサウンドを表現します。エスプレッシーボも同様で、エクスプレッションを用いたものとは本質的に異なる自然な表現・音質を再現します。
演奏家のポテンシャルを引き出すため、実際のスコアリング・セッションのような環境にアンサンブルを置き、数千に及ぶ素早いフレーズを録音しました。
これを元にサンプル単位へと編集することにより、本物のエネルギーとドライブ間のあるショートサンプルを抽出することに成功。これにSynchron Playerの先進的なアルゴリズムが組み合わさることにより、本物のトランジションを自然に再現することができるようになりました。あらゆるテンポでのランや素早いフレーズを、今までにないクオリティで提供します。
Synchron Stage Vienna の広大なサウンドをレコーディングするために、VSL のエンジニアは8つのポジションに位相マッチングされたマイクを設置しました。レコーディングされた各ポジションの一部または全てをミックスすることで、必要な距離感や音像を自在に作り出すことができます。
1st Violins (14), 2nd Violins (10), Violas (8), Cellos (8), Double basses (6) の各セクションは伝統的なシートポジションで個別にレコーディングされています。また各セクションはステレオ・フォーマットに加えて5.1 サラウンド、9.1 Auro 3D(またはDolby Atmos などの臨場感のあるフォーマット)がレコーディングされており、各フォーマットをミックスすることで、広大なサウンドを得ることができます。
SYNCHRON PLAYER」には最新のオーディオ・エンジンが搭載されており、前例のないストリーミング・パフォーマンスと洗練された使い勝手を提供します。「SYNCHRON PLAYER」には5バンドEQ内蔵のミキサー、位相の補正のためのディレイ、アルゴリズミック・リバーブ、フェーズ・スイッチ、フレキシブルなパンコントロール、サチュレーション、ディレイ、コンプレッサー、オートゲインなどのエフェクトも搭載されています。
・ウィーン演奏家の芸術的な表現
・豊富なアーティキュレーション
・本物のノートトランジション
・自然なサウンドを提供する、新しいアジャイルレガート
・ソフトアタックとソフトリリースの追加サンプル
・ポルタメントとフラウタンド・レガートを追加
・ビブラート・コントロール、ビビッド・ダイナミクス
・ワールドクラスのスタジオ「Synchron Stage Vienna」でマルチマイク収録
・省リソース設計と容易な操作感
・『SYNCHRON STRINGS 1』からのクロスグレードを用意
・1st Violins (14)
・2nd Violins (10)
・Violas (8)
・Cellos (8)
・Double-basses (6)
グループ | アーティキュレーション |
---|---|
Short notes | ・スタッカート ショート/レギュラー、ボールド/アジャイル ・スタッカート ショート/レギュラー、フォルティシモ/ハーシ(harsh) ・スピカート ・デタッシェ |
Long notes | ・サステイン、レギュラー・ヴィブラート、モルト・ヴィブラート、センツァ・ヴィブラート(ビブラート・クロスフェード機能) ・エスプレッシーボ・ピアノ ・ベリーソフト(ピアニッシモ/フラウタンド) ・アタックとリリースのバリエーション(モルト・ヴィブラート、センツァ・ヴィブラートを除く) |
Legato | サステイン、レギュラー・ヴィブラート、モルト・ヴィブラート、センツァ・ヴィブラート(ビブラート・クロスフェード機能) ・エスプレッシーボ・ピアノ ・ベリーソフト(ピアニッシモ/フラウタンド) ・アタックとリリースのバリエーション(モルト・ヴィブラート、センツァ・ヴィブラートを除く) |
Legato agile | ・レガート・アジャイル(アタックとリリースのバリエーションを含む) ・オート・スピード オプション |
Portament | ・ポルタメント(アタックとリリースのバリエーションを含む) |
Dynamics | ・スフォルツァート ・ソフト・スウェル(ノーマル/ソフトリリース) ・クレッシェンド(ショート/ロング) ・ディミヌエンド(ショート/ロング) |
Tremolo | ・トレモロ・サステイン(マルカート/レギュラー・サステインへのクロスフェード機能) ・同期トレモロ(120/130/140/160 BPM、ノーマル/カット リリース) |
Trills | ・トリル(半音) ・トリル(全音) |
Pizzicato | ・レギュラー・ピッツィカート ・バルトーク・ピッツィカート ・コル・レーニョ |
Harmonics | ・サステイン ・トレモロ・サステイン ・サステイン-トレモロ、レギュラー-ハーモニクスへのクロスフェード機能 |
Ponticello | ・ショート・ノート(ボールド/アジャイル) ・サステイン ・レガート ・トレモロ・サステイン(マルカート・アタック機能) ・レギュラー・アーティキュレーションからのクロスフェード機能 |
Standard ライブラリ(本製品)とExtended ライブラリ(別売)には同じアーティキュレーションが収録されていますが、マイク・ポジションが事なります。
マイク・ポジション | スタンダード | エクステンデッド(別売り) |
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1. Close Mic (Mono) | ○ | |
2. Mid Mic - 奏者前方 (L/R) | ○ | |
3. Rear Mic - 奏者後方 (L/R) | ○ | |
4. Main/Room Mic - デッカツリー ステレオ (L/R) | ○ | |
5. Main/Room Mic - デッカツリー センター (Center) | ○ | |
6. Main Surround - (L/R) | ○ | |
7. High Stereo (3D) - Stereo (L/R) | ○ | |
8. High Surround (3D) - Stereo (L/R) | ○ |
メイン・ステレオ・ルーム・マイクの代わりにメイン・サラウンド・マイクを使用することで、より広大なサウンドのミックスも可能です。またサラウンド・シグナルを他のマイク・シグナルとブレンドすることで、ステレオ・フォーマットでもより緻密でより鮮明なサウンドを得ることができます。
ご使用にあたって
・本製品のご利用にはiLok License Manager(無償)の導入と、iLokドングル(iLok2/iLok3)またはiLok Cloud(ドングル不要)を使用した認証が別途必要です。
・122.7 GB以上(スタンダードのみ)または237.8 GB(スタンダード+エクステンデッド)の空き領域が必要です。
・SSD (M2, SATA 6 or USB3/3.1 UASP 対応) の使用を推奨します。
・本ライブラリはVIENNA INSTRUMENTS ソフトウェアならびにVIENNA INSTRUMENTS PRO ソフトウェアに対応していません。専用ソフト「SYNCHRON PLAYER」でのみお使い頂けます。
・サウンド・モジュールをスムーズに動作させる為に、処理速度の速いCPU及びRAMメモリに十分な余裕があるコンピュータにインストールしてご使用されることをお奨めいたします。
・本製品をご使用いただくにはインターネット経由でのレジストレーション(開発元への製品登録)、アクティベーション(VIENNA キーへのライセンス登録)が必要となります。レジストレーション、アクティベーションにはインターネットへの接続環境、及びE-Mailアドレスが必要となります。
・ここに掲載している製品の仕様は、予告無く変更されることがあります。
動作環境 | 最新の動作環境につきましてはこちらよりご確認ください。 |
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