生々しい音なので、MIDIキーボードで弾いていると本当に琴を弾いているようで楽しい。
音はわりと硬質でアンサンブルの中でも埋もれにくい。
また、筆特有のチューニングがたくさん用意されているので、適当に弾くだけで簡単に「和っぽい」曲を 作ることができる。
以前まで幾つかバグがありそこだけ残念だったが、それも最近修正された。

発売同時に購入しなかった事を激しく後悔したくらい、素晴らしい音源です。
琴インストゥルメントとしては既にいくつか有名なものがリリースされていますが、今後数年は事実上これを基準としても良い位、高音質・高機能・低価格な一品です。

PREMIER SOUND FACTORYってまだそれほどメジャーではないですが、リリース済みの製品全てがとても良いものばかり。
「箏姫かぐや」購入をきっかけに全製品コンプリートを目指そうと決めました(笑)

PREMIERさんは当方は Drum Tree からのファンで（つまり乗り遅れたファンで）そこから PIANO Premier、Bass Premier と後追いで、KAGUYAに至ってはまだ試奏のみなのですが、やはり素晴らしかったです。
個人的にはPREMIERさんの素晴らしさはサンプル自体のヒューマンタッチにあるように思います。
近年の「プロ奏者のお手本」的なサンプルに辟易されていた方々には福音のようなライブラリー群です。
比べる対象としては失礼なのですが（汗）なにげに昔のサンプル音源（AKAIとかですね）にも現代のPREMIERさんの音に通じるような傾向があって、おそらく当時はキースイッチやラウンドロビンやツマミひとつでヒューマナイズなどといった技術も発想も無く、奏法はチェンネルで切り替えるしかなかったので各奏法や強弱に関して必要以上に大袈裟なサンプルが求められたというのがあったのだと思いますが、
PREMIERさんのサンプルひとつひとつにも、そういった奏者の「ぐっと気持ちを押し殺した静寂感」から「トップギアに入った時の感情の爆発感」までしっかりと丁重かつダイナミックに収められているように感じます。
だから時間のない時にベタに近い感じでバーっと打ってもしっかりとオケの中で立ち、逆に追い込めば追い込むほど同業者も「え？これ録ったんじゃないの！？」と驚いてくれるほどの結果が得られるのだと思います。
これらを日本のデベロッパーが作ってくれているという事に（しかも安い！）ずうずうしくも誇らしさを感じます。
次作、次々作ととても楽しみに致しております。