CITADEL FX WIZARDは、モジュレーションとモジュラリティによってサウンド処理の限界を探求することを可能にするユーロラックモジュールです。
9種類の洗練された世界観を持ったステレオ・エフェクトを使用することも、モジュレーションを駆使して大胆なグリッチやサウンドデザインの世界に没入することもできます。
プリセット・エフェクトを切り替える代わりに、モジュレーションを利用してクリエイティブにトランスフォームするような独自のエフェクトを作り出すことができます。FX WIZARDは“ハッピーアクシデント(偶然の発見)”を受け入れ、あなたが全く想像できなかったような、これまでにないサウンドを展開する「マルチエフェクト・ヒーロー」です。
さらにCitadelは1台で2役。ファームウェアを書き換えてフロントパネルを反転すれば、Wave BardとFX Wizardを自在に切り替え可能です!
Citadelは、リバーシブル仕様のフロントパネルを備えており、片面にFX WIZARD、もう片面にWAVE BARDが配置されています。1台で2役。CITADELのフロントパネルを反転すれば、Wave BardとFX Wizardを自在に切り替えられます。
さらに、パネルの切り替えをできるだけスムーズに行えるように設計された専用ツールも付属しています。
また、背面のUSBポートを使用して、Citadel/Kastle 2の既存および今後のファームウェアやアップデートを読み込み、すぐに試すことができます。
CITADELは、人気のセミモジュラー・デスクトップデバイス「Kastle 2」をユーロラック向けに再構築したモデルです。CITADELには3.5mmのフルパッチベイが装備されており、ユーロラックフォーマットに必要な柔軟性を提供しつつ、Kastle 2の持つ強みをそのまま活かしています。そのため単体でも十分に機能し、他のモジュールとパッチ接続することでさらに真価を発揮します。また、パターンジェネレーターを直感的に操作できるスイッチも新たに追加されています。
Citadelは、電子音楽制作の文脈でユーロラックシステムを統合するために必要な基本的インフラを備えています。ヘッドフォン出力、TRS MIDI入力と同期、ディバイダー/マルチプライヤー付きテンポジェネレーター、USB MIDI(モジュール背面)、ステレオミキシング、内蔵LFOおよびパターンジェネレーター、そしてエフェクト機能を搭載しています。
これらすべてにより、Citadelは小規模または初心者向けのシステムに最適なモジュールでありながら、Kastle 2ファームウェアによる独自の楽しさと創造性――マルチエフェクトプロセッサー「FX WIZARD」とサンプルプレーヤー「WAVE BARD」――が、大規模なセットアップの中でも確固たる存在感を発揮します。
エフェクトは大きく3つのカテゴリーに分かれており、それぞれが精密なパラメーターコントロールと、他ではなかなか得られない刺激的な極端な効果の両方を提供します。
DELAY FXファミリー:
クリーンなステレオディレイ、ステレオコーラス的な効果も持つフランジャー(過激な設定も可能)、そしてフリーズ機能を利用してクリエイティブなモーメントを作り出すFREEZER機能もあります。
AMPLITUDE FXファミリー:
リングモジュレーション的な動作も可能なオートパンナー、強力なフィードバックを持つデジタルクラッシャー、そしてどんなドローンサウンドからでもダイナミックなトランジェントを作り出すリズミックなスライサーを搭載しています。
PITCH-SHIFTING FXファミリー:
トーナルまたはリズミックなパターンで信号を上方向にシフトするダーティなピッチャー、オーディオをリバースしながら多数のピッチシフトアーティファクトを生むリプレイヤー、そして最後に、デチューン効果やフィードバックピッチスロープを生み出す繊細なシフターが含まれています。
エフェクトパラメーターは、内蔵LFOまたは驚くほど強力なパターンジェネレーターを使用してモジュレートすることができます。
また、入力オーディオに反応して動作するダイナミックなエフェクト(いわゆるダッキングなど)を実現するためのエンベロープフォロワーも搭載されています。
各エフェクトは、そのコア部分をデチューンすることでステレオフィールドを広げることができ、FILTERを使ってサウンドを明るくしたり暗くしたりすることもできます。すべてのエフェクトは、トリガーやクロックに対して予測可能でありながら刺激的な反応を示します。
