コンパクトな37鍵の筐体にJUPITER-Xの機能そのまま、更にスピーカーまで搭載。新開発のZEN-Core＆モデル音源を５レイヤー（プレイパート４、リズムパート１）でサウンドを構成。JUPITER-8、JUNO-106、SH-101などのアナログ・シンセサイザーから、XV-5080やステージ・ピアノ RDシリーズまで多彩なサウンドを網羅して搭載。社長が企画に携わったRoland肝入りの逸品！
まさに『膝の上に乗るRolandレガシー』といった感じで大満足なシンセです。

音色については文句なしのRolandサウンドがこれでもかとプリセットされていて、Jupiterをはじめとした過去の名機のサウンドを網羅するというコンセプトはAIRA SYSTEM-8に通じるものがありますが、ACBではなくZEN-Coreという新開発のサウンドエンジンによって、より洗練され、パワフルになった印象を受けました。
特に秀逸だと感じた機能は、AI技術を採用したというI-ARPEGGIOです。このアルペジエイターは使っていて音楽的に本当に気持ち良いと思うので、ぜひ一度実機で試してみて欲しいです。

電池駆動が最大の魅力！
レイヤーによる現代的な音作りが可能な、場所を選ばす持ち運べて手軽に演奏できるシンセサイザーであることが本機の魅力である。
このことを「JUPITER」の歴史に引っ張られず、もっともっと前面に押し出してプロモーションを展開して浸透させるべきだったのが悔やまれる。
同社のGO:MIXERに倣って「GO JUPITER !」「GO Synthe !」辺りのネーミングにした方がより分かり易かったろう。

現時点で電池駆動の電子楽器において世界一の性能を誇る。
このスペックなので仕方が無いのは分かっているし、開発側も承知しているだろうが、次はもう少し軽くしてください。