ニュース

Solid State Logic SSL2シリーズの第二世代は最新のESSコンバータを搭載した自信作!

2024.10.02

初代SSL2/SSL2+の突然の生産完了アナウンスから時を待たずしてやっぱり出ました第二世代!2024年10月11日発売で、ご注文受付中です。

基本レイアウトは変わらずに、同社のコントロールサーフェスUC1やUF8のようなブラックとシルバーを基調としたより精悍な顔立ちになりました。進化したポイントは5つです。

①次世代32bit/192KHz AD/DAコンバーター搭載 (前モデルは24bit/192KHz)
②各CHにハイパスフィルターを追加 、On/OffがわかかりやすいLED付スイッチに改善 
③前面に楽器用ハイインピーダンス入力搭載<自動検知> (前モデルはLineInと共有で背面に設置)。
④前面にヘッドホン入力(SSL2はHP出力が2つに増設。レベルポットは共通 /2+は前モデル同様 2系統のヘッドホン出力を搭載)
⑤SSL2+MKⅡの出力は4つ全てバランスTRSに仕様変更

①ダイナミックレンジが大幅改善

AD/DAコンバータが24bit/192kHzから待望の32bit/192kHzになりました!
デジタルの限界値が上がりそれに伴いアナログのコンポーネントもブラッシュアップされており、ダイナミックレンジが大幅に向上し、クリアなサウンドを実現しました。旧シリーズからの買い替えの価値は大アリです。特にギターや歌の宅録でマイクプリやケーブルなど替えようと思っていた方は、オーディオ・インターフェースのグレードアップでSSL2 MKIIとSSL2+ MKIIはかなりオススメです。DAの出音も初代と布1枚違います。スペックのメーカー公称ではゲインは変わっていないということですが、実際に聴いてみると2dBほど上がっているのか、4Kボタンの乗りがパワフルになっているように感じます。

ダイナミックレンジの向上は一目瞭然!Super Analogマイクプリや4Kファンクションはそのままに音質向上につながる進化があるのは嬉しい。またDA(Line out、Headphone out)の大幅な改善が制作のシビアな判断を可能にする。

②ハイパスフィルター搭載!ボタンはLED付きのラッチ式に。

ボーカルやギターのレコーディングで必須のハイパスフィルターを搭載。カットオフ周波数は75Hz、スロープは18dB/オクターブです。ヴォーカルには不要な帯域は予めカットしておく方が後処理が楽になり仕上がりが良くなります。プラグインでどうにでもなりますがオーディオ・インターフェース上で掛けることができるのは便利です!またインプット切り替えのボタンがラッチ式になって回路を通らなくなったため、それも音質向上に一役買っているのではないでしょうか。

HI-Zボタンがハイパスフィルターボタンに。また初代のボタンはON/OFFが分かりにくかったが、MKIIではLEDが下に付いたため判別しやすくなった。

③専用INST入力設置でスッキリ

こちらは見たままですが単純に前面にあった方が使いやすいですね。ちなみに前面にジャックが増設されましたが、INSTジャックにプラグを差し込むと、背後のチャンネルのマイク/ラインにケーブルが挿さっていても全面のINST入力が優先されます。つまり全部挿しっ放しにしておいて、ボタンで入力の選択を切り替えるということはできないのでご注意を!初代に付いていたLine/Hi-Z切り替えボタンがMKIIではハイパスフィルターボタンになってます。

上段が初代、下段がMKII。

④ヘッドホン端子が前面に

ヘッドホンのジャック部分って常に折れてると気になりますよね。シンプルに前にあった方がジャック部分に負担が少なく精神衛生上も良いかも!SSL2+ MKIIの方はアーティストやエンジニアがそれぞれ独立したミックスを行えるようにHP1と2の両方をそれぞれ設定することが可能です。DAW上で出力先を3及び4にしたミックスを組み、本体の3&4ボタンを押すとヘッドホンにそれぞれアサインされます。

⑤SSL2+MKⅡの出力は4つ全てバランスTRSに仕様変更

上段が初代、下段がMKII。アウトプットジャックの形状も変化しているので内部パーツは大幅なプラッシュアップが図られていると思われる。

定番オーディオ・インターフェースは第三世代、第四世代と続いていきますがこのSSL2 MKIIとSSL2+ MKIIも続いていくことを期待します!非常に好感触でした。

ACID渋谷
シカゴハウスなどRAWな質感の音楽が大好物。ハードウェア愛好家です。シンセ関連お任せ下さい!
記事内に掲載されている価格は 2024年10月02日 時点での価格となります
ニュースの新着記事