モジュレーションと適切なFX MODEを組み合わせることで、さらにエクストリームなサウンドデザインやグリッチの世界への扉が大きく開かれます。
FX WIZARDはTRS MIDIを受信し、さらにモジュール背面のコネクターを介してUSB MIDIの送受信を行います。
①FX MODE
モード/エフェクトを切り替えます。他のすべてのパラメーターはモードによって動作がわずかに変化します。
②TIME
各エフェクトの主要な時間パラメーターを設定します。
③TIME MOD
TIME MODパッチポイント(ノブ方向に向かう白い矢印)からのモジュレーション量を設定します。ノブ中央ではモジュレーションなし、右に回すと正方向、左に回すと逆方向にモジュレートします。
④FREE TIME MOD
FREE TIME MODパッチポイント(0V~7V):TIMEパラメーターをリアルタイムでモジュレートします。
⑤STEP TIME MOD
STEP TIME MODパッチポイント(0V~7V):テンポクロックに基づいてTIMEパラメーターをモジュレートし、サンプル&ホールドのようなステップ状モジュレーションを生成します
⑥FEEDBACK
このモジュールならではのパラメーターで、入力信号と相互作用し、有機的なフィードバックトーンを生み出します。入力オーディオの音量が影響するため、入力ゲインを調整することでフィードバックの反応性や支配的な特性をコントロールできます。
⑦FEEDBACK MOD
FEEDBACK MODパッチポイント(-5V~+5V、ノブ方向に白い矢印)からのモジュレーション量を設定します。ノブ中央ではモジュレーションなし、右に回すと正方向、左に回すと逆方向にモジュレートします。
⑧AMOUNT
エフェクトのかかり具合を決定します。ノブを最も左に回すとエフェクトが完全にオフになり、クリーン信号のみが出力されます。
⑨AMOUNT MOD
AMOUNT MOD入力(-5V~+5V):AMOUNTノブをモジュレートします。モジュレーションの深さを設定するには、SHIFTを押しながらAMOUNTノブを回します。中央ではモジュレーションなし、右で正方向、左で逆方向のモジュレーションになります。
⑩TRIG
TRIG入力(-5V~+5V):エフェクトをテンポにより正確に同期させるために使用します。
⑪STEREO
メインのTIMEパラメーターをデチューンすることで、ラディカルなステレオイメージを得ることができます。 SHIFTを押しながらFEEDBACK MODノブを回すことで、TIMEパラメーターのステレオデチューンを調整します。
⑫SYNC
SYNC入力は、すべてのオシレーターの位相をリセットし、ハードシンクされたサウンドを作成するために使用することができます。 また、SYNC はトランジェントをクリーンアップするのにも適しています。 FMサウンドのトランジェントで知覚されるハーモニクスは、オシレーターの現在の位相に大きく依存します。
⑬Filter
エフェクトのトーンを暗くしたり明るくしたりするためのFILTERも搭載されています。FILTERはフィードバックパス内にあり、フィードバックトーンやエフェクトそのものと相互作用します。
| 幅 | 16HP PTCヒューズおよびダイオード保護付き10ピン電源コネクター |
|---|---|
| 奥行き | 24mm |
| 消費電流 | +12V:<60mA(ヘッドフォン未使用時)、<90mA(ヘッドフォン最大時) -12V:<20mA |
| 入力レンジ | FREE INおよびNOTE IN:-0.2V~7V CLK IN、RESET IN、C IN、G IN:0V~5V LFO MOD、FX MODE IN、FBK IN、AMOUNT IN、LFO RESET、TRIG IN:-5V~+5V L/R IN:-10V~+10V |
| 出力レンジ | CLK OUT、ENV OUT、CV OUT、LFO TRI OUT、LFO PULSE OUT:0V~+5V L/R OUT:-5V~+5V ヘッドフォン出力:2Vpp(ラインレベル互換) |
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