1964年(昭和39年)、フルレンジスピーカーユニットFE103の登場以来、限定モデルを除きFEシリーズはフェライトマグネットを搭載してきました。本シリーズはオーディオファンから高い支持を得ている高級なアルニコマグネットを搭載し、伝統のFEサウンドである元気で明るく見通しの良い音質はそのままに、表情が豊かで躍動感に溢れ、滑らかで心地好い上質な再生音を実現しました。フォステクスが誇るフルレンジの伝統に加わったアルニコマグネット搭載の「A」シリーズは、最先端の技術でアルニコマグネットの良さを最大限引き出した8㎝と10㎝のスペシャルなレギュラーシリーズをラインナップいたします。
レギュラーのFEシリーズ初となる、表情豊かで心地好い音質で定評のアルニコマグネットを採用。また磁気回路内のポールピースには銅キャップを配置することで電流歪を低減、駆動系の低歪み化により中高域の明瞭度を一層向上させています。
コーン紙は、繊維が細くしなやかで密度の高い ES コーンを 2 層抄紙とする事で、軽量ながら更なる剛性の向上と内部損失の確保を実現しています。基層に長繊維のパルプを主体にかさ高の構造による高剛性化と内部損失の保有を両立させ、表層には短繊維のパルプを配合し、振動板表面の伝播速度を高めています。これにより中域の明るく張りのある音色はそのままに、立ち上がりが良く切れのある高音と厚みのある低音の再生が可能です。
*2層抄紙(特許取得済)とは弊社独自の技術で、2段階で抄紙することにより基層と表層、2層で1つの振動板を構成する製法です。
ハトメの重量が振動板に付加されることで重量バランスが不均等になり、コーン形状振動板が持つ円環状の振動モード以外にも不等分割共振を出現させてしまうことが中音域の歪の原因となっていたため、ハトメレスにすることで中音域の高調波歪を低減させています。
前述のハトメレス化を実現しつつ、ボイスコイルとダンパー及びコーン紙を同一円周上で接着する3点接着を実現するために、ポケットネックダンパー方式を採用しています。
入力端子は、ファストン205タイプの低損失金メッキ端子を採用。スピーカーケーブルの確実な接合に加えて、音質劣化を防いでいます。
| Electrical Parameters | Nominal Impedance:8.0 ohm Re:6.7 ohm Le:0.1 mH fs (F0):85 Hz |
|---|---|
| Mechanical Parameters | Mms (M0):2.66 g Cms:1.27 mm/N Bl:3.97 N/A |
| Loss Factors | Qms:5.82 Qes:0.6 Qts (Q0):0.55 |
| Other Parameters | SPL (1m/1W):87.5 dB Equivalent Diaphragm Radius (a):40.0 mm Rated Input:5 W Overall Diameter:□107 mm Voice Coil Diameter:20 mm Reproduction Frequency Response:fs to 20k Hz Vas:4.55 L Baffle Hole Diameter:Φ93 mm Magnet Weight:102 g Net Weight:600 g 推奨エンクロージャー方式:バスレフ 付属品:木ネジ×4、ワッシャー×4、パッキン×1、安全上の注意 |
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