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RMEがAD/DAコンバーター & デジタル・パッチベイ・ルーターの新製品「M1620 Pro」を発売!アナログ16イン/20アウトとMADI・AVB/Milanを1Uに統合

2025.05.07

RMEがAD/DAコンバーター & デジタル・パッチベイ・ルーターの新製品「M1620 Pro」を発売しました!

M1620 Proの前機種M1610 Proは様々なサウンド・エンジニアのニーズに応え、RME M-32 Pro ADとM-32 Pro DAを1Uデバイスに統合し人気を博しましたが、M1620 Proはさらに多彩な機能が進化しています。

M1610 Proからの主な変更点は、ADの16chはそのままにDA出力が20chへと増設(D-sub25ピンで16ch、4chはヘッドフォン出力を使用)されたことと、MADI、AVB/Milan、ADATをシームレスに総合するデジタル・パッチベイ機能の強化。そして入出力の動作が一目でわかるLEDメーターとディスプレイで構成された新フロントパネルを装備したところなどが大きなポイントです。

M-1620 Proは、イマーシブ・オーディオ再生、マルチチャンネル収録、ライブPA、ポストプロダクション、放送設備、そしてハイエンド・オーディオ・システムの構築に至るまで、あらゆるプロフェッショナル環境で圧倒的なパフォーマンスを発揮します。

アナログ16イン/20アウトとMADI・AVB/Milanを1Uに統合

M-1620 Proは、16チャンネルのアナログ入力と20チャンネルのアナログ出力を搭載し、ライン・レベル信号をMADI、AVB/Milan、ADATへとシームレスに相互変換・統合可能な、革新的なAD/DAコンバーター & デジタル・パッチベイ・ルーターです。

プロフェッショナル環境に求められる高音質と柔軟な入出力設定を兼ね備え、各16チャンネルのアナログ入出力に加え、2系統のヘッドフォン出力を搭載しています。

アナログ入出力はリア・パネルのD-Sub端子を介して接続し、+13 / +19 / +24 dBu (@0 dBFS)の3段階で基準レベルをチャンネルごとに個別設定することができます。一般的にこの機能はデジタル・トリムで実装されますが、M-1620 Proではアナログ領域で処理を行っているため、ライン・レベルに切り替えてもコンバーターのS/N比を損なうことなく、最適なレベル・マッチングが可能です。

またM-1620 Proには2系統のMADI入出力(オプティカル / オプションのコアキシャル)、最大8ストリーム / 128チャンネル対応のMILAN準拠AVB入出力、4系統のADAT入出力を備えており、用途に応じた多様なフォーマットをサポートします。これにより、さまざまなオーディオ機器との接続に柔軟に対応可能です。

AVB/Milan規格に準拠したデジタル・パッチベイ・ルーター

イマーシブ・スタジオ構築における新基準

M1620 Proが意識したのは、イマーシブ・スタジオ構築における新たな基準を創ること。そして急速に広まる次世代AVBネットワーク規格(RJ45ギガビット・イーサネット)のひとつMilanへの対応です。

低遅延で128チャンネルを送受信するAVB/Milan規格準拠

MilanとはAVBの規格のひとつで、ディタミニスティック(確定的)なネットワーク環境のもと、48kHzで最大128チャンネル、96kHzで最大96チャンネル、192kHzで最大64チャンネルの音声信号を低遅延で送受信、厳格なフォーマットの統一をすることで、互換性の問題を解決します。

またMilanにはIEEE 1722.1 ATDECCというオープン規格が含まれており、接続の制御だけでなくオーディオ・デバイス全体の制御も可能です。これを利用したd&b audiotechnikとL-Acousticsが共同開発した「Milan Manager」を使用することで、直感的でわかりやすい操作が可能です。

高い信頼性を実現する3つのリダンダント設計

M-1620 Proは、高い信頼性を実現するために3つのリダンダント設計を採用しています。2つのネットワーク・ポート、2つのMADI入出力端子(オプティカル端子は、オプションのオプティカルMADI SFPモジュールを使用)、ACおよび12V DC電源入力(オプション)を装備。システムに異常が発生すると即座に通知されるため、シームレスな運用をサポートします。

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